1月6日 2日目 午後の様子

特別映像上映:
監督:シーラ・ワトコット(米ホメオパス)
『映画「真の免疫」ダイジェスト版』

映画「真の免疫」は、アメリカのホメオパスであるシーラ・ワトコット監督が、次の世代につながる命を犠牲にしないために、私達には生まれながらに細胞に強くしみこんだ知性<真の免疫>があることに今、気付く時だという願いのもと、作り上げてくださった映画です。

映画の中では、多くの医療関係者たちが、
「医者が私達を治すという意識に依存している」
「心を閉ざし一つの方法だけに固執してその先を見ようとしなければ科学の発展はない」
「小児感染症は腸内をリセットし、未解決の問題を解決するためにかかる」
「薬による抑圧は、体内システムの流れを抑圧し、病気を深いものにする」
といった言葉で、私達が今、真に気付かなくてはならない多くの真の知識を伝えてくれています。

JPHMA由井寅子名誉会長もこの映画にインタビュー出演しています。由井名誉会長はおっしゃいます。「熱も発疹も病気ではなく排泄でありがたいもの。心配しなくてもいい。体は賢いのだから体にお任せしましょう。」また、「他者の価値観を解放し、真の自分でいること、真の自分の人生を生きることで神様が助けてくれて、免疫システムが高まる、それこそが真の免疫だ」と。

最後にシーラ監督はホメオパスに対しこうメッセージを述べられています。「クライアントに恐怖ではなく自信を持たせることが治癒となる。」と…。

ホメオパシーに携わる者がまずはバイタル・フォースを信じ、ZENホメオパシーによって体・心・魂が健康になることで、より多くの人々を、自然に生きるものすべてを健康に導いていくことができるのだと、強く感じさせていただける映画です。

※カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)では、映画『真の免疫』日本語版の上映会を今後も継続して開催することとなりました。開催スケジュールなど、詳しくは、CHhomのWebサイトをチェックからご確認ください。

ZENホメオパシー体験発表: 松井 朱美氏(CHhomインナーチャイルドセラピスト養成コース卒業生)
『ZENホメオパシーとインナーチャイルド癒しで帯状疱疹を乗り越え生き方が変わった』

由井名誉会長のクライアントである松井朱美さんの発表。「ZENホメオパシーとインナーチャイルド癒しで帯状疱疹を乗り越え生き方が変わった」ホメオパシーを通しての気付き、実感したことについてシェアしていただきました。

私は幼い頃から、絶えず他人の顔色を窺って緊張しているためいつも疲れ切ってしまい、鬱病と診断されてからは何年も心療内科へ通院しながら半引きこもりの生活を送りつづけました。なんとか働けるようになってからも最終的には心と体を壊して、3年前についに帯状疱疹が吹き出して倒れてしまいました。

「もっと深くちゃんと自分の問題と向き合い解決をしていきたい」と思い、インナーチャイルドセラピスト講座の受講を決意し、教わったことはひたすらやり続けて行きました。自分が自分の事をないがしろにし傷つけ続けてきてしまった事に気付くとだんだんと自分を粗末に扱う行動が減って、倒れる回数も減っていきました。感情日記はインチャの願いをイラストで描いてみたり、工夫をして、何度も描くことをくり返しその度に涙があふれてきてとても良いインチャ癒しができました。毎日を軽やかに楽しく生きるためには、インチャ癒しが必要だという事が身に染みで分かっていきました。

いま感情日記は10冊を越えており、読み返してみると止められず苦しんでいたはずのネットのSNSや過食などへの依存からは自然と離れてたり、あまり気にならなくなっていたり、考え方だけではなく行動、生き方まで変わってきている事に驚きました。

神仏とのつながりに関しても懐疑的な部分がありましたが「とりあえずやってみよう!」と神棚をしっかり祀るようにし毎日祝詞般若心経をあげて墓参りをし、神社仏閣にも足を運ぶようにして行きました。毎日つづけていくうちに、今まで当たり前すぎて意識もしてこなかった事が実は当たり前ではなく、有難い事だと気付き少しづつ感謝ができるようになっていきました。幸せを感じられる時間が増えてきていると最近は感じられるようになりました。

今の自分がとても好きになり、今が人生で一番幸せだと思えるようになった事がなによりも嬉しく、これこそが今世で神様が私に気付かせて「くれた」最高のプレゼントだと感じています。

基調講演: 由井 寅子氏(日本ホメオパシー医学協会(JPHMA) 名誉会長、カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)学長、日本豊受自然農(株)代表)
『体・心・魂を癒す未来の医学 ZENホメオパシー②』


由井名誉会長による「体・心・魂を癒す未来の医学 ZENホメオパシー②」死について、生について、命についてをテーマに発表を行いました。生きることが辛く苦しんでいるクライアントの皆様に生き方と考え方を示し、気づきを与え、光ある方へと導くことはホメオパスにとって大切なことです。

そのためには傷ついたインナーチャイルドを癒し、イメージで願いを叶えること、この世的価値観を外すこと、霊性を上げることなどをクライアントさんに伝えます。それが体・心・魂を癒すZENホメオパシーの中核です。

由井名誉会長はこれまで苦難の人生の中で自分を見つめ、修行を行い、20年以上ホメオパスとして臨床の場で様々なクライアントと向き合う中で人生の哲学を培ってきました。人間とは何か?なぜこの世に生まれ、苦しい人生を生きるのか?

今回は不慮の事故で子供を亡くした母親と、不治の難病を持って生まれた子供を亡くした母親という、2つのケースが紹介されました。我が子の死に血の涙を流すほどの辛い状況の中にいるクライアントの心に寄り添い、共感し、気づきとなり救済となる言葉をかけて行く中で、クライアントの心に確かな希望が灯り、以下のような感謝の手紙が届きました。抜粋して紹介します。

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私が今、生きているのは由井先生に出会えたからだと思っています。由井先生に出会っていなければ、自己否定のかたまりで、親も自分も世の中も神様や仏様も恨んで苦しい人生になっていたかと思います。これからは神社や仏様に心をしっかり向けて行こう。そして生きて行きますという決意を伝えたいと思うようになりました。息子の死によって、命の尊さを私は理解できました。それまで以上に生きていこうと求めるようになりました。今、しっかり向き合って乗り越えなければならないと思うのです。先生からメッセージをいただいてから、毎日、真言を唱えています。母親に対するインチャ癒しをしっかりしていきます。由井先生の存在そのものが私にとって支え、生き方の指針となりました。由井先生からこのように励ましていただいたことでどれほど安心し安堵感があり、力をいただいたことか。言葉で言いつくせない限りです。真にありがとうございます。生きる力、勇気、安心感たくさんいただきました。私、やっていきます!

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もう一人のお母さんからは以下のようなお返事をいただきました。

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とらこ先生のお手紙よみました。「娘はお母さんに優しくされて満足している」教えてくださって感謝しています。本当にうれしくてうれしくて、ありがとうございます。と泣いていました。今はとらこ先生が、私の心の支えです。ホメオパシーに出会えていなかったら、とらこ先生に出会えていなかったら、どうなっていたことやら、本当に出会えてよかったです。ありがとうございます。

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辛い死が起こった理由について納得し、肯定的に受け取ることができるようになれた、素晴らしい愛に溢れたケースでした。

虚無の世界にいる方々の魂を救い出す由井名誉会長の全身全霊のケーステイクは「真の治療」と言えるものではないかと思います。参加した全てのホメオパスと学生に魂のホメオパスとしての指針を示していただいた由井名誉会長の発表は大きな感動の中幕を閉じました。

海外来賓講演: トレバー・ガン(英国ホメオパス、生化学者)
『人の誕生から成人期までの発達と「病気」の関係』

英国のホメオパスであり、生化学者であるトレバー・ガン氏は、カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)の前身となるロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー(RAH)において、数多くの講演を行い、それらの講演はレガシーとして今も多くのホメオパスの記憶に残っています。2018年7月にはロンドンにて、由井寅子JPHMA名誉会長、映画『真の免疫』の監督であるシーラ・ワトコットホメオパスと共に『ホメオパシー的予防の国際セミナー』で発表し、世界各国のホメオパスの共感を得た事は記憶に新しいところです。

「起こっている症状は病気ではなく、発達途上であるがゆえに起こっている反応だ」というトレバー氏。

「例えば、子供にとって嘔吐・下痢を引き起こすものでも大人にとっては全く問題のない食べ物となる。それは病気ではなく、未発達であるが故の反応だ。にも関わらず、これを病気ととらえることで恐怖が増大してしまい、その増大する恐怖に耐えきれず薬などの形で、単に発達途上による反応を抑圧してしまう、すると慢性疲労症候群や自己免疫疾患を引き起こす。」

また、「身体と感情は一体だ」ともおっしゃいます。

「子供から大人へ発達する際には、自立への欲求が芽生える。自立には恐怖が伴うが、自立したいと思う欲求があることで恐怖を克服したいと思う欲求が大きくなる。恐怖を乗り越え自立することが身体と感情を強くする。」と。

生化学者ならではの視点からの発表は、大変興味深く、また、ハーネマンの教えに忠実で、ホメオパスには素直に納得できる内容であり、真っ当な身体的反応・感情的反応による症状を忌み嫌うべき病気と捉え怯える現代人の考え方・生き方に一石を投じ、ホメオバシーを愛する人々に勇気や希望を与えてくれる発表でした。

パネルティスカッション

本大会の「体 心 魂 を癒すZENホメオパシーと科学の融合」をテーマに、来賓のR.K.マンチャンダ長官、トレバー・ガン氏および、松尾大会長と由井名誉会長によるパネルディスカッションが行われました。

由井名誉会長より

「人間は気から病気になるのではないかと思います。たとえば、気持ちが沈む、がっかりすることから始まって病気になることが多いのでと思います。最初は心から病気になります。心で魂、体を曇らせるのです。そのようなことからインナーチャイルドの癒しが必要になります。インドでは8種類のヨガがあるとマンチャンダ長官がおっしゃっていました。皆さんが知っているのは体のエクササイズのヨガだけですが、インドでは体だけでなく、瞑想のヨガ、呼吸法のヨガ、動じない心を作るヨガがあるとのことです。教えていただきたいと思います。」

マンチャンダ長官より

「今回皆さんの発表を聞けてよかったです。ホメオパシーだけでなく、インナーチャイルドの話も出てきたのがとても素晴らしかったと思います。ホリスティックな治療が大切で、ホリスティックな治療をやることでその原因は何かを考えます。ホメオパシーのレメディーは一部分を担っているだけです。今回の症例発表は原因を追究されていてとても素晴らしい。また、今後、ホメオパシーと現代医学と融合も考えていかなければならないと思います。今日の話を聞いてとても感銘しました。」

トレバー・ガン氏より

「実際の診察から学んだこと。何故を忘れてはいけません。重要なことは自分に対して自問自答することが大事です。病気になる大きな理由のひとつは食べ物です。食べもの以上に頭の中での会話も重要です。本大会で皆さんの症例を感心して聞いていました。レメディーをあげて済む話だけではありません。病気をどういうふうに本人が理解しているかが重要です。多くの人は、原因に対して何かが悪いから病気になると考えていて、他の要素を考えていません。体と心が一体ということもなかなか理解できないことも多いです。私がホメオパスとして、病気とは何か、その原因は何かを常に考えています。」

松尾大会長より

「ホメオパスはいつも心、体、魂を見ています。心が体をむしばんでいくというのは、私達は体験でわかっています。私達はある意味、総合病院的な観点で対応しています。私たちは全部の症状に対応します。やはり食物が重要です。いかに食をきっちり食べるかが大切です。私たちはほんとうに真剣にやっています。今日の症例も素晴らしかったです。これを世界にも広げていきたいと思います。」

最後に由井名誉会長より総評がなされました。

「会場でカレンデュラが2日間かけて、4輪咲きました。植物たちは手をかけた分だけ、素直に育っていきます。人間はそう簡単にはいかないのです。人はどんな人にもあきらめずに目をかけ、太陽の光のよにあたたかく愛を注ぐと必ず応えてくれる時が来ます。あきらめないことが大切です。今まで30年間ホメオパシーをやってきて、その集大成で自然農や食、インナーチャイルド、霊性などを含めてやるようになりました。皆さんホメオパシーを続けていきましょう。今回は本会場の他に札幌、福岡会場の方々も中継で見られました。皆様、本大会に参加いただき心から感謝申し上げます。来年もまたいらしてください。ありがとうございました。」

講評、大会総括、閉会宣言

由井名誉会長より、今回の大会スタッフが全員演台にあがって紹介され、会場から拍手が沸き起こりました。

最後に宮崎理事より、閉会宣言がありました。

「この2日間、お正月にもかかわらず、たくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。未来の医学はZENホメオパシーということで既に始まっています。日頃、自分の周りにあらわれることにありがたいということでやっていくことが大切だと思います。来年もお会いしましょう。」

最後に、会場の皆さんとともに、今大会の盛会を祝い、最後は「ホメオパスの唄」を皆で歌いプログラムが締めくくられました。