10月12日 2日目 午前の様子

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JPHMAコングレス2日目。昨日と同じく、会場は世田谷区民会館。
本日も晴天に恵まれ、すがすがしい気持ちで開催を迎えることができました。

インド、日本の国歌斉唱から2日目のコングレスがスタート

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インド政府AYUSH(伝統医学)省ホメオパシー中央リサーチ評議会長官のラジ・クマー・マンチャンダ博士夫妻を特別来賓に迎え、2日目の日印の国家斉唱から大会が始まりました。

昨日に引き続き、JPHMA認定ホメオパス秋山弁護士より「昨日はすばらしいケース発表を見せていただき、クライアントさんのすばらしい治癒力に感動しました。見たこと、体験したことを発表することは、憲法で強く守られています。本日も愛ある発表を楽しみにしています」と学術大会における諸注意がなされました。

初日ダイジェスト映像

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次に、会場の大スクリーンに昨日の大会のダイジェスト映像が流れ、熱い講演・感動的な症例発表の数々から活気にあふれたブースの様子まで状況がよみがえり、本日2日目への期待感を盛り上げました。

大会2日目 由井大会長 開会挨拶

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その後、由井大会長より本日の開始に先立って「もっともっとホメオパシーを使って自己治癒力を触発してほしい。さぁ、2日目もがんばっていきましょう!」と挨拶があり、その後、恒例の地球ボールのリレーがおこなわれ、大会長が見事にキャッチしたところでプログラムスタートとなりました。

今大会は、インド政府AYUSH省CCRHマンチャンダ長官夫妻を来賓にお迎えしており、先約の公務のため今回参加は叶いませんでしたが、駐日インド大使館ワドワ大使から「今大会の成功をお祈りいたします」とメッセージを司会から紹介されました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
石山睦美氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター東京総本部)
「食生活を正すことで長い間の慢性カンジダの症状が改善したケース」

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日本ホメオパシーセンター東京総本部の石山ホメオパスがクライアントとのコミュニケーションにQX-SCIO測定装置を有効活用したケースを発表しました。

事前の情報が著しく少なく、相談会での会話も少ない女性クライアントに対し、QX-SCIOの測定から得られた結果をトピックとして会話の糸口をつくっていくことで、クライアントは徐々に忘れていた記憶を思い出したり、自分の精神的な抑圧に気づくようになり、治癒を目指す自主的・意識的な意識へと変容していったとのこと。

ZENメソッドに基づき、バナジー・プロトコルも織り交ぜたレメディー選択によって、 主訴の身体面が改善しただけでなく、心のありようもともに変化していったのが特に印象的なケースでした。

石山ホメオパスは、クライアントが主訴に対して羞恥心をもっていたり、話すのをためらうような場面でも、QX-SCIOを用いれば、心の負担を強いることなく、必要な情報を得ることできる可能性があり、ホメオパスにとっても先入観にとらわれない客観的な視点を持つことができると言及され、QX-SCIOの有効性も紹介されました。

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東昭史氏(フラワーエッセンス研究家、CHhom講師)
「日本人の心を癒す日本のフラワーエッセンス」

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根深い絶望感、無力感などにとらわれた私たち日本人の心を真に癒せるのは、「私たちと同じ風土・環境で育った日本のフラワーエッセンスなのではないか。日本人を癒せる花が日本のどこかにあるのではないか。」との思いからそれを見つけることに精力的に取り組んでいる東氏。

静岡県熱海・函南の地を中心に日本固有種のリサーチを行い、約30種類の日本のフラワーエッセンスを作製したとのこと。

そのもととなった花々、ウメ、オオシマザクラ、キンモクセイ、ヒガンバナなどが美しい写真で紹介され、実物の一部が会場に飾られました。

日本には7000種の植物があり、その4割が日本固有種であるそうです。

東氏は丁寧に花と向き合い、本当に愛していると思えるものだけからフラワーエッセンスを作製しているとのこと。東氏のこころを癒すフラワーエッセンスにかけるひたむきな想いが響きわたった発表となりました。

国内来賓講演:
小谷宗司氏(薬草学研究家・薬剤師、NPO自然科学研究所 理事長)
「漢方・伝承療法復興の要となる生薬・薬草栽培復活へ向けて」

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薬草学のオーソリティーであり、日本全国の薬用植物栽培普及に尽力している小谷先生に、現代の生薬事情、薬用植物栽培についての課題と展望についてお話しいただきました。

現在、国は、漢方製剤・生薬製剤・生薬は不可欠のものとし、その原料となる薬用植物の 国内生産拡大を急務としているとのこと。

日本における生薬生産の拡大は、農業振興、生産地域の雇用創成や経済活性を促すなどのメリットも期待できる上、生薬生産国が中国など特定の国に偏り過ぎるリスクを回避する観点からも、日本の植物栽培は緊急課題の一つとしているそうです。

そのため、日本国内では薬用植物栽培に向けたさまざまな取り組みがなされているものの、医薬品製造における薬事法の改正など高いハードルがあり、法的要件を担保できずに失敗に終わったという自治体の例も少なくないといいます。

小谷先生は「国内産生薬栽培は、法的要件を証明できなければ不可能だが、要件の完全施行までは3年程度を要する。それに先んじたものが勝つ」と展望され、自身の見識を活かして、「今後も積極的にアドバイスさせていただければ」とJPHMA、日本豊受自然農への惜しみない協力姿勢を示されました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
奥敬子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター神戸六甲)
「過食という継続的要因が治癒を妨げていた子供のケース」

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顔の湿疹の治癒を妨げていた過食という継続的要因を排除し、治癒へと進んでいったケースを発表。

1歳の女の子で、顔が真っ赤にただれ、黄色い汁が出て、乾くとひび割れる等の症状、際限なく食べたがり、「食べているときが一番いい顔してるから」と親が食べさせてしまうといいます。

初回相談会後、ホメオパシーで対応したにも関わらず、顔の症状にも食への強い欲求にも変化はないことから、過食が症状を継続させている要因(メインテイニングコーズ)と見極め、食事内容と量に関し具体的に改善を提案しました。すると2か月で皮膚症状も唾液も明らかに改善したとのこと。

しかし皮膚症状が改善していくのと入れ替わりに今度は喘息様の咳が出てきました。この喘息に対応していく中で気づいたことは、過食により皮膚症状が継続していたため、本来出るべきだった呼吸器の症状が出せずに今出てきているということでした。

そのために選択したレメディーで呼吸器の症状が改善するとともに皮膚の本来の症状に対して未着手だった予防接種の毒出しも行い、ついに皮膚症状はほぼ完治するに至ったとのことです。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
酒井由紀子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター東京総本部)
「臓器サポート、心の癒しとZENホメオパシーで難治の紫外線アレルギーが改善したケース」

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69歳の男性、半年にわたる地下での仕事を終えた後で、太陽に当たっている時のみ起こる顔や手の甲等の炎症で腫れと痒みあり、大学病院で紫外線アレルギーと診断されたとのこと。

2年半の薬剤治療で改善なく、ホメオパシーの健康相談を受け、タイムラインを見ると 若い頃から発疹、風疹、花粉症、果物アレルギー等で投薬が多いのが特徴的だったため、 まずは、排出のための臓器サポートやレメディーを選択。すると排出が進み顔や手の赤み 腫れ痒みが悪化し皮膚が剥げ落ち、症状は日光に関係なく出て、夜は痒くて眠れないほどだったとのこと。

3回目からZENメソッドに変え、5回目で皮膚症状が少し改善、夜中目が覚めなくなったとのこと。その後、皮膚と密接に関連する腸のサポートを柱にレメディー選択。

すると短時間だと紫外線に反応しなくなり、皮膚の落屑も痒みもなくなり、1年後には明らかに改善したとのことです。

70歳手前のクライアントでしたが、また若くはないけれども改善が早かったのは、治癒への強い意志、頑張る姿勢、そして家族のサポートが治癒力を高めたからと言及されました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
上野仁美氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター埼玉川越)
「自己免疫疾患である橋本病が、3回の健康相談会の後、医師の診断によって断薬・検査終了へと導いたケース」

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30代女性、子どもの頃から喘息、肺炎等で服薬、30代で耳下腺腫瘍で手術を受け、妊娠中に甲状腺機能が低下し、出産後に自己免疫疾患である橋本病と診断され、2年間定期検査と服薬を行なってきたとのこと。

甲状腺機能低下の特徴的な症状である、倦怠感、甲状腺の硬い腫れや圧迫痛、精神面ではできない自分を責める、自信がないなどを考慮した甲状腺のサポートを主としてレメディーを選択。

早くも2回目の相談会前に「精神面で楽になった。手伝ってくれる夫に感謝。幸せを実感。」などの嬉しいメール報告あり。その後、新たに出た症状や子どもの頃からよく飲んでいた抗生剤の害とり、思い出した過去の帯状疱疹と尾てい骨強打に合うレメディーを選択、その直後10年ぶりの顎関節症の痛みに激しい下痢と胃痛が出て、ホームキットのレメディーで乗り切ったとのこと。橋本病の数値も安定したため投薬を一旦中止。

3回目の相談会後、数値に問題ないため橋本病の定期検査終了となり、疲れにくくなり、倦怠感も甲状腺のつっぱり感もなくなったとのこと。

現代医学では薬を飲み続けることでしか維持していくことができない病気でも、ホメオパシーで改善していける可能性があります。ホメオパシーが必要な人に正しく伝わるよう願っています、と発表を終えました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
三森弥生氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター仙台榴岡)
「爪の発達障害に農薬・化学肥料の問題を見出し、レメディーと心のケアで症状が改善していったケース」

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4年間、手足の爪の成長が停止している8歳女児、両腕の皮膚には発疹の状況。

爪の症状と発疹にぴったりのレメディーと骨のサポートを摂り始めると、爪は変化しないまま肘から手首に発疹が広がり鼻血が数日続いたとのこと。

農薬や化学肥料を多量に使う大規模農業に従事する祖父母と同居していることから、爪が伸びない原因を推定し、化学肥料や農薬(除草剤、殺虫剤含む)のレメディーや視床下部の臓器サポートを選択。

すると発疹が増え、腕だけでなく大腿部にも出てきました。そして足の爪が伸び始めたとのこと。そして4年ぶりに爪切り。

また当初クライアントは口数が少なく、感情をあまり出しませんでしたが、相談会のたびに感情を出すようになり、泣くことができるようになったとのこと。その後、鼻血が頻発が頻回、4年ぶりに発熱し、ついに手の爪も4年ぶりに伸び始めたとのこと。

家庭内のトラブルから来る不安、心の抑圧と薬の影響の排出、などを考慮したサポートやレメディーを選択し、クライアントのインチャ癒しも考慮し、改善していったケース発表でした。

認定証授与式・記念撮影

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昨年のコングレス以降に新たに認定を受けた、CHhomプロフェッショナルホメオパス、アニマルホメオパス、ファミリーホメオパス・ホームキットアドバイザーの方々に対し、由井寅子JPHMA会長より認定証の授与が行われ、代表者の方々に認定証が授与され、代表者の方々から、認定の喜びとともに今の思いと今後への思いが伝えられました。

RAH13期生に入学、CHhom4年制プロフェッショナルコースを卒業し、ホメオパス認定試験に合格された岩崎健寿さんが新しく認証されたJPHMA認定ホメオパスの代表として証書を受け取られました。

岩崎さんは、10年以上の心の健康障害をサポートする施設で働かれてこられたそうでが、現代西洋医学では中には、心の健康障害を解決する答えがなく、その解決策となるホメオパシーに出逢って、自らがホメオパスとなるため勉強された経緯を紹介されました。今回、コングレスに参加し、諸先輩方が心と体の様々なケースを治癒に結びつけている素晴らしい発表を聞き、認定された同期でホメオパスとなる皆も様々な人生経験を経てホメオパスになったと思うが、次にコングレスの舞台に立つ時に、自らが患者を治癒したケースをこのステージで発表したい、それを目指して新人ホメオパスとしての研鑽をはかっていきたい点を溌剌と発表されました。

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ファミリーホメオパス認定授与に当たり、由井会長からは、既に日本では10万個以上のホメオパシーレメディーキットが、日本の家庭に入っている。こういったホームキットが健康ケアでどんどんと使われていくことが、国民の健康の底上げにつながり、とても大事であり、自身に家族に知人に、ホメオパシーの健康ケアを伝え、サポートするファミリーホメオパスが果たす大事な役割について話をされました。

eラーニングコースを卒業された舞田尚之さんが認定証授与を受けました。舞田さんは、週5日企業に勤務し、土日で畑と田んぼで自然農を行い、米はイセヒカリを育てておられます。

また、ファミリーホメオパスコース修了式の際に寅子先生に質問された、結婚観について質問したエピソードを披露され、寅子先生が話された結婚には3つの動機の話をされました。

1つはお互いの肉体を求めた結びつき、2つ目は自分のインチャを癒したいがための結びつき、そして3つ目がお互いに精神を高めあうような結びつきだと。

舞田さんはその話を聞き、自分たち夫婦にとって「3つ目」がこれからの人生のテーマであると感じた点をシェアされました。

また、今回、インナーチャイルドセラピスト養成コースを受講修了された方々にもいっしょに登壇いただき、これから臨む、インナーチャイルドセラピスト認定試験を前に、由井学長からはなむけの言葉が贈られました。

「インナーチャイルドセラピストは、これから日本で大切な役割になると思います。

心のクセはなかなか治らないもの。どうして自分はこんなことで死にたくなるのか、腹が立つのか、それにはパターンがあるのです。それに気付くことができなければ、レメディーをとったとしても真からは治らない。

まず自分の弱さに気づき、涙を流しながら怒りながら、昨日より今日、今日より明日と自分を高めていって、等身大の自分をそのままで愛せるようになっていく必要があるのです。それができるのはほかならぬ自分だけ。セラピストがやってあげるわけではありません。けれどもその役目は大きい。クライアントに共感し、励まし、力づけ、自分の足で立つことをすすめるのが療法家の役目です。修了おめでとう!」との力強いメッセージがなされました。

今年の第16回JPHMAコングレスは、インナーチャイルド学術大会としても開催され、インナーチャイルドセラピストの認定を受けた、またインナーチャイルドセラピストコースを受講中のホメオパスが、自らもインナーチャイルド癒しに取り組む中で、クライアントさんのインナーチャイルドと向き合って心と体の問題の解決に取りくんでいった症例の発表も目立ちました。

またホメオパスではないインナーチャルドセラピストが、地域のホメオパスと連携してクライアントに対処したケースも発表され、ホメオパスのクライアントが、自らの心と体の不調を解決するために、インナーチャイルドセラピストコースで学び、ホメオパシー健康相談との組み合わせで心と体の健康を取り戻して行った事例も発表されました。

このようにインナーチャイルド癒しとホメオパシーが結びつくことは素晴らしいコラボレーションにつながる点が伝えられた学術大会となりました。

なお、大会2日目昼食休憩の時間には、平成27年(2015年)度 日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)の年次総会も開催されました。

また、今回は農業と食の祭典に相応しく、豊受自然農の野菜販売や、2日目昼食として予約販売された豊受オーガニクスレストランの豊受味わい御膳も農業、食、健康の相応しく大変評判でした。

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募金をいただいた方に提供された、日本豊受自然農 洞爺農場で自家採種のハーブや野菜の種や、洞爺農場の10種類の健康ハーブをミックスしたバイタルハーブ(ティー)も人気でした。

また日本豊受自然農のお野菜や豊受健康常備食の販売、生草花シリーズなどの自然化粧品の販売、新刊DVDが発売となったホメオパシー出版ブース、各コースの入学特典を用意したCHhomブースや英国のレメディー、チンクチャーの紹介を行ったRAH英国本校ショップのブース、またオーガニックコットンのナプキンなどを扱うブースなども出展、さらに日本ホメオパシーセンターでのホメオパシー体験ミニ相談や話題のQX-SCIO体験なども。今回も休憩時間も大変にぎやかな大会となりました。

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