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祝! JPHMAが世界に進出!
■ICH(ホメオパシー国際評議会)のミーティング

2007年10月18日は日本のホメオパシーにとって記念すべき日になりました。日本ホメオパシー医学協会が 国際ホメオパシー評議会の理事会に迎えられたのです。

2年に1度開催される同評議会のミーティングがこの日おこなわれ、日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)の由井会長が日本代表として参加。会員20数カ国各国の協会代表が一堂に集い、世界のホメオパシーの今後について 活発な議論が交わされました。

ミーティングではまず各国それぞれの現状、会員ホメオパスの数を報告。
その後、新規加入国よりさらに詳しく状況が紹介されました。

JPHMAからのプレゼンテーションでは、DVDを交えながら設立以来の協会発展の足跡を紹介しました。「各国の皆さん方と同じく、日本でもゼロからのスタートで大変でした。」と口火を切った由井会長。今では全国のホメオパシーセンターに毎月3000人のクライアントが健康相談に訪れ、5万人の一般会員がホメオパシーを利用しているという現況を伝えると、会場からは感嘆の声が上がりました。名実ともに日本のホメオパシーが世界に認められた瞬間です。

世界的に見ると、10年足らずの間に急成長を遂げた日本のようなケースは珍しいとのこと。また日本は健康相談会の料金についても明確にガイドラインを定めており、こういった透明性の高い運営も評価を受けたポイントの一つ。ホメオパシーの普及を目指した実のある活動の数々が参加者の心に響いたようです。 その後設定されていた質疑応答でも日本は注目を集めました。例えばアルメニアでは日本と同じく10年の歴史があるにも関わらず、現在ホメオパスは僅か20名ほど。「日本ではプロのホメオパス(ホメオパシーの療法家)を育てたことだけでなく、誰でも使えるホームキットの導入も併せて進めたことが奏功した」と答えたところ、イスラエルの代表からも「自分たちは国民とともに歩むことをしていなかった。もっとホームキットを使ってもらおうと思う」とのコメントがありました。

日本では未だホメオパシー=医療として認められていない点については「国に対するアプローチは、協会ではなく国民がするべきこと。国民が必要とするものであれば必ず認められる」と回答。またその第一段階として ホメオパシー活用度に関するアンケート調査の実施を報告、最終的には10万人の署名を集めて国に提出したいという目標を表明しました。

また日本の予防接種率が95%であることについて、自身も予防接種の害についての著作があるアメリカ代表から「LINKSのカンファレンスで自著を出展しているので、是非立ち寄ってほしい」との交流が生まれていました。

報告の中にあった症例紹介(自閉症の改善例)も反響を呼び、イスラエル代表から癌を切除した患者への対応についてアドバイスを求められました。切除後の放射線治療やコーチゾン投与への対処を含めた策を提案すると、その見識の深さ、鋭さに感銘を受けたとのコメント。日本のホメオパシー治療はここでも注目を集めていました。

こうしたJPHMAの報告に刺激を受けたのか、その後のミーティングはグッと活気を帯びたエキサイティングなものになりました。 ICHの今後のあり方について、由井会長から「ICHの活動目的、また規範となるものを明確にすべき。こういった土台をしっかり構築して初めて、次のステージに進んでいける」という提言がなされました。

そしてその目的とは「ホメオパシーの普及に向けた活動の成果を持ち寄り、成功事例を共有して各国の底上げをしていく」ことであり、規範として「『ホメオパス』であるなら医師ホメオパスと呼ぶ必要は無い。ホメオパスはホメオパスである。また、まず治すこと。治せば国民の支持が得られるし、国も認めざるを得ない」というサジェスチョンがありました。

また具体的な活動の一つとして「ICHのウェブサイトを立ち上げ、各国協会のサイトへリンクする」という相乗効果が提案されました。 JPHMAがICHの会員になった今、JPHMA会員はICHメンバーでもあることになります。日本のホメオパスは国際的な統括団体のメンバーになったという自負と自覚を持ち、日本のホメオパシーをさらに前進させていくことになるでしょう。JPHMAはこれからもICHと緊密に連携をとりながら、日本の、そして世界のホメオパシーの発展のためにともに歩んでいきます。

ICHとは---The International Council for Homoepathy(ホメオパシー国際評議会)の略称。ICHは23ヶ国の27協会から構成されるECCH(欧州ホメオパス中央評議会。構成員=およそ1万人)を母体として発足し、ヨーロッパ以外からもアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・日本の協会が加盟して結成されました。

ICHの登録基準として、各国においてホメオパシーの職業基準を確立させた団体のみが承認されます。登録審査では その会員がしっかりとした教育と訓練を受けているかどうか/各国社会や国際的ホメオパシー活動への貢献が十分行われているか/プロフェッショナルホメオパスの職業確立の為の活動がなされているか/職業保険が成立しているかなどが勘案され、ECCH総会にて可決された協会が会員として登録されるシステムとなっています。JPHMAも2006年にICHの新メンバーとして登録されました。