ホメオパシーのマテリアメディカについて
ホメオパシーでは、「超微量の法則」に基づき、植物や鉱物などを高度に希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませます。

この砂糖の玉をレメディーと呼びます。

相談者はこの小さな砂糖の玉を舌下に入れ、溶けるのを待ちます。
レメディーは原物質のない程薄められていますので、赤ちゃんや妊婦さんでも安心して使うことができます。
ホメオパシーでは、レメディーがバイタルフォース(自然治癒力)に作用していると考えられています。
ですからレメディーがその人の抱える不自然なパターンと適合している場合は共鳴し、自然治癒力が揺り動かされ、体が良い方向へと向かいますが、適合していない場合には、共鳴し、自然治癒力が揺り動かされる作用はありません。

このようにレメディーとは、相談者の自然治癒力を揺り動かし、自ら健康になろうとする力を引き出すためのものです。 ホメオパシーでは、自分以外に自分を癒せる者(治療者)はいないという考えが根本にあります。




子供や急性のケースでは、比較的短時間(短期間)に健康を取り戻すことも多いのですが、慢性的なケースでは、一時的に擬似的悪化が起こることもあります。

レメディー自体が体や精神に悪い影響を与えるということはありません。しかし、自然治癒力が発動すると、体は、体内に溜まっていたものを排泄しようと働きはじめます。

例えば、鼻水や汗などの分泌物が増えたり、尿量が増えたりという形で出る場合など、人それぞれに異なります。 また、長い間心の中に溜め込んでいた感情が出てきて、泣き出したりすることなどがあるかも知れません。 必ずこのような擬似的悪化が起こるということでなく、本来の健康なバランスを取り戻すために、そのような変化が生じる場合もあるということです。

自然治癒力の働きとは、自分を自然体に戻す働きです。 ホメオパシーにおける治癒の方向性を理解しておくと助けになるでしょう。
ホメオパシーの治癒の方向性は、ハーネマンの弟子であるヘリングが確立したもので、以下の5つがあります。
・上から下へ
(手足などの末端へ移行している場合)
・中から外へ
(体内に溜まっていたものが体外へ 移行している場合)
・心から体へ
(頑なな心が解きほぐされてリラックスし
体へと移行している場合)
・重要な器官から、より重要でない器官へ (肝臓の痛みはなくなったが痰が出るなど) ・逆順序の法則
(以前患っていた症状が戻ってきている場合)

上記5点の方向に沿って症状が移行している場合、症状を押し出そうと自然治癒力が働いていることが覗えます。
レメディのとり方

ホメオパシー療法では、本当の健康を取り戻す過程で、過去の解決していない心身の問題が戻ってきたりすることもあり、ご自分への信頼が大切となりますが、ご自分あるいはご家族の判断により、医師など専門家への相談が必要と思われる場合は、これを制限するものではありません。

ご自分やご家族の方が納得できる形で、それぞれの方にあったペースでホメオパシーを続けられ、ご自分の自然治癒力を取り戻されることを願っております。


1 
レメディーを手に取るか小ビンのフタに一粒出してください。
2 
レメディーを舌の下に入れて、自然に溶けるのを待ちます。
基本的にレメディーを摂る20分前後は、口の中に何も入れないよう指示されますが、レメディーを摂る20分前後に飲食をすると効果がなくなるということはありません。
時間的に余裕のない時は、飲食前後の20分以内でも構いませんので、レメディーをお摂りください。
但し、コーヒーや香りの強いもの(ミントが含まれている歯磨き粉等)は、レメディーに影響を与えることがありますので、レメディーを摂る前後20分ほどは、避けるようにしてください。また、レメディーを摂り続ける期間中は、できるだけコーヒーを飲まないようにした方が賢明です。


レメディーを摂る本人以外はレメディーに触れないようにしてください。 レメディーに触れると、多少触れた指からもエネルギーが入ってしまいます。

しかし、緊急時や赤ちゃん・動物等に与える場合には、かまわず自分の手に取ってすばやく口に入れてあげてください。

時間にゆとりがある場合には、スプーンなどを使ってレメディーを相手の口の中に入れてあげるか、レメディーを水に入れて溶かし、その水を飲ませるなどの方法を取ってください。

メンソール、ユーカリ、樟脳などの香りが強い場所は、レメディーの保管に向いていません。レメディーの作用を消してしまう場合もあると言われています。下記項目にも注意して下さい。


・電波の強いもの「パソコン、テレビ、冷蔵庫」の近くにレメディーを置かないでください。

・レメディーを直射日光にさらさないでください
・室温で涼しい場所に保管してください。また、強い香のするものの近く(香水等)での保管も避けてください。

 

・レメディーをとっている間はなるべくミントの摂取は避けてください(ハミガキ粉等)
・ハミガキ等でどうしても避けられない場合は、レメディーをとるまで20分程間をあけてくだい。