2012年9月30日 2日目 午後の様子

アトラクション 「釜鳴り神事」

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昼休み後、昨年に引き続き、神道や修験道での伝統的神事である「釜鳴り神事」が行われました。岡山の吉備津神社でも行われるこの神事は、釜の中でお湯を沸かし、その上にお米を入れたときに生じる特殊な振動から発する音で吉凶禍福を占います。神仏からなにかお知らせがあるときは音が止まり、その原因を突き止めたときには再び音が鳴り出すそうです。そもそも音を鳴らすだけでも大変な技量が必要とのことでした。 神官の方の説明に続き、 祝詞が唱えられ、釜に米を入れると「ボーッ」という音が鳴り出します。会場中の人が釜の周りに次々と集まり、興味深く眺めていました。

 

ファミリーホメオパスによる症例発表:
櫻田晶子氏  「妊娠時のつわりが改善したケース」

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日本ホメオパシー財団認定ファミリーホメオパス 櫻田晶子さんによる妊婦のつわりの症例発表です。ホメオパシーのホームキットでを使いこなすことで改善に導きました。去年新設されたファミリーホメオパスコースにより、今年初めて、日本ホメオパシー財団認定ファミリーホメオパスが誕生しました。ファミリーホメオパスとは、家族や親しい人たちをホームキットでケアする、ホメオパシーの家庭専門家のことです。ホメオパシーを学んだことで、櫻田さんご自身にも多くの気づきがあり、自分の中にある罪悪感から解放されたということです。

 

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
笹木眞理子 氏 「犬の子宮蓄膿症がホメオパシーによって改善したケース」

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JPHMA認定アニマルホメオパスであり、獣医師でもある笹木真理子ホメオパスによる発表は、犬の子宮蓄膿症が改善した2つの症例です。犬は、生理的に、子宮に膿が溜まりやすいんだそうです。病院の治療では、抗生物質を使うケースですが、2例ともホメオパシーのみで改善しています。改善した後、以前よりも元気になったということで、ホメオパシーが、自己治癒力を高めるということがよくわかる発表でした。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
高田乃梨子 氏 「15歳の少女が感情の解放によって笑顔と自分自身を取り戻していったケース」

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日本ホメオパシーセンター名古屋本部センター長で、CHhom講師でもある高田乃梨子ホメオパスによる、海外の移住先の学校でいじめられたことをきっかけに、心を閉ざしてしまった少女の症例発表です。改善の過程で、少女自身だけではなく、母親にも、子供に対して抑圧的に接していたという大きな気づきがあり、共に困難を克服。少女が元気になった後に、彼女の母親から高田ホメオパスに充てられた手紙が感動的でした。症状の改善には、本人の自己治癒力と、家族の愛と、そして、ホメオパスとの信頼関係が重要であるということが伝わってくる発表でした。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
山内知子氏 「緑内障と診断され眼圧の数値が正常に戻ったケース」

Yamauchi

CHhom講師で薬剤師でもある山内知子ホメオパスによる緑内障の症例の発表です。病院では手術を勧められたケースでしたが、ホメオパシーによるケアで、眼圧の数値が正常になり、手術は受けずに済み、その後も良好だそうです。目の機能改善のためのアプローチだけではなく、目の問題が精神的なストレスと密接に関わっていることを見抜き、精神的な問題に対してもアプローチしたこと。そして、本人の生活改善など、いろいろな角度から総合的に対処されていたことが印象的でした。

小谷宗司氏 「医薬品として用いられる物質」

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NPO自然科学研究所 所長・理事長 小谷宗司氏による発表です。現在の医薬品の現状について、幅広くお話しくださいました。最近の医薬品業界は、「登録販売者」資格の導入、健康増進法の制定などで、大きく変化しています。また、薬事法などの法規制の中で、できることとできないこと、薬の分類・作用機序、生薬の特性などについても説明くださいました。

川田 薫氏 「超微量の世界 ~ミネラルと水を中心に~」

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川田研究所 理学博士 川田薫氏による発表は、原子レベルの超微量の世界を、電子顕微鏡を使用して客観的に明らかにするものでした。鉱物の抽出液や超純水は、分子数個が集まった1次粒子がいくつか合体して2次粒子を形成し、さらにそれらがいくつか集まって3次粒子を形成するという、入れ子構造になっていること、超純水の3次粒子の集合はぼんやりとした雲状なのに対し、そこに超微量のミネラルを添加すると、3次粒子の集合に秩序が生まれる様子を、電子顕微鏡写真で明確に示してくださいました。このようなごく微量のミネラルの添加が、水の分子配列に影響を与えるという事実は、極限まで薄めても情報を保持するホメオパシーの原理の解明を感じさせるものでした。さらに、現在の分析化学はどんなに頑張っても10の-15乗の世界までしか扱えないので、そのさらに上を行くホメオパスは現在の科学者よりも先を行っている、というお言葉は、わたしたちにとって大変心強く、今後の活動を勇気づけてくれるものでした。

パネルディスカッション 「ホメオパシーはメタサイエンス Part2」

1日目に続いて、2日目もパネルディスカッションが行われました。

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由井寅子
JPHMA会長
成瀬一夫氏
環境農業新聞社主幹
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川田薫氏
川田研究所 理学博士
小谷宗司氏
NPO法人自然科学研究所
理事長
座長
大下伸悦氏 言霊研究家

パネラーの方々の主なご発言をご紹介します。
■由井
こうして第13回目のコングレスを開催できたわけですが、13年前、第1回目のコングレスは、新人9名のホメオパスと、イギリスから先生を招いてなんとか開きました。今に比べれば、ずっと未熟なものでしたが、こうしてここまで成長してきました。 バッシングで会員は減りましたが、会社もつぶれず、しっかり生き残っています。これも皆が必要としているからです。
■小谷
ホメオパシーは、これからもどんどん臨床経験を積み重ねて、客観的評価を受けるようになるとよいと思っている。今後も私の持つ知識や経験でホメオパシーをバックアップしていければよいと思う。皆さん自信を持って、ホメオパシーを勉強していってほしい。
■大下
ホメオパシーのホームキットを10万人使っているわけですよね。これだけのベースがあるわけですから、負の人たちに同調することはないんです。ホメオパシーが生まれて222年続いているでしょう。それに、この2日間の素晴らしい発表のような臨床成果がある。川田先生も、今の科学の先にホメオパシーがあると断定なさった。由井先生はいつも「やーよかったね」「素晴らしい」「嬉しい!」「ありがとう!」と言う。感嘆詞を言葉につけると、宇宙とつながるんですよ!宇宙は永遠の微笑みです。宇宙は愛です。みなさん、プライドを持ってホメオパシーを進めていってほしいと思います。
■成瀬
今度の環境農業新聞に、由井会長が「第12回 統合医療を普及・促進する議員連盟」で発表されたことを記事にしようと思っています。農林水産省と経済産業省主催のイベントにも、ホメオパシーの出展を要請するつもりです。別の農林水産省のイベントでも、豊受自然農に出展依頼をします。

総評・閉会宣言

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由井寅子大会長より、2日間の総括がありました。 「2日間どうもありがとう。11月は日独共催でホメオパシーカンファレンスを開きます。みなさん、ぜひ、ドイツまでいらしてください。2013年は、インドと共催してホメオパシーカンファレンスを開きます。インドではホメオパシーが第一医学。どうやったら国にホメオパシーを認めてもらえるのか、インドの方々に見せてもらいたいと思います。そして2013年には『世界へはばたく日本の力』と題して、第14回JPHMAホメオパシーコングレスを開きます。日本人は、すごいんですよ。ナノバブルでもなんでもいろいろ作ってしまうのです。 そして、今回症例で紹介した患者さんにも感謝いたします。患者さんからいろいろ学ばせてもらいました。私がやっているホメオパシーは、ハーネマンを超えたところでやっています。なぜなら、当時よりもはるかに薬害が多いからです。私も試行錯誤を重ねて、ようやくメソッドを確立することができました。このメソッドを自信を持って世界に持っていきましょう。それではみなさん、来年もお会いしましょう!」 最後は、宮崎日出子ホメオパスによる閉会宣言で幕となりました。

共同メディア会見

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コングレス閉会後、各メディアの記者の方々を集めて、日本ホメオパシー医学協会と農業生産法人日本豊受自然農株式会社の共同記者会見が開かれました。 ホメオパシーの可能性や、自然農実践の際の問題、由井寅子会長の今後の展望などについての質問が次々と上がりました。由井会長も熱心に回答。記者の方々からの質問が止まらず、時間を大幅に超過するほどとなりました。

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主催:一般財団法人 日本ホメオパシー財団 日本ホメオパシー医学協会

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