海外学術研究

 
海外で発表されたホメオパシー医学に関する論文や研究成果をご紹介します。

ヨーロッパホメオパシー協議会ECCHのホームページ(http://www.homeopathy-ecch.org/)より、 トップページ最新情報の日本語訳をお送りします。

最新情報:

8月15日 新たな試験によりプルーバーがプラゼボ(偽薬)より薬の原物質により反応したことを証明した。

ホメオパシーの科学的エビデンス Scientific Evidences About Homeopathy

ABSTRACT:
精神薬理学のジャーナル、Vol.22、No.5、543〜552ページ(2008年)
DOI: 10.1177/0269881108091259
ホメオパシー的に病気を発現させる試験ではあいまいな症状よりも明確な症状がより多く引き起こされた:二重盲検プラセボ対照試験の結果から
H. Walach

社会科学の学校と生物学情報のためのサミュエル研究所ヨーロッパオフィス、英国ノースハンプトン大学harald.walach@northampton.ac.uk

補完医学の評価についての学問的部分、環境医学と病院伝染病学の研究機関、ドイツフライブルク大学病院、H. Mollinger

スイスGuttingen、ヘルスセンターソクラテス
J. Sherr

Malvern, Worcester, UK

R. Schneider

ドイツOsnabruck, Osnabruck大学人間科学学部

健康なボランティアにより報告された症状はプラセボへよりもレメディーへのほうが著しく異なるかどうかを測定するため2つの異なる場所で並行して行われる盲式のホメオパシー的発病試験を実施した。

調査1では2群試験が使われ、プラセボに対しオゾンがテストされた。調査2では3群試験が使われ、プラセボに対してイリヂウムとオゾンがテストされた。我々はどちらの試験においてもプラセボをとったプルーバーよりもオゾンまたはイリジウムをとったプルーバーに著しいレメディー特有の症状を発見した。その結果私たちはホメオパシーのレメディーはそのレメディーの典型的な症状を典型的でない症状よりも多く生み出すと結論付けた。その上、その結果は古典的なパターンがないことを幾分示唆している、なぜならある一つのレメディーの症状はほかの試験群においては模倣として現れるからである。これはホメオパシー体系におけるもつれを示しているかもしれない。

キーワード:非特有症状・発病試験・プラセボ

記事へは以下のアドレスからアクセスできます:
http://jop.sagepub.com/cgi/content/abstract/22/5/543

6月28日  ホメオパシーにとっての証拠基盤:証拠の蓄積

英国の臨床的証拠の医学誌は英国の国民医療サービス(NHS)で日常的に使われる治療法を使われた2500の治療の証拠状況を以下の方法により最近要約した「NHSでまかなわれた2500の治療のうち13%は有益であると評価された、23%は有益であるようだ、8%は有益と有害の中間、6%は有益とは言えない、4%は効果がないもしくは有害であるようだ、そして46%と一番多く占めたのは効果が分からないという回答であった。」
参照: http://clinicalevidence.bmj.com/ceweb/about/knowledge.jsp

これとは対照的に近頃発行された高希釈研究についての国際ジャーナルではホメオパシーの証拠基盤の概説を紹介している。その記事ではホメオパシーの治療効果の高水準の証拠と高希釈は従来の治療法に比べ極端に良い効果があるというホメオパシーの証拠基盤の事実の高水準の証拠がますます増えていることを明らかにしている。 著者は効果のある患者治療の選択肢として
ホメオパシーが医療所や国民健康治療規定の部分に含まれるべきであると結論づけている

Reference参照:ホメオパシーの科学的骨組み:ホメオパシーの証拠基盤
著者:Dr Michel Van Wassenhoven
Abstract: この記事は文献の大規模な再調査を通して、ホメオパシー療法の科学的枠組みのすべての重要な側面について熟考すること、客観的な方法におけるそれぞれの側面の科学的証拠の水準を見ることを目指している。証拠の水準として考えられるもの: I)メタ分析および/または体系的文献の積極的再調査の存在; IIa)複数の積極
的な無作為化対照試験(RCTs) IIb)いくつかの積極的な無作為対照試験;IIIa) 積極的なコホート研究; IIIb) いくつかの集団の積極的研究IV)専門家の意見(臨床および日常
の診療症例)。結論は明確である:ホメオパシーは医療の枠組みに当てはまっていなければならないそして国民の健康に不可欠でさえある。
参照:http://www.feg.unesp.br/~ojs/index.php/ijhdr/article/view/286

5月6日   ホメオパシーはアトピー性皮膚炎の効果的な標準的治療であることがわかった

ホメオパシーはアトピーを持った子供の効果的な標準的治療であると治療法を比較するための最初の前向きコホート研究より結論付けている。ドイツの研究では118人のアトピーの子供の治療においてホメオパシー治療は一般医による従来の治療と同等に症状の緩和に効果的であり生活の質を向上させたことを明らかにした。この研究についての記事のコピーを見るまたはダウンロードするためには:Eczema Trialへ
行ってください

4月26日  英国のホメオパシーに対する運動が衰えず続いている

かつてのエクスターのペンシルベニア医学学校の教授であり「英国最初の補完医療の教授」であるアーンスト教授により先導された、英国におけるそのホメオパシーへの攻撃は衰えず続いている。200年の間ホメオパシーは従来の医療機関とアーンスト教授からの投石や弓矢に苦しんできたそして彼の懐疑的な同僚はそれを習慣として続けている。

彼がした一番新しい攻撃は彼が他の懐疑的なドクター(博士)シモンと共作した「トリックか治療か」という本の中で表わされている。賢い題名であるが、さらに賢かったのはよく組織化された本を売るための宣伝活動であった、本の過剰な宣伝は英国のほとんどの新聞、New Scientistのインタヴュー、ラジオの出演、テレビなどで見られた。そし
て最高のトリックは彼らがその本を皇太子にささげたことそして宣伝活動にCAM(補完療法?)のための皇太子基金からの出版という2つの見出しを付けたことである。皇太子以上に良い民衆の注目を集める方法はない!アーンスト教授について一つ明らかなのは−彼は宣伝を愛しそして民衆の注目を引く芸術を完ぺきにこなしたことである。

New Scientistのインタヴューの中で彼がホメオパスとその他のCAM(補完療法?)治療家がウソつきであると直接的に非難する中で実は2、3矛盾することを述べている。一つの例は彼のホメオパシーの証拠基盤への主張である。彼自身いくつかのかなり低水準な試験を行っている(彼は何年か前に試験を行うことをやめた、何もせず他者を非難することはずっと簡単である)彼はホメオパシーの証拠基盤における試験の質は低いという主張を維持している、しかしそれにもかかわらず彼のホメオパシーの効果を証明するものはないという主張を埋め込むためにそれを使い続けている。この主張は単純に真実でない。効果がないという事を証明する試験とともに効果があることを証明する多くの試験がある。調査においていくつかの試験肯定的な結果を生み出し、また一方では否定的な結果を生み出すのはよくあることである。それがメタ分析と文献の再調査が行われる理由である。メタ分析と文献の再調査の9コ中8コがホメオパシーは効果があるということを証明している。(肯定的試験の一覧表をこの記事の最後で見ることができます。)

もちろん方法論的により質の高い調査がさらに必要である。「英国初のCAM(補完療法?)の教授」がそのようにがっかりな研究者になった一つの理由は彼が研究者たちへ方法を改善するための建設的な助言を何も差し出さなかったこと、疑いなくそのような専門的な立場の人はそのようなことをするべきである、しかし彼はただ怠惰な方法をとり他者の研究を非難するだけだった。

アーンストと懐疑的な彼の友達はどのように生物が機能しているかという理解の生化学的モデルにはまり込んでしまっている。明らかにホメオパシーはそのモデルによってではなく、それぞれの生物を取り囲み充満している生エネルギーフィールドを通した組織的レベルの活動により機能している。死によってその組織的生命力が人体を離れるとき、その死んだ人の構造的化学的体は即座に衰退し始め混沌と腐敗が始まる。従来の医学はその化学的肉体を薬を用いて管理しその構造的肉体の欠陥を手術を用いて正そうとする。ホメオパシーは組織のエネルギーレベルにおいて生命組織のバランスを調整し回復しようと試みる。200年の間ホメオパシーはこのレベルでの人々の治療に成功してきた。幸運にも科学のその他の部門が現在ホメオパシーに追いつき始め、そしてポーテンタイズした薬の作用のメカニズムもすぐに説明されることだろう、アーンストが生きている間にそれが行われることを望んでいる。

積極的ホメオパシー研究と調査2007年3月.pdf