1月5日 1日目 午前の様子

年に一度のJPHMAコングレスが、東京・世田谷区民会館で開幕しました。

コングレスは、日本全国および海外で活動するJPHMA認定ホメオパス、CHhom学生、とらのこ会員、ホメオパシー愛好者が一堂に会するホメオパシーの一大祭典です。最新の講演に学び、活動の成果を症例発表で披露する学術大会であり、また、会員が集って互いの研鑽をたたえ合い旧交を温める、ホメオパシーの仲間たちの嬉しい再会の場でもあり、一般の方にも公開されています。

今回の大会では、海外来賓として、インドより、インド政府のホメオパシーリサーチ中央評議会のR.K.マンチャンダ長官と超高希釈水が情報を記憶し伝えるメカニズムなどの研究を行っているインド ボンベイ工科大学のジェイッシュ・ベラーレ博士、さらには、英国からホリスティックな新しい病理学を提唱する英国ホメオパス・生化学者のトレバー・ガン氏などが講演されます。

大会の成功と安全を願い、名誉会長はじめスタッフ一同で、世田谷八幡宮に参りました。

本日は晴天にも恵まれ、朝の開場時間前から全国から集まった来場者が並び、開場とともに1階ホールはたちまちの賑わいとなりました。ホールには主催・協賛各団体のブースが並び、ホメオパシーやインナーチャイルド癒しなどスクールや療法の紹介、コングレス開催に合わせた記念の新商品のお披露目やコングレスに併せた年に1度の特別セールなど、朝から盛況となりました。JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例ポスター発表の掲示のため、朝1番に来て自らのプレゼンテーションを貼られる方もあり、ポスター発表掲示コーナーも朝から賑わいました。

開会式(開会宣言、国歌斉唱、開会挨拶)

まず、開会宣言はJPHMA秦理事より、「今年は日本も新元号となり、新しい時代の幕開けとなります。この幕開けにさらに日本にホメオパシーを広げ、すべての国民が健康であるように」との願いを込めた挨拶で本コングレスがスタートしました。

次に、大ホールの全員が起立して来賓のインド国歌、イギリス国歌、続いて日本の君が代が斉唱されました。その後、由井寅子名誉会長より「国々が国々のその良さを持ち、お互いが協力し、人類が何一つ戦争がなく、力をあわせ、助け合うことができるようになることは素晴らしいと思う。私はイギリスでホメオパシーを学べたことに感謝しています。そして、ホメオパシーの遂行に関してインド政府のマンチャンダ長官には国としてサポートをしてくれていることにも感謝しています。さまざまな国の助けがあり、私たちもここまでやってこれました。また、皆様一人一人がホメオパシーを使い、自らが健康になるということ、そして、皆様が自己治癒力があるということに気づいていることは素晴らしいと思っています。ぜひ、今回、私たちのホメオパスのケースを見ていただき、ホメオパシーを使うことで、子どもたちや皆様が元気になっていっていくのを見ていただきたいと思います。」との挨拶がありました。

続いて、松尾敬子会長より、「久々の方にもこのコングレスの場で会えるのことはとても懐かしい。自分はひとりではありません。いつもひとりでやっていても、誰かががいることを心の中においておいてください。コングレスは皆さんの日頃の成果を発表する場です。年々レベルアップしております。今回はインドからマンチャンダ長官、ベラーレ博士、英国からトレバー・ガン氏を迎え、それに加えて、由井名誉会長の講演、ホメオパスの方々の症例発表などとてもワクワクし楽しみな2日間の内容です。皆様すべての方にとってこのコングレスが有意義な内容となるよう心から願っています。」との挨拶がありました。

そして、オープニング恒例の大きな地球ボールのリレー。由井名誉会長、松尾会長がステージ上から地球ボールをトスすると、ボールは観客席の手から手へ次々と飛ばされながら大ホール中を回り、ふたたびステージに戻って由井名誉会長、松尾会長が両手でしっかりと受けとめられました。その後、インド大使館からの祝辞が紹介されました。

ホメオパシーの恩恵が日本中、世界中にあまねく降り注ぐように。そんな願いをこめた地球ボールのリレーで大ホールには氣が満ち、インド大使館からの祝辞が本大会を盛り上げ、これからスタートする発表・講演への期待がいっそう膨らみました。

会員症例発表:
佐藤 文子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター札幌西11)
『レメディーとインナーチャイルド癒しの併用によって心身が改善し絶望感から脱したケース』

クライアントは36歳女性。4年前から絶望感と不安感にさいなまれ、身体的にも手指の震えや動悸、息切れなどに悩まされてきました。恨み怒りの感情がいっぱいで、自己卑下や無価値感が強く、自分や家族を傷つけずにはいられないという状況でした。

クライアントは幼少期の冷えた家庭環境から、心が傷つきハートチャクラが長年にわたって滞り、それが無気力や憎しみを生み希望を失わせ、身体面には心臓面、循環器系の症状があらわれていました。

佐藤ホメオパスは、ホメオパシーのレメディーに加えて、インナーチャイルドのワークやメールでの頻繁な言葉によるきめ細かなサポートを行い続けました。その結果、4か月で、恨み怒りの感情や自己卑下や無価値感、身体的にも手指の震えなどが改善し、動悸、息切れのみを残す状況になりました。

本ケースはZENメソッドによるホメオパシーレメディーとインナーチャイルド癒しのワークを併用することの重要性を示すケースでした。また、クライアントの感情の排泄という好転反応で揺れる心のサポートをきめ細かくすることで支えたケースであり、ホメオパスのあり方の大切さを示してくれたケースとなりました。

会員症例発表:
橋本 孝子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター仙台錦ケ丘)
『鍼灸とホメオパシーの併用によって、子宮頸がんワクチン接種以来の体調不良から解放されたケース』

クライアントは19歳女性。大学に進学した直後から全身に及ぶ体調不良に陥り、12件の病院を受診するも症状の改善が見られず、やむなく大学を休学することになりました。12歳のときの子宮頸がんワクチン接種後の症状や18歳のときの左傍卵巣のう腫の手術以来の体調不良であり、その影響も考えられました。

最初は鍼灸治療から開始し、9ヶ月の鍼灸治療と家族の支えで、心身の力を底上げしました。その後、改善していない症状をホメオパシー治療の理解を得て行い、一気に症状の改善が進み、休学から1年後に大学に復帰することができました。

「1年前は、大変な闘病生活を送っていました。全身が重く、痛く、ベットの上で寝ているか、車椅子でないと動けない状態だったが、今は周りの友人と肩を並べて同じように生活ができるようになった。橋本先生と家族のサポートにとても感謝しています。鍼灸とホメオパシーの組み合わせは自己治癒力を発揮させてくれました。」とのクライアントのメッセージも伝えられました。

本ケースは鍼灸療法とホメオパシー療法の得意分野を併用し、補完しあうことで、相乗効果を高め、著しい改善となったケースを示してくれました。

会員症例発表:
小林 智美氏(ホメオパス)
『子宮頚がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染症状が改善したケース』

クライアントは43歳女性。免疫力の低下が引き起こす頻繁なくしゃみ、風邪のかかりやすさ、冷えなどの症状にも悩まされていました。健康診断でヒトパピローマウイルスの感染レベルが5段階のうち3段階目の注意レベル(前がん状態)と診断されていました。

小林ホメオパスは、免疫力を低下させた要因を考察し、ZENホメオパシーにより免疫力を向上をサポートするレメディーを選び、同時に、魂の免疫力に働きかけるインナーチャイルド癒しのサポートも行いました。

症状の改善の過程で浮かび上がってきた過去のトラウマはクライアントの心の奥底にあった思いに気づかせ、それに向き合うことを通して、自分本来の生き方や幸せとは何かについて目覚めさせ、人との出会いの意味に感謝ができるようになっていきました。その結果、ヒトパピローマウイルスの感染レベルが正常レベルに戻り、くしゃみや冷えなどの症状も大幅に改善しました。ZENメソッドによるホメオパシーが魂、心、体に同時に働きかけ、その人本来の生き方に目覚めさせていく症例となりました。

会員症例発表:
豊池 明子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター福岡長丘、日本ホメオパシーセンター福岡博多)
『ホメオパシーとインナーチャイルド癒しにより、6cmのチョコレート嚢腫が消失し、子宮内膜症、子宮腺筋症、月経困難症が改善されたケース』

ホメオパシーとインナーチャイルド癒しにより様々な子宮疾患が改善されたケースの発表です。

今回発表のクライアントは、子宮内膜症によるチョコレート嚢腫の大きさは6cm、子宮腺筋症により通常6~7cmの子宮が9cmの大きさになっていました。それに伴うひどい月経痛と多量の経血がありました。そして、パピロマウィルス陽性と子宮頚部高度異形成です。

なにより月経痛は、アイスピックで刺されてそのままかき回されるような痛みで鎮痛剤が効きません。女性器の疾患の背景には、親子関係の問題があることを理解してもらい、ホメオパシーと共にインナーチャイルドを癒し、症状の改善を図っていくことをクライアントとともに目指していきました。

クライアントは、3歳から父親の暴力を受け、それが35歳まで続き、母親はかばってくれない。弟や妹が生まれてからは、母親は妹をかわいがりました。母をとられたと思い、寂しくて、自分の居場所を感じられないというインナーチャイルドがありました。TBRより、Plat.(プラチナ)、Sep.(シイピア)を主に子宮のサポートレメディーを出し、ZENメソッドによるレメディーを選択しました。そして、インナーチャイルドに向き合い自分を癒していくことも行っていきました。

自分の感情を無視して、強がって生きてきたクライアントに対して、子宮の痛みは自分を顧みることのなかった、心の痛み、すなわちインナーチャイルドの叫びであると気付いてもらいました。

相談会後、これまで痛くても泣くことができなかったが、月経痛で初めて涙を流し泣いたと連絡がありました。子宮に見られていた症状は、チョコレート嚢腫消失、子宮腺筋症半減、月経痛は軽減しました。パピロマウィルス陰性、高度異形成も軽度異形成に好転し経過観察となりました。

このように、身体症状が軽快していったとともに、インナーチャイルドを癒すことにより、周囲との関わりが変わってきました。

月経痛が酷い時には、母親にお腹や腰をさすってくれるよう甘えることができるようになりました。父親もまた愛されていないと思い込んでいるのだと理解でき、父親の言動に腹が立たなくなりました。様々な人間関係を客観的に見られるようになり、人に振り回されることも少なくなりました。

自分の居場所がないという孤独感、疎外感を感じながらも、悲しみから目をそらし、強がって生きることにより、置き去りにしてきた心の痛みを、子宮が代わりに受け取ったのだと豊池ホメオパスは考え、その痛みをもう一度心で受けとめて、傷ついたインナーチャイルドに寄り添い癒すことにより、レメディーの効果と相まって短期間でチョコレート嚢腫消失と、様々な症状の改善という結果に結びついたと考察し発表を終えました。

会員症例発表:
竹内 基幸氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター名古屋本部)
『発達障害・統合失調症のような様々な異常行動が改善したケース』

19歳大学生、部屋を回る、コミュニケーションがとれない、勉強ができない、意欲の低下、不眠、性的な問題行動などがみられていました。過去に、海外で生活が始まった後、学校でいじめが始まる、女の子全員から悪口や睨まれる、不登校(1ヶ月)、ひきこもり気味、笑顔がなくなり対人恐怖、髪をのばしっぱなしにし人と目を合わせない、全く泣かず心を閉ざした状態。また、0歳、8歳(海外への引っ越し)、13歳で予防接種をしている経緯もありました。インナーチャイルドを癒すことが重要であることを母親にも伝えながら、ホメオパシーのレメディーを選択していきました。

レメディーはPhos.(フォスフォラス)を中心に、水銀のレメディーであるMerc-sol.(マーキュリアス ソル)と水銀の中でも生きていけるヒキガエルのレメディーであるBufo.(ブーフォ)も選択。その後、1~2時間集中して勉強ができ、積極性が出て来るなど変化。性的な衝動による問題も見られたことで、それも含め次にLyc.(ライコポディウム)を中心に、Ambr.(アンブラグリシア)、Bar-c.(バリュータカーブ)を選択し、ZENメソッドでレメディーを選択しました。

その結果、集中力や成績も上がり、バイトを始める積極性、人と関わりたい気持ちが出て来るなど、さまざまな大きな変化がみとめられるようになりました。また、由井名誉会長の臨床研究により開発された発達障害の症状に合うコンビネーションレメディーを選択して続けていました。

バイトを始められるようになってきた中で、いじめのトラウマを誘因とした大きな急性症状もあらわれました。それは、子宮頸がんワクチンの影響と同じような、体の無意識な不随意的な動き、車に乗れないなどのパニック症状。緊急レメディーとして、Phos.(フォスフォラス)、Stram.(ストロモニウム)。そして、子宮頸がんワクチンのレメディーに予防接種の添加剤でもあるAlum.(アルミナ)、Merc-sol.(マーキュリアス ソル)を選出。パニック症状の改善、不随意的な動きがみられなくなりました。

現在、4回の相談を終えた結果として、急性症状で出てきたパニック状態や憑りつかれたような動きが軽減したこともあり、大きな問題であった異常な行動はほぼ改善、成績は大変良くなりました。コミュニケーションの問題は残るが、感情を伝えることが出来るようになり、その他、体の症状も改善。今回の急性に出てきたパニックや憑りつかれたような動きは、過去の「いじめ」から抑圧されてきた感情や過剰に打った予防接種により増大化した遺伝慢性マヤズム(病気の大元となるもの)が、バイト先での「いじめ」による誘因と「3種の発達障害コンビネーション」を刺激として出てきたもので、クライアントにとって「いじめ」という問題と予防接種の問題がとても大きいことと竹内ホメオパスは分析し、予防接種による問題症状には、由井名誉会長が開発した、発達障害コンビネーションの3種類が有効であったと報告しました。

最後に、ホメオパシーとの出会いによる、クライアントの母親からの感謝の手紙が紹介され、これからが、本当の意味で、クライアントが本来の自分自身をとりもどしていくために、ZENメソッドによるホメオパシーのサポートを行っていく始まりです。とのコメントで発表を終えました。

会員症例発表:
菊田 雄介氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター東京総本部)
『16歳男性 全身のアトピーと鬱が改善したZENホメオパシーのケース』

クライアントは、妊娠中から、父からDVを受け、母がおなかにいる子供を必死に守っていた状況。出産後6か月で父のDVのため、親戚の家へ移動するが、親戚から暴力を受けるという経緯がありました。2歳でアトピーと診断され、通院、塗り薬がはじまりました。最初の相談で、Nat-C.(ナトリウムカーブ)を中心にZENホメオパシーによる選出されたレメディーを取り始める。そして、具体的なインチャ癒しと心経祝詞をすることを行いました。レメディーを飲み始めてから直ぐに、脚の浮腫みがひどくなり、それが1週間くらいで無くなっていきました。そして、2回目の相談後、好きなサッカーのリフティングもできるようになり、慢性的に出ていた体液が止まり、不快だった耳だれや腫れあがった耳の状態も元の大きさにもどりました。

1か月前には、ベッドの上の寝たきりだった生活からダイニングで生活するようになり、症状の改善が大きく見られました。そして、クライアントの家族の皆がZENホメオパシーで変わっていきました。

クライアントの21歳の姉が、顎関節症。顎がカクカクし、口を開けると外れ、大きく開かない。幼少期から短気。キレる、些細なことで怒りが沸騰する。Nat-C.(ナトリウムカーブ)、Inf.(インフルエンザウイルス)、Ign.(イグネシア)のレメディーを選択、そして、感情日記をつけインチャを癒しを行っていった結果、知らないうちにあざができていたことがあり、その後、顎の症状は改善し、切れやすい状況もなくなった。19歳の姉は、腰部脊柱狭窄症と診断されており、寝ている間に息が止まる、生理痛がかなりひどい状況。Nit-ac.(ニトリックアシッド)、Bry.(ブライオニア)を中心としたZENホメオパシーを処方。幼少期に父親から怒鳴られおびえ泣き叫んでいる自分を思い出し過呼吸の症状が現れ、左腕の肘の内側に内出血が出た。腰痛、生理痛ともに改善がみられ、寝ているときに息が止まることも改善した。自分を否定しなくなり、自信をもてるようになる変化がみられました。44歳の母親は、全身の不調として、足首の痛み、膝の痛み、全体的な打撲のような痛みがあり、相談に来られました。Arn.(アーニカ)、Nat-C.(ナトリウムカーブ)、Syph.(スフィライナム)、Con.(コナイアム)を中心に処方。感じていた全身の不調が改善していき、インチャ癒しをして、全否定されたことがある歌のトレーニングを再開することができるようになりました。

最後に、ZENホメオパシーは、体、心、魂を癒し、過去を癒すことにより、未来に恩恵をもたらす、素晴らしい療法である。母親が幸せになれれば家族が幸せになれます。ホメオパスも同じで、自分が幸せになることで、クライアントも幸せになれます。そのためにも療法家であるホメオパス自身が、自分のインナーチャイルドを癒し、霊性を上げることが大事である。そして、ないものばかりを追い求めるのでなく無いことを受け入れることが大切であり、今、ここにあるものに目を向け大事にして生きていってほしいと。会場にのみなに向けてのメッセージで締めくくられました。

ブースの様子