イベント情報
■4/24(金)ベルギー・国際教育シンポジウム大成功で閉幕、2日目のグループ ディスカッションでも、日本の教育システムが注目を集める。

シンポジウム1日目の様子は⇒こちら

シンポジウム2日目は、「ホメオパシー教育における教師の質」と「ホメオパシー教育でのITなどのテクノロジーの応用」について議論されました。優秀なホメオパスを育成するのに、優秀な師の存在は欠かせません。ホメオパス養成コースを修了し、十分な臨床経験を持ち、継続したホメオパスとしての学びを厭わない者こそが、真の教育者となれるという事では、参加者の意見一致しました。

E-Learningなどの導入についても、それぞれ意見が活発に飛び交っておりましたが、学生にとって、アクセスは楽になりますが、倫理や各国の法に叶っているか、臨床経験はどうするかなど、プロのホメオパス育成の面では克服しなければならない課題が多いことがわかりました。

また、教育でのITのテクノロジー導入に関しては、RAHが、2003年からテレビ同時中継を使った授業を行っていることも話題となり、その取り込みについても大きな関心が集まっていました。10年以上の教師経験に基づく日本を代表するホメオパスとして、今回、由井学長がシンポジウムに参加、発表し、これまでの実践の中から見出したアイディアを、他の参加者とも思う存分共有化することができたことは、世界のホメオパシー教育の発展にも、とても意味のあったことと思われます。

今回のシンポジウムには、約100名の世界各国のホメオパシー団体の代表や、ホメオパシースクールのトップが参加し行われました。

由井学長が昨日の発表で語った「ホメオパシーが効果を発揮させるためには、まず医原病のフタ(害)をとり、そして解毒から取り組むことよって、早く確実にホメオパシーの成果が上がり、治癒率が上がる可能性が高くなる」というコメントが特に印象的だったようです。

従来のホメオパシー治療のやり方ではなかなか成果の上がらなかった、発達障害をはじめとした様々な現代病(医原病)に対しても、ホメオパシー治癒の可能性が開かれました。由井学長の発表はこのような点で、多くの国のホメオパスが直面してきた課題の解決に光明を与えるものとなったようです。

ノルウェーのホメオパシースクールからは、「ホメオパシーでは治癒が難しい「Obstacle of cure(治癒への障害)」について、由井学長に英文のテキストブックを作成して貰いたい。それを学校の教育に取り入れたい。」というリクエストも頂きました。

また、グループディスカッションや参加者との会話の際に、由井学長から、「RAHはハーネマンのドイツ語原著を基準とした教育をスタートしており、実はドイツ語原著で書かれたハーネマンの考え方の大事なポイントが、英語では誤訳されて世界に広まっていて、これが現在のホメオパシー教育の大きな混乱の原因となっている」という事実についても言及しました。

実は参加者の多くが、この事実を知らなかったようで、このことに関しても、皆、熱心に由井学長に質問をしたり、感想などをフィードバックしていました。ルディー・バースパー氏、ストットラー氏、ディミトリアディス氏といったハーネマン研究では、世界最先端を走る人たちを由井学長自らが発掘し、RAHにおいてハーネマンの原点を見据えた教育を追及してきたことが、今回、「ハーネマンの原点の基づく教育の実践」でも日本のRAHの教育が世界のトップレベルを走っていることを実証することとなりました。

2日目も、由井学長の周囲には、参加者が途切れなく、集まり、声をかけてくるような状況で、イスラエルの方からは正式な文書により、インタビュー依頼がありました。また、由井学長の編み出した発達障害対応のマザー・チンクチャーは、多くのホメオパスの関心を集め、展示販売場では、あっという間に完売しました。

新たに改訂発行される予定の「ホメオパシー教育における国際ガイドライン」は、今回のシンポジウムの内容が反映される予定です。2日に渡るECCH&ICH国際教育シンポジウムは、全員の参加と協力によって大成功のうちに幕を閉じました。

インドの著名なホメオパシー学術誌「Homeopathic Heritage International」の 出版社の方も、ブース出展のためシンポジウムに参加しており、その場で、2009年3月号に、 由井学長の「腰部変形関節症の治癒のケース(A Case of Hip Osteoarthritis)」についての 学術論文が掲載されたという報告がありました。ホメオパシー大国インドにおいても 由井学長のホメオパシー・アプローチが注目されていることが窺がわれました。