国連・子どもの権利に関する委員会は、 ホメオパシーなど代替医療を受ける権利を 政府が妨害することの禁止を勧告(ICH報告)



日本ホメオパシー医学協会にホメオパシー国際評議会(ICH)のスティーブン・ゴードン秘書官から連絡がありました。

ICHのメンバーでスウェーデンのホメオパシー団体Svensk Akademin for Klassisk Homeopati (SAKH)で活躍している、Stephenie Arnbergさんが、2月にジュネーブで開催された第51回国連・子どもの権利に関する委員会に参加しました。

彼女はスウェーデンの全子供達が補完代替療法を受ける権利を嘆願する国連委員会の代表団の一人として参加しました。このスウェーデンの代表団での委員会での活動の成果から、「子どもの権利に関する委員会」は、6月12日に、子どもたちにホメオパシーなど、補完代替医療(CAM)を受ける権利を政府が妨害する法律の再考と修正を行う勧告を出しました。

日本を含め世界のほとんどの国が批准する国際的な人権条約「子どもの権利条約」を検討する機関である国連「子どもの権利に関する委員会」で、このような勧告がなされたことは、世界でホメオパシーなどの補完代替医療 (CAM)を子どもが受ける権利、そして親が子どもにCAMを受けさせる権利、これらの権利を国や政府機関が妨害することを禁止することが国際的に認められたことを意味する大きな一歩になりました。

以下は、ホメオパシー国際評議会(ICH) スティーブ・ゴードン秘書官からの連絡内容です。



同僚の皆様、

ICHメンバーでスウェーデンホメオパシー団体のStephenie Arnbergさんより素晴らしいニュースが届きました。
今年初め、彼女は、スウェーデンの全子供達が補完代替療法を受ける権利を 嘆願 する国連委員会の代表団の一人として参加しました。
そして、国連の「子どもの権利に関する委員会」は、各国政府が、子供が補完代替療法を受けるのを妨害することを禁止する決定をだしました。
添付ファイルの42節をご覧下さい。Stephanieさん、よくやりました!


  42節

委員会は、補完代替療法(CAM)は、ヨーロッパおよび世界中で認識されている医学分野である事に注目する。そのため、委員会は、締約国が、妊婦、出産中の女性、8歳以下の子供達の検査、治療、そしてケアの為にCAM使用を禁止する事に対し懸念する。そして、そのような禁止は、締約国が、 子供を含む全個人の治療方法を選ぶ権利に挑んでおり、最高に達成できる健康水準への権利をはく奪する事になりかねないと懸念する。

  43節

委員会は、締約国が、年齢区別なく、全ての子供がCAM(補完代替医療)の検査、治療、ケアに アクセスし、最高に達成できる健康水準への権利を享受する為、現存の法律の再考と修正を検討する事を勧める。


●関連記事はECCH(欧州ホメオパシー中央評議会)のWebサイトのトップページにも新着情報として掲載されています。
http://www.homeopathy-ecch.org/
                                
●国連・子どもの権利に関する委員会のWebサイトはこちら
http://www2.ohchr.org/english/bodies/crc/crcs51.htm

●子どもの権利に関する委員会が中心になって条約化した「子どもの権利条約」の日本での批准状況は下記の日弁連のサイトをご参照ください。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/kokusai/humanrights_library/treaty/