『スペイン風邪流行時のアメリカでの医師ホメオパスたちの証言集』

HOMEOPATHIC TREATMENT OF INFLUENZA
スペイン風邪の流行から3年後に開かれた全米ホメオパシー協会年次大会のレポートでは、最前線で治療に当たった40名以上のホメオパスたちの証言が紹介されています。スペイン風邪の驚くべき側面、死亡率を高めた真の原因や、ホメオパシーの有効性やホメオパスの活躍が記録されており、その中から一部を抜粋し紹介します。(「HOMEOPATHIC TREATMENT OF INFLUENZA(インフルエンザのホメオパシー治療)」(Sandra J. Perko, Ph.D.1999年刊からの引用、RAH訳)。


【スペイン風邪流行時のアメリカでの医師ホメオパスたちの証言集】 (インフルエンザとホメオパシー治療より抜粋)

1865年に行われた、第18回全米ホメオパシー協会の年次学術大会の抄録集
1921年、ワシントンDC内、第77回「The American Institute of Homeopathy(全米ホメオパシー協会)」年次大会において、オハイオ州デイトンのホメオパシードクター、T.A.McCann医師は、「アロパシー的治療(現代医学)を受けた24000ケースにおいてインフルエンザによる死亡率が28.2%であったのに対し、ホメオパシー療法を受けた26000ケースの死亡率はたった1.05%であった。」と報告した。

注記)19世紀のアメリカでは多くの医師がホメオパシーを使っており、最もホ メオパシーが盛んな時代であったが、100年前に、医療が利益となることを知っ た製薬会社、財閥、当時の米国医師会トップによって、アメリカのホメオパシー は叩き潰されました。(※注記 RAHにて追加)

写真は、1865年に行われた、第18回全米ホメオパシー協会の年次学術大会の抄録集の復刻本です。



科学技術や化学薬品が高度に発達した現代において、殺人的なインフルエンザウイルスが再び地球を襲った場合、ホメオパシーは、その猛威を防ぐことが出来るのでしょうか。1918年にスペイン風邪が流行した際には、ホメオパシーはどのような働きをしたでしょう。

ホメオパシーの最初の200年の歴史を明らかにした「ホメオパシーの素顔」の著者、Julian Winstonに感謝します。彼の書物は、その時代における様々な劇的な症例を私にもたらしてくれました。当時の医師ホメオパスが、恐れも曖昧さもなく、インフルエンザの猛威に果敢に挑み成功を収める様は、当時の逆療法(アロパシー)ドクター達を無力にしてしまったのです。次に紹介するのは1920年に発行された「The American Institute of Homeopathy(全米ホメオパシー協会)」のジャーナル中からの抜粋で その時代を患者と共に生き抜いた医師ホメオパスたちの個人的な記録です。                

1921年、ワシントンDC内、第77回「The American Institute of Homeopathy(全米ホメオパシー協会)」の年次定例議会において、オハイオ州デイトンの医師ホメオパス、T.A.McCann医師は、「アロパシー的治療(現代医学)を受けた2万4千ケースにおいてインフルエンザによる死亡率が28.2%であったのに対し、ホメオパシー療法を受けた2万6千ケースの死亡率はたった1.05%であった。」と報告した。


●私達はアスピリンも使用せず、予防接種もせず、Gelsemiumのみを使用した結果、「8000人の従業員のいる工場での犠牲者はたった1人でした。薬害による死は免れたのです。」(イリノイ州 シカゴ Frank Wieland医師ホメオパス)


●「この工場においては、薬剤を取る習慣がなかったことが大きな成功要因となったのだ。」(イリノイ州 シカゴ Burton Hasetine医師ホメオパス)


●「インフルエンザ自体よりも、直接、間接的に多くの命を奪った1つの薬剤があります。皆さんもよくご存知の薬、サリチル酸です。それによりアスピリンの歴史は刻まれました。今日では、サリチル酸のもたらす2つの有害な(鎮静)作用−その副作用として衰弱を促し、肺炎を引き起こす−についてはあまり知られていません。」(マサチューセッツ州 Frank L. Newton医師ホメオパス) 


●「私のところでは、肺炎による死亡率は2.1%だったが、インフルエンザによる死亡者は1人も出さなかった。アスピリンとキニーネを含むサリチル系薬剤のみが使用されていた従来の治療では、肺炎患者の60%がなくなったと言われている。」(ロードアイランド州プロビデンス Dudley A.Williams医師ホメオパス)


●「350ケース中1名が死亡したが、その患者は私のところに来る前の24時間の内に100粒ものアスピリンを取り、既に見放された女性だった。」(Washington,D.C. Cora Smith King医師ホメオパス)


●「Camp Leeにおける私の患者の死亡率が低かった理由は、私がアスピリンの使用を完全に避けたからに他なりません。病院内において、私の療法による死亡率が最も低かったことから、私は医局長=Chief Medical Doctorから称賛を受けました。また、ホメオパシーによる治療によって(従来の)アスピリンによる血液に対する作用と結果に気付いた医長は、以後アスピリンの使用を思い止まることを決めた事により死亡率が急激に下がったのです。」 (イリノイ州シカゴ Caleton A. Harkness医師ホメオパス)  
  

●「ハーネマン・ホスピタル・サンフランシスコでは、緩和作用があるのみの他の療法にホメオパシーのレメディーを併用することで、治癒を促す効果があった。」(カルフォルニア州サンフランシスコ Laura A. Hurd医師ホメオパス)


●「ワシントンDCにあるホメオパシー医学協会によると、報告された1500件のうち15名が死亡。また国立ホメオパシー病院における回復率は100%であったと報告された」(ペンシルバニア州フィラデルフィア E.F. Sappington医師ホメオパス)


●「私は、決してアスピリンは使わずホメオパシーのレメディーだけを使い続け、100を超えるケースに立ち会ったが1人も死にいたることはなかった。従来の治療家により既にアスピリンを処方されていた患者が私のところに送られてきたが、その男性はその後間もなく亡くなった。この流行病は私たちに、ホメオパシーへの信頼を回復させるきっかけとなったのだ。」(メリーランド州 グレンG.H.Wright医師ホメオパス)


●「ドイツ製のアスピリンは、ドイツ製の弾丸より多くの人々を殺した」 (アイオワ州 デスモイネスC.J.Loizeaux医師ホメオパス)


●「1889年の流行病においてのアセトアニリド(薬剤)とそれによる犠牲者を覚えています。アスピリンとコールタール製品が、病気そのものよりも多くの人の命を奪うだろうと危惧していましたが、現実のものとなりました。従来のアスピリン治療においては患者を死にいたらしめるという事実に気付いたある内科医は、アスピリンの使用を中止し、ホメオパシーや折衷医学のレメディーに頼るようになったと教えてくれました。」(ネブラスカ州リンカーンE.B. Finney医師ホメオパス)


●「私のデータ収集に、コネチカット州の30名の内科医が協力してくました。6602ケース中55名が亡くなり、死亡率1%以下との報告を受けました。私自身のケースでは、輸送船での勤務時に81人を診断しましたが、全員が回復し上陸しました。この時は全員がホメオパシー治療を受けていました。別の船では、航海中に31名が亡くなったそうです。」 (コネチカット州 ダービー H.R.Robert医師ホメオパス)


●「ホメオパシーは、インフルエンザや肺炎の患者を救ってきました。病気はいつもコールタール(石炭化学由来)のクスリや特にアスピリンをとることによって引き起こされた。」 (ネブラスカ州オマハW.H.Hanchett医師ホメオパス)
          

●「国際ハーネマン協会経由で集めた情報によると、17000人のインフルエンザによる患者の死亡率は4%であった。」 (ニューヨーク G.B.Stearns医師ホメオパス)


●「私は市の保健官吏をしています。私のところでは、300名の患者のうち1名が亡くなりましたが、熟練したホメオパシー医のところでは、275名のうち1人も亡くなりませんでした。アスピリンとヨウ化ライムを使用する従来の療法においては、294名のうち15名が亡くなっています。」(ニューヨーク H.H. Crum医師ホメオパス)


●「私は455人のインフルエンザのケースと26人の肺炎のケースを扱ったが1人の死者も出しませんでした。使用したホメオパシーのレメディーは Gelsenium、Bryonia, Apisなどです。」(オハイオ州フィンドレー T.G. Barnhill医師ホメオパス)


●「予防接種を受けた42名のうち、24名がインフルエンザにかかり8名が肺炎にかかりました。つまり予防接種は予防に失敗したという理由からホメオパシー治療の重要性は高まりつつあります。」(ニューヨーク州 ブルックリン W.L.Love医師ホメオパス)


●「11名からの報告によると、3600ケースのうち死亡者は6名でした。私のところでは、750ケース中1名が亡くなりました。使用した主要レメディーはGelsenium、Bryonia、Eupatoriumなどです。」(ワシントンDC F.A. Swartwont医師ホメオパス)


●「アスピリン、コデイン、ドーベル溶液などの鎮静剤や、不必要な薬が使われるほど回復は遅くなった」(カルフォルニア州サンフランシスコ James W.Ward医師ホメオパス)


●「あるキャンプ地での肺炎による死亡率は25.8%であった。当地の責任者であった陸軍中尉は、アスピリン、ジギタリス、キニーネの使用を中止するにいたる確信を得た為、それらの薬剤の使用を中止した所、死亡率は15%まで急激に下がりました。薬の使用を中止しただけで死亡率が15%まで下がったのです。」(ペンシルバニア州フィラデルフィア W.A,Pearson医師ホメオパス)


●「私は618人の患者の治療に携わりその内の5名がなくなったが、うち3名は既に現代医学(アロパシー:逆療法)の治療を受けていた患者であった。」 (バージニア州リッチモンド R.S,Faris医師ホメオパス)


●「多くの患者を亡くしているピッツバーグのとある病院での、内科医と看護師のやりとり。 『私よりもっと良い方法を知っているか。』 『ええ、先生。アスピリンを止めてホメオパシー薬局に行き、レメディーを買ってくることです。』 『しかし、あれはホメオパシーではないか?』 『そうですが、私が看護師としてついたホメオパシーの先生のところでは誰1人亡くなりませんでしたよ。』」 (ペンシルバニア州 ピッツバーグW.F.Edmundson医師ホメオパス)  
  

●「インフルエンザに感染してのち24時間以内に、名ホメオパシー医にかかれば、肺炎を併発することはめったにないでしょう。悲惨な死亡率はアスピリン、サリチル酸やアヘンなどの多量投与によるものだから。」 (イリノイ州シカゴ、A.H. Grimmer医師ホメオパス)


●「ミシガン州ランシングのあるキャンプ地では、325人のインフルエンザの患者がおり、死亡率は20%だったが、マーフィーがホメオパシーで治療に当たっていた際の死亡率は3%に達しませんでした。」 (イリノイ州シカゴ W.H,Willson医師ホメオパス)


●「私は1000人のインフルエンザ患者を治療したが、結果として1人も亡くなりませんでした。他には耳を貸さず、ホメオパシーを信頼すべきです。」(オハイオ州デイトンT.A. MacCann医師ホメオパス)


●「1918年の10月、私は約200名のインフルエンザ患者の治療にあたりましたが1人の死者も出ませんでした。」 (ウエストヴァージニア州 マニントン W.R,Andrews医師ホメオパス)


●「ニューハンプシャー州 ポーツマスのM.I.Borger医師は331人のインフルエンザ患者を治療し内2名が死亡。ミネソタ州のレイクウィルソンのG.C.Boscom医師は300名を治療し、死者の数は0でした。」 (メリーランド州ボルチモア E.C.Price医師ホメオパス)


●「(西暦)1919年の医療セラピーにおいて、ホメオパシーはもっとも効果的で確実で有用なものでした。」 (ペンシルバニア州フィラデルフィアO.S.Haines医師ホメオパス)


●「私は267人のインフルエンザ患者を治療したが、死者の数は0でした。」 (サウスダコタ州 A.B. Hawes医師ホメオパス)


●「1ヶ月間で、65名のインフルエンザ患者の治療あたり、1名が亡くなりましたが、それは結核によるものでした。」 (ミシガン州 アルマ F.C.Thornhill医師ホメオパス)


●「モントリオールの薬剤師長がT.A.McCann医師に、インフルエンザにより900名が亡くなったと伝えたので、どの薬剤を使用したのか確かめた所、0.3gの錠剤を3時間おきに、多い時には、0.6gにして、他の薬剤と比較にならないほどアスピリンを処方したと答えました。注訳の必要はないでしょう。 ‘子供の家’でのBryoniaと Gelseniumを使用した76のケースでは1人も肺炎を併発することなく、これらのレメディーは全快をもたらしました。」 (ノースダコタ州J.G.Dillon医師ホメオパス) 
             

●「私の経験では、Gelseniumが初期の症状における最優先レメディーであり、いつもとてもよい結果をもたらしてくれます。」 (コネチカット州ハートフォード E.B.Hooker医師ホメオパス)


●「私は1000錠入りのアスピリンの箱を受け取りました。手元のレメディーも底を尽きたので6個ぐらい使用したかもしれませんが、残りの994錠は不要でした。私はいつも決まってGelseniumとBryoniaを与えていました。私が一と番最初に患者の元に駆けつけていれば、患者が亡くなることは滅多にないでしょう。例外は、患者が既に薬局にアスピリンを買いに行かされたケースで、こうなると私は肺炎の患者を診ることになるのですが。」 (ケンタッキー州ブランチ J.P.Huff医師ホメオパス)


●「アスピリンとその他のコールタール(石炭化学由来)製品は、不要な多くの死の原因として非難されるべきである。どこにでもあるアスピリンは最も有害な薬剤であり、痛みを素早く抑えることで欺いているただのまやかしです。いくつかの症例においては、アスピリンが心臓を弱め、バイタルフォースを押さえつけ、軽い症例でも死亡率を高め、回復を遅らせています。また全ての症例おいて症状を重くし、治療可能なレメディーの選択を限りなく困難にするのです。おそらくアスピリンは、どの病気の治癒にも関与しない薬剤であり、その使用は禁止すべきです。」(ニューヨーク Guy Beckly Streans医師ホメオパス)


●「1000人の現代医学とホメオパシー医学の折衷派の医師にインフルエンザと肺炎に有効なレメディーを訊ねたところ、75%を越える医師がAconeiteとBryoniaと答えた。」 (オハイオ州 シンシナチ Loyd Brothers医師ホメオパス)


●「ワシントンDCの衛生試験場における実験結果では、予防接種が肺炎に有効であると実証することはできませんでした。それとは対称的に、Gelsenium、Rhus tox Eupatoriumなど私達の使用するレメディーは、繰り返し試されたことで、安定し正確で不変的で恒久的であると証明されたことは明白です。」 (1920年10月 Homeopathic Recorder誌より)     
        

●「ニューメキシコ州の社会保険サービスでは、メキシコ住民に対して、Veratrum viride、Gelsenium、Bryoniaなどのレメディーを勧めたところ、インフルエンザに対してすばらしい成果を得ることが出来ました。ホメオパシーの治療においては、1人の死者も出なかったのです。」(イリノイ州 シカゴ C.E.Fisher医師ホメオパス)


●「大人に比べ、子どもの方がインフルエンザの流行に対して回復が早かった理由は;
1、より早く医師にかかれたこと
2、特効薬などの薬を与えられなかったこと
3、アスピリン漬けにされていなかったこと
4、ベッドで寝かされていたこと、そして
5、適確なレメディーが与えられたことで回復のチャンスを得られたからです。」
(シカゴ J.P.Cobb医師ホメオパス) 
             

●「私のところに来られた患者のうちインフルエンザで亡くなった方は、私が診る前に、自身の判断でアスピリンをとった方だけです。」(インジアナ州 インジアナポリス W.P,Best医師ホメオパス)


●「アスピリンのみ、もしくはインフルエンザのみになら、耐えられる心臓もあるだろう。しかしアスピリンとインフルエンザの両方に耐えられる心臓はないのである。」(ペンシルバニア州 フェラデルフィア Taylor医師ホメオパス)


●「Gelseniumは心臓機能を低下させることはなく、流行性感冒における個々の詳細においてもアスピリンやコールタール(石炭化学由来)製品より優れているのです。」(カルフォルニア州ロサンゼルス J.A.Munk 医師ホメオパス)


●「多くの人がインフルエンザやインフルエンザからの肺炎の予防として、アスピリンをとるようにアドバイスを受けていました。あるご婦人は48時間に240粒のアスピリンをとった後、病院に搬送されましたが、体に赤い斑点がでたので猩紅熱と診断されました。Hayne Memorialにある病院に来た患者の多くはアスピリン、コデイン、モルヒネ、ジギタリスなどの薬剤にまみれていました。政府の人たちは、ホメオパシー療法全てに賛同したわけではありませんが、少なくともボストンにはインフルエンザに対しての素晴らしい治療法があると感じ、それを称賛しました。」(マサチューセッツ州ボストン Samuel Clement医師ホメオパス)


●「インフルエンザが流行している時に、ほとんど全ての患者がアスピリンを服用していました。アスピリンには害はなく、苦痛を和らげるものと信じられていたからです。しかし結果として、ほんの少しの間耐えていれば済んだはずの、本来は生きるべき多くの人々の命を奪ったのです。彼らは毒の盛られた皿に群がったハエのように死んでいきました。その毒は、本来、人命を救うべき「科学」であったはずなのですが。」 (ミズーリ州 セントルイス A.F.Stevens医師ホメオパス)


●「士官学校において300名を超えるインフルエンザ患者の治療を行いましたが死者の数はゼロでした。Gels. Bry. Ferr-p.が主要なレメディーで、アスピリンを既に取っていたケースに限り回復が遅れたり、肺炎を併発したりしました。」 (ミシガン州アンアーボーC.B.Stouffer医師ホメオパス)   
         

●「インフルエンザの第一波の流行の時には、GelsとBry などのレメディーを使用し150ケースの治療を行いましたが、ほとんどのケースは肺炎には至りませんでした。また最初から対応した人は、だれ一人として肺炎に至りませんでした。一名が亡くなりましたが、もともと喘息を患っていた60代の男性で、真冬の最中のミネソタまで運ばれた時は敗血症を起こすほど重篤な肺炎の状態であった方でした。」  (ミネソタ州ミネアポリス Wm.E. Leonard医師ホメオパス)


●「私は50人程のインフルエンザのケースを診ましたが、そのうち2人は肺炎で、1人は妊婦でしたが、全員が回復しました。使用した主なレメディーはGels、Bry.Rhus-tでした。」 (カルフォルニア州サンフランシスコ Wm Boericke医学博士)


●「インフルエンザと肺炎患者を100人以上治療しましたが、亡くなったのは2人でした。1人は、私のところに来る前に肺炎を併発し1週間アスピリンを服用していたケースで、もう1人は、悪性の肺炎を患い感染により高熱を出し既にかなり悪化していたケースでした。私が治療の際に使用した主なレメディーはGels. Eup-per. Bry.などです。」   (ワシントン州シアトル C.P.Bryant医師ホメオパス)


●「私は多くの肺炎患者を含む約500人を治療し、死に至ったのは2ケースでした。私は決してアスピリンは使用せず、また使用許可も与えませんでした。治療に使用した主なレメディーは、Bell.Gels .Sticta.で、 喉の症状にはMerc.Nat-m. Kali-m.を使用しました。 (ワシントン州シアトル A.B.Palmer医師ホメオパス)


これらは米国でのスペイン風邪の際に、ホメオパシードクターが経験した小数の サンプルであるが世界中で多くのホメオパスが経験した典型的なケースであることを私はしっています。

この流行病の際にホメオパシーがどのように成功を収めたかについて書かれた素晴らしい報告が英国のホメオパスDr. Drothy Shepherd より送られて来ました。

『インフルエンザとは何なのでしょう。毎年のように穏やかな流行があり、およそ30年に1度は破壊的な猛威で地球上を駆け抜け、その伝染力の強さで荒れ狂い何千もの命を奪っていきます。前回のものは、世界大戦で多くの人々の命が奪われ人々が疲弊している最中の1918年に起こったもので、私たちの記憶に鮮明に刻み込まれています。私はホメオパシー療法によるインフルエンザの死亡率のデータが有効かどうかは分かりませんが、その当時の、私自身のインフルエンザの治療のケースにおいて、ホメオパシーのレメディーが与えてくれた貴重な経験については証言することが出来ます。お金持ちも貧しい人も、老若男女を問わず150名近くのケースにおける治療の結果は驚くべきものでした。初診の時すでに高熱で気管支にまで広がっている方や、それほど酷くなく比較的穏やかな症状の方など、様々なケースがありましたが、ほとんどの方は、24〜48時間以内に熱が下がり、熱が下ったあとも、1週間は安静にし、牛乳とお茶は控え、薄めたフルーツジュースのみをとっていただいたところ、誰1人死に至ることなく、その後の合併症を引き起こすこともありませんでした。』

驚くべき最も特出すべき見解は、当時のホメオパスたちが、アスピリンとレイ症候群の関係が明かされる45年も前から、ウイルスが発見される15年も前から、ウイルス感染治療に際しアスピリンのもたらす致命的な結果を認識していたという事実です。

ホメオパスたちは、この最中、診断を行わないだけで、自由を奪われていたわけではありませんでした。わけのわからない病魔の前に頭を掻きながらなすすべもなく死にゆく様を眺めながら、ただ立ちすくんでいたわけではありません。彼らは、患者を救うのに病名をつける必要など無かっただけなのです。ただ、従来通りのホメオパシーを実践し、詳細に目を向け、ケースを明確に捉え、それにより導き出されたホメオパシーのレメディーを目の前にいる患者に与えたにすぎません。後は、レメディーが患者のバイタルフォースに働きかけるのに任せるだけです。(「HOMEOPATHIC TREATMENT OF INFLUENZA(インフルエンザのホメオパシー治療)」(Sandra J. Perko, Ph.D.1999年刊からの引用、RAH訳)