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2日目の様子

「ホメオパシー国際チャリティーカンファレンス」2日目。今日も朝早くから、たくさんの来場者で賑わいました。

午前

挨拶

由井寅子JPHMA会長より、挨拶がありました。

「海外の来賓の方々の発表をはじめ、被災地の方々の発表は、胸を打つものがありました。昨日は大変良い発表だったと思います。今日も、人それぞれの研究から良いものを取り入れていく姿勢で聞いていきたいと思います。日本には、様々なものを受け入れ、改良していくという土壌があります。では、2日目の発表も期待しています」

昨日と同じく、地球のボールが客席に投げられ、大きな歓声が上がりました。

学術大会における留意事項

続いて、昨日と同じく、JPHMA秋山弁護士から留意事項についての説明がありました。

「昨日は、素晴らしい発表が続いて感動いたしました。私達の発表は、日々の生活や臨床現場で体験した真実であり、それを発表することで、これらの体験を分かち合うことができます。今日も素晴らしい発表に期待して、学んでいきたいと思います」

発表の前に、昨日のカンファレンスのダイジェスト映像が流されました。
客席のあちこちで、感想を言い合ったり、笑いが起こったり、和やかな雰囲気が作られました。

ルディー・ヴァースパー氏  「ホメオパシーを超えて:ハーネマンの完全な医学体系の応用」

『オルガノン』『慢性病論』『小論集』など、ハーネマンの重要な著作からホメオパシーの医療体系を20年以上研究し、複雑な慢性病の臨床経験が豊富なルディー・ヴァースパー氏。

「素晴らしい日本に来ることができて、また、大勢の前で発表することができて非常に感謝している。津波と地震、原発事故の影響から、ICH(ホメオパシー国際評議会)が日本で開かれなかったのが残念だったので、今回のカンファレンスを支援したいと思った。感染症予防や放射能対策にも、ホメオパシーは必ず役立つと思う。ハーネマン先生もそれを示唆している。」

病気が発生するメカニズム、トニック(根幹の病気)とパシック(個々の病気)の違い、一次作用と二次作用の違いなどを、ハーネマンの原書で使われているドイツ語の単語の解説を交えて説明されていました。

原因も病態も様々な病気を治癒に導くため、ハーネマンは、どのように病気を分類・分析し、アプローチしていったのか。これらの説明の背景にルディー氏の膨大な研究が見えてくるかのような発表でした。最後に、非常に重要な言葉を残されました。

「何かを学び、理解するためには、原書を学ばなければならないと考えている。人が言うことを鵜呑みにしたり、翻訳物を読んだりすると、他人の誤解や偏見が含まれてしまうものだ。『オルガノン』『慢性病論』を読まなければ、ハーネマンを理解することにはならない。皆さんも、ぜひしっかり読んで欲しい」

由井寅子氏 「三次元メソッド 発達障害・難病のケース」

今回の由井寅子JPHMA会長の発表は、発達障害・難病のケースです。

「病気の子供を持つ母親は自分を責めてしまう。そして、何もできない子供につらく当たったりすることもある。しかし、母親が自分を責めることを止め、子供のあるがままを受け入れることによって、母親の顔が光り輝き、愛に満ちていく。私はこうした過程を何度も見てきた。本当に素晴らしいことだと思う。あなたはあなたで良いのです」

それぞれのケースについて、実際の相談会での映像、TBRによるレパトライゼーション、三次元処方によるレメディー選択、その後の経過などをわかりやすく確認できる発表でした。改善に導いていくプロセスと、クライアントの変化を目の当たりにし、会場は驚きに包まれました。

LMポーテンシーのレメディーを導入することによって改善率が上がっていること、これらのクライアントに共通して、特に有効だったレメディーがいくつかあったことが示されました。

阪本悌子氏
「“子供を守れ!”家庭におけるホメオパシーでのセルフケア」

続いて、今年から新設されたファミリーホメオパスコースの学生代表として阪本悌子氏による発表がありました。

ホメオパシーとの出会いとホメオパシーによる子育ての体験。ユーモアに富んだ発表に会場から笑いが起こりながらも、両親や夫への感謝と、子どもたちへの愛情と、家族の健康を守りたいという強い意志が感じられる内容に、大きな拍手が送られました。
本当の愛情とは何かを考えさせられる発表でした。

片上敦子氏 「自閉症で通う特別支援学級から一般中学を受験して第一志望校に合格」

片上敦子ホメオパスによる発表は、自閉症児が特別支援学級から一般中学を受験して第一志望校に合格した事例です。

クライアントのその時の状態、病歴などのタイムライン、選択されたレメディーについて説明がありました。特に、患者が大きく改善するきっかけとなったレメディーと、その後の患者の様子については、プロセスが詳細に説明され、わかりやすい発表でした。

クライアントの母親も、息子の改善を喜んでいる様子が印象的でした。

松尾敬子氏 「0歳児全身アトピー性皮膚湿疹のケース」

松尾敬子ホメオパスによる発表は、0歳児のアトピー性皮膚湿疹が改善した事例です。

相談会前の湿疹で覆われたクライアントの顔写真と、相談回後に湿疹がなくなったクライアントの顔写真が示され、改善していくプロセスは圧巻でした。

ポスター発表

全国のJPHMA会員による臨床成果をまとめたポスター展示による学術発表が2F会場にて行われました。

昼休みの時間には、多くの方が、さまざまなケースの展示物と発表者を囲み、説明に対して質問する人、熱心にメモを取る人、一つでも多くのことを吸収しようというようすがあちこちで見受けられました。

午後

日本豊受自然農有志 「神輿」

昼休みの舞台には、日本豊受自然農の有志による、神輿がやってきました。

北島三郎の『祭』のBGMに合わせて、「ワッショイワッショイ」と賑やかに神輿が担がれます。
由井寅子会長も飛び入り参加。海外からの来賓も法被を着て、次々と神輿を担ぎ、一緒に楽しまれていました。

「釜鳴り神事」

続いて舞台に登場したのは、大きな釜。神道や修験道での伝統的神事である「釜鳴り」が行われました。

蓋を乗せた状態で釜を焚いた時に鳴る蒸気の音の強弱・長短等で吉凶を占います。歴史は古く、古墳時代からあったという説もあります。現在では吉備津神社で行われている「釜鳴り神事」が有名です。

皆さん初めての体験の方も多く興味をもって、おごそかに進行しました。

隂山康成氏 「和合医療におけるメンタルケア症例について」

午後は、まず、医療法人社団癒合会理事長、高輪クリニック院長で西洋医学と東洋医学を統合した「和合医療」の隂山康成氏の発表です。隂山氏は、医師と歯科医師の両方のライセンスを持っています。

西洋医学は一神教的で東洋医学は多神教的。西洋医学は、内科・外科などのように細分化されていますが、東洋医学は心身まるごと全人的に考える療法。そのため、ホメオパシー療法は、西洋で生まれたにも関わらず、非常に多神教的だと感じたそうです。

映像では、歯科治療やホメオパシー治療の併用で、喘息や鬱や癌が改善したケースが流されました。口腔内の金属や腐食した歯が、体全体に影響を及ぼし、新たな病気を引き起こしている現実を、会場中、食い入るように見つめていました。

西洋医学でも、その他の医学でも、人はやがて亡くなってしまいます。その中で、患者達がより豊かな、より「粋」な人生を歩むためのサポートをすることが、医療の目的ではないか。ホメオパシーは、そのためにも今後必要とされてくる療法であると、エールを送ってくれました。

ジョージ・ディミトリアディス氏 「類似への道」

オーストラリアのハーネマン・インスティチュート・シドニーの創設者で、ボーニングハウゼンメソッドの第一人者であるジョージ・ディミトリアディス氏。今回の発表でスポットが当てられたのは、ホメオパシーの基本的で重要な原則の一つ「同種の法則」です。

ホメオパシー療法ができる以前から、多くの医師や療法家は「同じ形や色の物が、同じ形や色の臓器や症状を治す」と考えていました。しかし、ハーネマンは、色や形など、物質の外見の類似ではなく、その物質を摂取することによって生じる症状が同じ症状を治すことに着目しました。これが「同種の法則」です。ハーネマンは、これらの症状を『マテリア・メディカ』と呼ばれる薬効書にまとめました。自分の症状と、共通点の多いレメディーが、有効なレメディーであると考えられます。この方法でレメディーを探すのがホメオパシー的診断です。

後世のホメオパスによるマテリア・メディカには、プルービングに拠らない、独自の理論によるものも多くあります。しかし、これらは有効と言えるのでしょうか?…時々、冗談を交えつつも語られたのは、「原点を忘れてはならない、人の言うことを鵜呑みにしない」という非常に大切なメッセージでした。

国際フォーラム

「ハーネマンに立ち返る」「国境を越えたホメオパシー連携のために」と題して、由井会長や来賓の方々を中心としたフォーラムが開かれました。

まず、由井会長が、ハーネマンの原書に学び治療に取り入れているストットラー氏やルディー氏、ディミトリアディス氏に倣って、原書に学び、原理を取り入れていくことで、実際にクライアントの治癒率が上がったことを実感していると語りました。

海外の来賓のホメオパスも、世界中のホメオパスの良い部分を取り入れ、改良していく由井会長の姿勢を絶賛。日本のホメオパシーのレベルの高さに讃辞を送っていました。

世界では、ホメオパシーが各国それぞれの形で医療に取り入れられています。日本でも、必ず同じように、重要な医療の一つとして取り入れられていくこと。そして、どのように取り入れられていくのかは、これから議論すべきであるが、日本では、多くの人々がホメオパシーを必ず必要としているので、将来必ず実現するということは共通意見でした。

しかし、何より、来賓の方々が驚かれていたのは、由井会長とJPHMA会員の方々のホメオパシーに対する情熱。

「何よりもまず、情熱が素晴らしい。情熱があることが大切」だとディミトリアディス氏。
檀上で意見を述べたRAHやCHhomの学生も、由井会長と同じく、良いものを何でも取り入れ、ホメオパシーを広めていく姿勢を大切に考えていることということを言っていました。

由井会長は更にホメオパスが国際的に連携する、新たなサポートグループ設立を提案。志を同じくする同士同胞で助け合っていこうという希望を持って、幕となりました。

記者会見

この日、ホメオパシー国際チャリティーカンファレンスの、合同記者会見が開催されました。

記者から「日本のホメオパシーの水準が世界トップクラスである具体的な理由は何か」「ホメオパシーの今後の展望は」など、次々と質問が飛び出し、由井会長と来賓の方々が回答していました。主に、以下のような回答がありました。

由井会長「全国に500名のホメオパスと35,000名のとらのこ会員がいる。彼らには学びたいという情熱が強い。彼らの要請があって、世界各国から一流のホメオパスを招へいしている。このような姿勢は、ホメオパシーの世界では稀だと思う。日本のホメオパシーの歴史は、ほかの国に比べればたかだか16年。非常に浅い。キャッチアップするために、私達は常に学び続けている。JPHMAやCHhomが成功したのは、一つメソッドやドグマにとらわれることなく、いろいろなメソッドを取り入れてきたこと、またそのようにしていくように教えてきたからだと思っている。井の中の蛙ではなく、大きなホメオパスになってもらうために。このような姿勢があるからこそ、世界中のホメオパスと連携していけるのだと思う。」

トレバー・ガン氏「ホメオパシーは、世界各国、様々な形で、紆余曲折を繰り返しながら取り入れられてきた。日本は、海外でのこうした経験を、学んで生かしていけることが強み。日本は、海外で学んだ良い部分を取り入れていければよいと思う。まだまだ日本のホメオパシーの歴史は、アツアツ新婚夫婦のハネムーンの時期。今の情熱と勢いを生かして、もっと広がっていければいいと思う。また、こうした日本からも私達は学ぶことができる。」

国民の7〜8割がホメオパシーに親しんでいるインドのプラチップ・バナジー氏からは、ホメオパシー医学が西洋現代医学、アユールヴェーダ医学とともに第一医学の位置にあるインドの現状の解説と日本でもインドのようにホメオパシーが国民に広がっていくための課題とアドバイスが伝えられました。

加えて、海外来賓の米国のケイト・バーチ氏、オランダのエワルト・ストットラー氏、豪州のジョージ・ディミトリアディス氏からも各国の最新のホメオパシー事情や、日本のホメオパシーに期待するコメントがなされました。

ハーネマンチャリティーパーティー

2日目の夜はハーネマンパーティー。
まず、学長からの三三七拍子で会場がおおいに盛り上がり、パーティーが始まりました。

CHhom在校生有志による南京玉すだれがかろやかに発表された後、由井会長や来賓の方々も挑戦。皆さん、どんどん上達して、すっかり使いこなしていらっしゃいました。

そして、いよいよ、メインイベントのチャリティー抽選会。
多くの参加者の皆さまに、チャリティーチケットを購入いただきまして、抽選にて、各来賓の方々からご提供いただいた、豪華賞品が当たります。ジョージ・ディミトリアディス氏からは、記念に10部だけ作られた赤い表紙の「TBR」をご提供いただくなど、決して手に入らない貴重な賞品ばかりで、当選者からは、次々と感激の声があがりました。当選者は賞品以上に、先生方の意志をも受け取ったのではないでしょうか。
また、由井会長からも、ご自身が所持されていたパワーストーンのアクセサリー類をいくつかご提供いただき、当選者は、早速身につけて喜んでいました。

※このチャリティーでの収益金はホメオパシー基金として、ホメオパシーの普及・啓蒙・推進活動の支援、ならびにホメオパシーを通して、東日本大震災の被災者への支援、被災地の復興のために活用させていただきます。

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