ホメオパシーで口蹄疫を抑制する事が出来る

農林水産省、農業ニュース 2001年4月12日
(ウェセックスの法律団体より 2001年4月17日)

ホメオパシーで口蹄疫を抑制する事が出来ると獣医師が農林水産省、農業ニュースへ伝えた2001年4月12日

ある獣医師はワクチン接種をせずに現在起きている口蹄疫の危機を解決することが出来ると考えている。

英国ホメオパシー獣医協会(British Association of Homoeopathic Veterinary Surgeons)の秘書、クリストファー・デイ 注1)は農林水産省にホメオパシー的に口蹄疫の予防措置を受けた「第一群の牛たち」の血液検査をしきりに要請している。

ホメオパシーは従来のワクチン接種よりもずっと安い選択肢である事を証明できると主張しているが、この彼の主張がこれまでずっと無視されていることに憤りを感じている。

彼はホメオパシー治療をうけた農場の牛が、この病気に耐えられるかどうかを確かめる科学的検査が行われる事を望んでいる。
「検査を行うにはお金も掛からず、手間も掛からないはずだ」とオックスフォードシャーで診療所を構える、Mr.デイは言う。

「もしその検査でホメオパシーの効果が証明された場合、私達は殺処理やワクチン接種に代わるより安く、簡単な方法を得た事になる。もしそのホメオパシー的予防を施された牛たちが口蹄疫によって死んだ場合、その主張は正しくなかった事を意味する。」

動物たちの治療に30年以上もホメオパシーを用いてきたMr.デイはその検査が、ホメオパシーが肯定的な結果を示すであろう事を信じている。

「ホメオパシーは従来の医学では難治であると考える様々な疾患に対しても優れた効果を顕著に表している。」

「一つの例では口蹄疫にとても類似していると見られる粘膜病としても知られる、牛ウイルス性下痢(bovine virus diarrhoea)があるが、これにもホメオパシーは効果があった」と彼は言っている。

訳:The Japan Royal Academy of Homoeopathy (RAH UK本校)

注1)クリスファー・デー氏
1972年にケンブリッジ大学より獣医師免許取得。10代初めにホメオパシーを知る。獣医師の仕事につくや最初から患畜の一部に対してホメオパシーを使い、その割合を年を追うごとに急速に増やす。また鍼治療を海外で学び、それも取り入れてきた。現在はこれらの2つの医療体系とその他の’代替療法’とを併用しながら、代替医療による診療をおこなっている。

著者は英国ホメオパシー獣医師協会の名誉幹事であり、国際獣医ホメオパシー協会の会長を2期務めているが、双方の組織の創立メンバーの一人でもある。著書も多く、『ペットのためのホメオパシー 〜ペットオーナーと専門家のための理論と実践〜』『ペットオーナーのためのホメオパシー 〜応急手当ての手引き〜』『牛のためのホメオパシー〜自然で人間的かつ効果的な家畜のケア〜』の3冊は邦訳され、日本語版監修 由井寅子、訳 塚田幸三で出版されている。


口蹄疫とBorax30の使用、英国ホメオパシー医学協会(HMA)の現状報告[抜粋]

Borax30は抗体形成を行う免疫反応を強化すると主張されているが、これは全くの誤った情報である。

全ての伝染性の病気への免疫は、予防接種(ワクチンにより)もしくは先の感染によって免疫反応が生じた時、またはその個人が遺伝的に免疫を持っているときだけ得る事が出来る。

BoraxはNatrum Boratum(NaB03)またはSodium borate(ホウ酸ナトリウム) として知られる物質である。ホメオパシーにおけるBoraxの使用では幅広い 作用の領域がある、しかし特に口の上皮組織への親和性と脚への小嚢胞性の発疹を引き起す作用を持っており、これはBoraxが口蹄疫への使用への効果を持っている事を示している。故ジョージ・マクラウド 注1) は、はっきりと述べている;

「口蹄疫の抑制における第一の非生物学的予防レメディー。これは様々な突発性の疾患にたいして適切に用いられる場合、大きな効果がある事が記録されている」(獣医学マテリア・メディカ;G.マクラウド、1983)

口蹄疫の拡大を防ぐためのBoraxのホメオパシー的使用は、免疫を与えるわけではなく、むしろ、感染への感受性を減少させる。これは微妙な部分であるが、非常に重要な点であり基本的なホメオパシー原理の知識をなくして完全に理解するには難しい点である。

ホメオパシー原理によるとBoraxは症状を覆い隠す事は出来ない。感染への サセプタビリティーのある動物が、ウイルスに曝された時、その動物は症状を 発症するだろう。サセプタビリティーのない動物は、そのウイルスの影響を 受けずに居続けるだろう。

なぜ農林水産省と政府がBorax30の予防的使用を妨げている理由は、熟考によるものでなく、疑いなく政治的な理由に基づいている。

家畜のオーナーは彼らの家畜を守るために、彼ら自身でBoraxを使用するかどうかを決定しなければならない。この非生物学的予防の使用から失うものなど何もなく、利益しかないように思われる。全ての動物は現在、隔離状況にあるか、または厳重に行動範囲を制限されている。流行が終わった時、単純な血液検査によってキャリアとなった動物を明らかにし、その後、適切な処置が取られ・・・それ程お金の掛からない、適切な環境を与える事が出来る。

Borax30はほとんどのホメオパシックファーマシーで入手可能で、液体フォームで与えるのが最善であり、伝染の危険がなくなるまで30ガロンの飲み水に10滴の量を与える事をお勧めします。

訳:The Japan Royal Academy of Homoeopathy (RAH UK本校)

※注 故ジョージ・マクラウド(グラスゴー大学卒)は動物に対するホメオパシー療法の世界的権威の一人であり、ホメオパシーのレメディーだけを使って治療する数少ない獣医師の一人であった。第二次世界大戦で政府の業務に携わったあと、スコットランド、サザーランドのドルノックで開業し、その後イングランド、サセックスのヘイワードヒースに移った。50年近くにわたり、競走馬のサラブレッドから血統牛やペットに至るまであらゆる種類の動物を治療し、ほかの治療法が功を奏さない場合にもしばしば大きな成果を収めた。また、英国ホメオパシー獣医師会(The British Association of Homoeopathy Veterinary Surgeons)会長及びホメオパシー開発財団(The Homoeopathic Foundation)の獣医部門のコンサルタントをつとめたはか、家畜及びペット動物のホメオパシー療法に関する著作を何冊も残しており、邦訳ではホメオパシー出版から『犬のためのホメオパシー(犬の病気別ホメオパシーレメディーの小詳説)』『猫のためのホメオパシー(猫の病気別ホメオパシーレメディーの小詳説)』を日本語版監修 由井寅子、訳 塚田幸三で出版している

参考文献:

Foot and Mouth disease; Office International des Epizootics, (2000).
Foot and Mouth disease; MAFF (2001)
Notifiable diseases; Special Issue of the State Veterinary Journal, Vol 5, No. 3, October 1995; MAFF UK, (1995).
A Veterinary Materia Medica; Macleod, G. The CW Daniel Company Ltd (1983).