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■第六回 日本がんコンベンションレポート |
2000・6
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演題「心と体のホメオパシー、ホメオパシーの5つの原理」
わたしはホメオパシーの由井です。わたしは医者ではありません。ホメオパシーではガンそのものを治すのではないのです。では何をしているのかというと、人間相談をしているのです。
ガンになる心、ガンを作る心があるということに気づかないかぎり、いくらガンを治療してもなんにもならないと思います。 それがホメオパシーの原理なのです。私たちにとって一番大事なことは、心や感情が生き生きとした状態で生活する
ということです。ホメオパシーで使うレメディーはガンに効くような成分は一切入っていません。 ではなぜ効くのでしょうか?
私にはわかりません。ただ効くという私の11年間の臨床が山ほどありますし、250年ものホメオパシーの歴史がヨーロッパにはあるのです
◆ 同種の原理
ではホメオパシーがどういう原理かをお話しましょう。 アロパシーは病気の症状を 治すもので、これは現代医学です。 それに対し、ホメオパシーはギリシャ語から
きていまして、ホメオというのは「同じもの」、 パシーは「病気・苦しみ」という意味です。
つまり病気や苦しみと同じものを入れましょう、これが同種療法です。この同種療法を当時は使い分けていたわけです。
それを200年前に理論化したのがホメオパシーの父といわれるサミュエル・ハーネマン さんで、彼はドイツ人医者でした。彼はキナの皮がなぜマラリアに効くのか疑問に思い
この皮を健康な方に飲ませたわけです。するとこれを飲んだ健康な人はマラリアと 同じ症状がでるし、マラリアの人に飲ませると病気が治っていったのです(図1参照)。
ですから、ここで一番大事な原理は病気の中に薬があるんだ、ということです。
これは同種の原理といって、健康な人に投与してある症状を起こさせるものは、その症状 を取り去るものになります。
例えば鬱(うつ)の人には、もっと鬱になるようなレメディ をあげるわけですよ。 抗鬱剤ではなくて、鬱には鬱です。そうすると体の中で気づきがでてきます。「なぜ自分は鬱になっているの?」という気づきです。その気づきがなければ
体が自分で治そうとする自然治癒力が働かないのです。
図2を見て下さい。 左側の真っ直ぐの線が健康体です。そこに波形の波動をもった病気(熱や鬱など)が入ってくると、アロパシー(現代医学)では抗熱剤、つまり解熱剤を投与賜、治療するわけですが、症状をとっているだけです。なぜ
熱がでたのかを理解しようとしません。抗熱剤が効いているうちはなんとなく治っている気になりますが、また熱がでます。原因が残っていますから。そしてまた抗熱剤を飲む。そうするとだんだん、慢性病症候群になって、微熱しかでない体になってしまうのです。そうではないんですね。
ホメオパシーではこういう時どうするかというと、熱を起こすベラドーナを摂らせます。これを健康な方がとるとカーっと熱くなります。
この様に熱と同種の波動をいれていきますと、一時的に高熱がでて熱はピークに 達しますが、自己治癒力が働きだします。これが気づきなのです。
ホメオパシーは自分の健康体やバイタルフォースという生命力、自然治癒力に刺激を与えて、自分自身が治っていくわけです。私がやっていることは治すということではなく、
この方にピッタリあったものは何であるか、この方がガンになった理由はなんであるのか それが憎しみなのか、苦しみなのか、ためらいなのかを見極め、憎しみには憎しみの
レメディ、苦しみには苦しみのレメディーを入れてあげるのです。
そうすると「ああ、 私は人を憎んでいた」 「ああ、人をうらんでばかりいられないな」と気づくんですよ。そうすると自分の生活の流れが変わって、病気にならないようになっていきます
◆ 超微量の原理
ホメオパシーではガンにはガンのレメディーを入れます。ホメオパシーの全物質はすべて 病気・病原体です。しかしそのまま人にいれるわけではなく、それを薄めます。
薄めて薄めて薄めて、活力だけを増大していくのです。
図3をご覧下さい。 ここにトリカブトのマザーチンキがあります。これはそのまま飲むと死にますので、飲まないで下さい。
マザーチンキを一滴とって蒸留水とアルコールを混ぜた中に落として、それを振盪(叩く)させます。そこからまた一滴とって希釈し振盪し…と繰り返します。
私がよく使用するのが30Cです。Cとはラテン語で100という意味で、100倍希釈を 30回行ったということです。これがどのくらいの数字かというと、「銀河系に涙が
一滴溶けた状態」という想像を絶するものです。 限りなく薄めていますから、そこにはトリカブトの分子でさえも存在していません。
しかしトリカブトの気、生命力、エネルギーが抽出さてているのです。振盪することにより物質の魂を取り出し、水のなかに命の記憶を入れていくわけです。
森羅万象は振動しているので、叩くことにより気を抽出できるのです。ですから薄めれば薄めるほどそのエネルギーが強くなり、希釈振盪レベルが高ければ
高いほど、肉体から感情や心へと作用していくのです
◆バイタルフォース
人間にはバイタルフォースというものがあります。これは生命エネルギーの流れですね。ホメオパシーではこのエネルギーが滞ってしまうと病気の原因になると考えています。
エネルギーの滞りは欲望などを我慢していると陥ります。逆に生命力を活性化して あげると病気は治癒します。赤ちゃんや子供を見ていると本当に生命力があふれています。
思いっきり好きなことをしているからです。
ですから、私たちが今やっているような、こうしてはならないとか、こういう欲をもって はならない、という「してはならない」ということに縛り付けられている以上、こうした
バイタルフォースはどんどん縮まっていきます。
バイタルフォースを大きくしたければ、やっぱり生き生きとした自分のしたいことをするんですよ。言いたいことを言うんですよ。皆それなりの欲をもっているから人間
なんです。それをある程度満たしてあげることです。まず自分が今本当にしたいことを やって下さい。そうすれば生命力、バイタルフォースは体の中を流れ出しますから。
ところが予防接種をがんがんうったり、薬を摂ったり、自分のしたいいことを我慢したりすると、生命力がどんどん小さくなっていきます(図4)。ですからそんなときは
レメディーで刺激を与えてあげて、従来のバイタルフォースに戻してやることが必要 でしょう
◆ マヤズムの原理
マヤズムって何でしょうか。それは「原始的土壌」という意味で、私たちがどんなにがんばっても食い止めることができないものです。私たちの先祖が重い病気にかかったにもかかわらずそれを押し出せないまま子供を作っていったためにDNAに記憶されてしまったというものがマヤズムで、私たちは次の5つの土壌の何れかから生まれてきていますし、いまでは二つ以上の土壌をもっている人がほとんどです。
まずは疥癬マヤズムで、これはマヤズムの中で最も古く、欲望や恐怖の感情をもっています。お金が足りない、家が欲しい、あれがほしいこれがほしいといった感情ですね。
次が淋病マヤズム、 これは過剰の感情ですね。次が淋病マヤズム、これは過剰の感情ですね。とにかくお金のことばかり 考えています。
梅毒マヤズムは破壊の感情で、結核マヤズムは新しいもの好きで非常にロマンチック。生きる喜びを謳歌したいという感情です。
そしてガンマヤズムは自分を抑制するんですね。いい人なんですよ。ガン患者の人はたいがいがいい人です。なんでこんないい人が病気に
なるのかというぐらいです。 そこには自分がやりたいことと自分ができることのギャップがあるわけです。今の日本人にはこのマヤズムが非常に多いですね。
◆ 治癒の方向性の原理
ホメオパシーには治癒の方向性があります。図6を見てもらえればわかるように、上から 下、内から外、心から体というふうに治癒していくんです。
前にアトピーの方が来ました。その方は首にしかアトピーがなかった。 私がレメディをあげますと、手と足の先に花が咲いたようにアトピーができたんです。
その方は私に「ひどくなったんじゃないですか?」と文句を言いに来たわけです。でも私はその方に「おめでとう」と言いました。それは上から下へ内から外に治癒していくからです。
膀胱炎の方にレメディをあげますと、足首が痛いと言い出しました。それは昔痛めた足首がまだ治ってなかったのですよ。そしてその痛みが真の自己治癒力を導き出し、本当の治癒に向かって行くわけです。
皆さんもぜひ一度ホメオパシーをお試し下さい。
お問い合せ : ホメオパシージャパン(株) TEL 03-5352-7730
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