1月6日 2日目 午前の様子

第19回JPHMAコングレス「体・心・魂を癒す未来の医学」。

本日も晴天に恵まれ、すがすがしい気持ちで2日目を開催を迎えることができました。
昨日に続いて、本日もたくさんの方々にご来場いただきました。

国歌斉唱・開会挨拶・初日ダイジェスト映像

第19回JPHMAコングレス2日目。インド、イギリス、日本の各国歌斉唱にて幕を開けました。まず、昨日のコングレスのダイジェスト映像が上映され、感動があらためてよみがえり、会場全体が拍手喝采となりました。

由井JPHMA名誉会長からの挨拶では、2日目を開催するにあたり、本会場と札幌、福岡会場と中継をつないで開催できることの御礼と感謝が述べられ、心に響く本日のケースもぜひ、心にとどめていっていただきたい、さらに、昨年はいろいろなことがありましたが、今年、いろいろなことがあったとしても心を汚さず、自分を大事にして一生懸命生きていきましょうと挨拶されました。

大会長の松尾会長からは、私たちホメオパスは、骨折をしたら、カルカーブをとります。しかし、骨折だけを治すのではないですね。とホメオパシーの特徴について触れ、昨日のべラーレ教授の発表や由井名誉会長の水科学の報告発表を受け、ホメオパシー科学がこれから発展し解明へ向けての期待が語られました。

恒例の地球ボールのリレーは、会場を広く飛んで多くのご来場者の方々の思いを受けステージに戻り、2日目が始まりました。

会員症例発表:
工藤 聖子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター千葉船橋本町)
『3歳男児 重度の癇癪と便秘が改善したZENホメオパシー』

2時間に及ぶ激しい癇癪や暴力、そして10日間もの便秘が続くという3歳の男の子のケースの発表です。

1歳半頃から、母親をかむようになり、2歳以降癇癪が起きるようになります。ひどい便秘になり、浣腸を行うと痛みを伴うため嫌がる。そんな我が子に対しお母さんは、子供のひどい癇癪に対応しきれず、思わず手をあげそうになる。そんな自分のことが腹立たしく、この世から消えてしまいたいと思う状況でした。

TBRにてBry.(ブライオニア)とAur.(オーラム)を選択し、合わせて腸をサポートするレメディーをとってもらいました。さらに、母親には子供に心が乱れる自分のインナーチャイルドをみつめてもらい、癒していくことを実施していきました。

1日2回、2時間以上続いた癇癪が、週に2,3回、15分~1時間で済むようになる。朝の起き方が違う。(以前は機嫌が悪かった)この世から消えてしまいたい、という気持ちがなくなりました。

しかし、その後の相談会の後、癇癪が一層酷くなり、暴言をはく、物を壊すなどの様子がみられ、あまりに子供のような状況ではないため、先祖の方で不幸に亡くなった人がいないか調べてみると、母方の叔父に孤独死をしていることが今回初めてわかり、母親に祝詞と般若心経をあげるように説明し、Hyter.(ハイペリカム)のマザーチンクチャーに、Aur.(オーラム)やプロテウスレメディーを加えてとってもらいました。

1~2週間で、癇癪は、大きく改善する結果がみられました。便秘は、Op.(オピウム)、Plb.(ブランボン)、Dios.(ディオスコレア)、Nux-m.(ナックスモシャータ)を使いながら、浣腸が痛くて怖かったという気持ちを母親が理解を示したことにより自力排便ができるように改善へ向かいました。

また、夫との関係として、夫からのスキンシップが嫌で触れられることが嫌だったが、自身のインチャをみつめていくと肥満であることを否定された過去の体験があり、太っていてはダメ、愛されないという価値観があったことを認識し、ダメな自分に触るのは性欲のはけ口であると感じていたことに気づき、インチャに声をかけていったところ、夫からのスキンシップがかわり、大事にしてくれていると感じられるようになりました。このように結果として、癇癪も改善され、内なる神の存在に気づき、自分を大切できるようになりました。

また母親の叔父の不幸な死に着目し、祝詞と般若心経をあげることで、子供の癇癪が大きく改善したことは、ホメオパス自身も驚くべきことであり、由井名誉会長が提唱するZENホメオパシーがとても有効であることがよくわかるケースであったと話され、世の中に広く、インナーチャイルド癒しの必要性が理解され、日本の母子がより健康に幸せに生きられるようになることを願ってやみません。夫との関係も、インチャ癒しで改善されれば、より子供も伸び伸びと生きられるでしょうとのメッセージで締めくくられました。

会員症例発表:
道繁 良氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター島根安来)
『長年の電磁波と化学物質への過敏症が、インナーチャイルド癒しに取り組むことで改善に向かったケース』

ホメオパシーの健康相談と合わせインナーチャイルド癒しに取り組むことで長年の電磁波や化学物質過敏症が改善されたケース症例の発表です。

クライアントの方は、長年電磁波や化学物質に接触すると異常な冷えやめまいや吐き気だけでなく頭の混乱やしびれや目の奥の頭痛、耳鳴りにも襲われるようになり道繁ホメオパスの健康相談を受けました。

電磁波過敏のため電話やパソコンが使えず最初の相談会の申込は、はがきで行われたそうです。

まず相談会を受けるにあたってクライアントの方にどのようになりたいのか目標をたててもらいました。その目標は「普通の人と同じように自由に外に出れるようになりたい。」というものだったそうです。

健康相談を受けるまでのこれまでの人生の流れを見てみると生まれ育った環境が農薬や電磁波の多い環境であり、薬も多く服用されており、今まで80種類以上の薬をとっていたとのことでした。

何度か相談会を受けられてホメオパシーの処方だけでは、一進一退の状況が続いていたこともあり、これまで行っていなかった幼い時に抑圧した感情とそれ以来抱えてきた価値観を重点的に癒すインナーチャイルド癒しに取り組み、抑圧した感情と共に涙を流すことでバイタルフォースが上がり、安心感や行動意欲が増し、電磁波や化学物質への過敏反応を改善することが出来たケース症例でした。

ホメオパシーと併せてインナーチャイルドを癒していくことの重要性を改めて示してくれ、電磁波や化学物質の過敏症に悩まれている方々への救いとなるような道繁ホメオパスからの症例発表となりました。

会員症例発表:
片上 敦子氏(ホメオパス、アニマルホメオパス、日本ホメオパシーセンター練馬平和台)
『インナーチャイルドの癒しと体臭、卵巣チョコレート嚢胞の改善ケース』

体臭と卵巣チョコレート嚢胞の症例に対し、由井寅子名誉会長が確立したZENホメオパシーの手法を用いてインナーチャイルド癒しも行うことによりどのような変化がみられたのかについての症例発表です。

このクライアントの方は卵巣チョコレート嚢胞以外にも骨盤内のリンパ節の腫れの症状があるにも関わらず、一番最初に改善したいのが体臭ということでした。心と身体・魂がリンクしているZENホメオパシーでは、症状の一部だけを先に改善するということは行いません。

クライアントの方にご理解を頂いた上で、体臭の根底には心の問題であるインナーチャイルドが関わっており、インナーチャイルド癒しを同時に行うことで、全ての症状に同時進行で対処出来るようなレメディーの選択を行いました。

今回の症例でもワクチンや疥癬の影響に対するレメディーをとることと共に、心の問題として母との確執やご主人を失う恐怖があり、そのインナーチャイルドが症状と密接に関係していることもわかり、レメディーやファーイースト・フラワーエッセンスをとると共にインナーチャイルド癒しも行っていくことで卵巣チョコレート嚢胞も小さくなり、母に対する怒りの気持ちやご主人を失う恐怖の感情も次第に消えていったそうです。

そして、一番気になっていた体臭にも改善が見られ、卵巣チョコレート嚢胞も定期的な検査も必要ないぐらいに改善することが出来たケース症例でした。

まさに心と身体は一体であり、インナーチャイルドの解放なくして症状の根本的な改善はないことを実感する片上ホメオパスからの症例発表となりました。

自然農実践発表【土づくり】:
小林 且幸氏(日本豊受自然農 函南農場 農業部)
『豊受自然農における 落ち葉たい肥・有用微生物菌を使った土づくりの実践』

「豊受自然農における落ち葉堆肥 豊受御古菌を使った土づくりの実践」という事で、豊受自然農で作られている野菜、ハーブを作るための土壌土作りを発表。豊受自然農で作られている、安心安全な野菜、ハーブが作られている土壌には、たくさんのクヌギなど広葉樹の落ち葉を集め、圃場のハーブや乳酸菌や麹菌、竹の粉などの自然にあるものにアクティブプラント、豊受御古菌など混ぜ込み、丁寧に管理し発酵、熟成させた堆肥が少量使われます。

自然へ畏敬の念、感謝を持ちながら皆さんに安心安全な野菜が届けられるように、努力を惜しまずこれからも基本の土づくりをしていく決意が示されました。

自然農実践発表【自家採種の種】:
米丸 輝久氏(日本豊受自然農洞爺農場)
『自家採種の種を使う農業が食の安全・健康につながる』

「自然な種を守り、自家採取を重ねていくことが、食の安全、健康につながる」世に出回っている多くの野菜の種は1代限りのF1種が多いなか、自家採取への取り組みは、2007年の洞爺農場スタート時から始まっています。洞爺農場と函南農場で自家採取され厳選された種を蒔き、その中から良い種を選び残していく自然な種採りのサイクルを続けていくことの大切さ、自家採取の種でできた植物は虫や病気、気候の変化に自らの力で耐えれること、それが味、香りとしてあらわれてくることなどを発表。

自然農実践発表【野菜づくり】:
大脇 達也氏(日本豊受自然農 函南農場 農業部)
『野菜作りを行う上で大切なこと~豊作の裏のプロセス~』

「異常気象に強い自然型農業、夏秋野菜を豊作に導いたポイント」

昨年の豊受自然農 函南農場の大豊作になった要因をポイントとして、種まき、田植え時期の徹底、手作業による除草の徹底、ホメオパシーを活用したアクティブプラント、マザーチンクチャーを使用した豊受自然農の取り組みを熱く語ってくれました。

「当たり前のことを当たり前にやる」という代表の由井名誉会長の「凡事徹底」という言葉を常に心にとどめ、日々自然農に真摯に向き合っている大脇氏の発表に会場の人々は感銘を受けられたようです。

自然農実践発表【食品加工】:
松永 高茂氏(日本豊受自然農 函南農場 加工部)
『安心・安全な商品をお届けするために』

「安心、安全な商品をお届けするために」

函南農場で農業スタッフが愛情をこめて無農薬・無化学肥料で作った野菜や小麦(農林61号、ミナミノカオリ)、大豆(フクトヨ)、ウラベニシソなどを、美味しく、安心安全な加工品にしてお客様へお届けするため、保存料、防腐剤、食品添加物を一切使用せずにどのように加工していくか、研究を重ね作られているという事が伝わる発表でした。そして日々肉体労働をしている農業スタッフを、愛情を込めて作った食事で支え続けているという事が伝えられました。心身の健康は安心安全な食と、そこに込められた愛情と感謝があってこそですね。

自然農実践発表【化粧品】:
池口 小夜利氏(豊受オーガニクスショップスタッフ)
『自然農場の農産物を原材料にした自然化粧品』

「自然農場の農産物を原材料にした自然化粧品」

完全な自然農で育てた野菜とハーブから作られている他に類を見ない日本豊受自然農の化粧品に、満を持してファンデーション、チーク、口紅が、このコングレスから新発売となりました!

チーク、口紅には、女優の杉田かおるさんからのご紹介で種を譲って頂き、函南の自然農で見事に育て上げた最上紅花の色素が使われています。

豊受オーガニクスショップスタッフ、CHhom学生でもある池口さん曰く、「自然の中にある植物そのものがもつ特性を生かした豊受の全ての化粧品は、植物由来の原料にこだわり、お肌に良いマザーチンクチャーとレメディーがたっぷり入っているので、その人の本来の美しさを引き出してくれます。」

池口さんのつやつやお肌、キラキラした表情からも豊受自然農の化粧品の良さが感じられますね。

来賓講演: 高野 弘之氏(豊受クリニック院長)
『自然な医療』

自然な医療、自然な育児をテーマに、高野医師の発表は最初に、九州の対馬で医師として働いていた時に、自然な中で生活している人たちであるにもかかわらず、病気の人も多く、病院が忙しいことに疑問を感じ、医師が薬を飲ませすぎることによって、病院に来る人が多いということに気づいたとのこと。もっと内なるドクターの力を信じて任せていくという方向性を求め、ホメオパシーを家族に使用したところ健康を取り戻す、プロセスが早いことを実感し、医師としてホメオパシーを使っていくために、由井学長のカレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシーCHhomに入学、ホメオパシーを修得し、代替医療を理解して気楽にかかれるクリニックとして、由井学長とともに医療法人豊受会をスタートした経緯が話されました。

高野医師は、毎回紹介するというシュバイツアーの言葉、内なるドクターに働くチャンスを与えよう、その時に初めて医者として本領を発揮したことになることが、健康を取り戻す役目をする医師としての重要な仕事であると伝えている。そして、ホメオパシーは有効な方法であると話しました。

日本の医療の中心は、Anti医療一辺倒の現状があり、内なるDr.が働いて熱、下痢がでても止めることが多く、これを使う知恵がないので、菌がついたら除菌ではなく、菌の力を借りて良い方向にいくように、菌を味方にしていくことにより、体を守り強くする用心棒的な存在になるとたとえた。

また、ワクチン接種の現状を報告、1日6本を生後2か月の赤ちゃんに打たせている現状を報告、大人のあなたは6本打ちますといったら、打ちますか?と。

実際にヒトパピロマウイルスに感染している人ががんになる人口のデーターを紹介し、そのパーセンテージからこれががんの原因と言えるのかと指摘した。そして、胃がんの原因んとも言われているピロリ菌が、他国で感染が多い国でも、胃がん患者の罹患が少ないことも指摘。ウイルスや菌が原因なのか?それを呼び寄せる原因が他にあるのではと。解体中のビルの写真から、このビルを壊すことになった原因はこの工事の人であるのか?この人ではななく、この壊すに至る別の理由(原因)があってのこととわかりやすいたとえで説明をした。

そして、「小児医療はなにもしないほうが良い結果になることも多い」ということを日々実感していることが多いという。

内なるDr.を邪魔しないことが大切であり、食養生、ホメオパシーなどは、つかっていくことにより、よりよい結果をもたらすと体感している、そういう人が増えていくことによって、はじめて医療が変わっていくことができるのではないかと発表を閉めくくりました。

症例発表: 松尾 敬子大会長(日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)会長、日本ホメオパシーセンター埼玉日高)
『複数ケースからわかる、糖尿病におけるZENホメオパシーの可能性』

JPHMA会長であり、コングレスの大会長でもある松尾敬子ホメオパスから、複数の糖尿病のケースから導き出された考察についての発表がありました。

糖尿病のクライアントに共通した症状やクライアントによって異なる症状の説明があり、膵臓のほかにも肝臓や大腸の臓器的な問題があること、腸内細菌の問題があること、また共通して選択されるレメディーの詳しい説明がありました。

そして、現在相談会を進めている糖尿病 42歳男性のケースについての言及へと続きます。

この男性クライアントに対しても、これまで改善に至ったケース同様に、膵臓のサポートとそれに関わるレメディー、その後に続く肝臓、大腸、腸内細菌のサポート及びレメディーによって、インスリン接種の場合は血糖値は高止まりであるものの、ヘモグロビンA1cの数値には目覚ましい変化があること、改善に向かう過程において付随する他の症状も改善されていくことが発表されました。

松尾大会長は最後に、「症状に合った鉱物・植物のレメディーや不足ミネラル、臓器のサポート、マヤズムのレメディーをとるZENメソッドは、糖尿病の改善に対し大変有効と言える」と力強く締めくくりました。

現代において急増している糖尿病のクライアントにとっても、また、そういったクライアントを受け持つホメオパスにとっても、大変希望となる発表でした。

JPHMA、JPHF認定証授与式・記念撮影

松尾大会長の症例発表後、会場の参加者全員で、記念撮影が行われました。

昨年のコングレス以降、新たに認定を受けた、プロフェッショナルホメオパス、アニマルホメオパス、ファミリーホメオパス、インナーチャイルドセラピストの方々に対し、由井名誉会長、松尾大会長より、各コースの代表の方々に認定証が授与されました。

認定証授与の際に、由井名誉会長より、御祝の言葉を各代表者の方々から、認定の喜びとともに今の思いや今後への思いが伝えられました。

・JPHMA認定プロフェッショナルホメオパス代表 橋本紀子さん(認定者16名)
・JPHMA認定プロフェッショナル アニマルホメオパス代表 横浜正毅さん(認定者4名)
・一般財団法人日本ホメオパシー財団認定ファミリーホメオパス 尾崎実花さん(認定者20名)
・一般財団法人日本ホメオパシー財団認定インナーチャイルドセラピスト星原夏子さん(認定者49名)