・日本でのホメオパシーの正しい普及と発展を図る

日本におけるホメオパシーの普及は、1996年に由井会長が日本人初のプロ フェッショナルホメオパスとして活動を開始したことに端を発します。 古くは江戸時代にもホメオパシーが導入された様子はありましたが、教育の土台が作られていかなかったために、プロフェッショナルとしての資格を持ったホメ オパスという専門家が育つことがなく、ホメオパシー医学が発展を見ることはありませんでした。その後も日本でホメオパシーを使う人が現れましたが、広く普及はされず、殆どの日本の人たちは、ホメオパシーという医学を知ることなかったのです。

1997年に英国ホメオパシー医学協会(HMA)認定ホメオパスである 由井寅子が学長となり、ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー(以下RAHと略す)が設立されました。RAHは英国ホメオパシー医学協会の認定を受け、英国のスタンダードの教育を網羅した、日本で最初のプロフェッショナルホメオパス養成専門校です。
そして、1998年には、日本でのホメオパシー医学の正しい普及と発展を図るために、ホメオパシー医学の教育の基礎を作り上げ、プロフェッショナルホメオパスを認定・審査・指導する機関として本協会JPHMAが設立されまし た。

それにより、2007年現在RAHの卒業生は約340名となり、現在認定を受けているホメオパスは290名となりました。
また、JPHMAが認定したプロフェッショナルホメオパスがホメオパシー相談会を行う、日本ホメオパシーセンターは2007年10月末現在130箇所になります。
そうした 8年間の結果として、JPHMAは2005年に、日本で初のホメオパス職業団体保険の適応が認められ、職業団体として、大きな発展を遂げました。
2006年度には第一回のJPHMA認定試験が行われ、10年目を迎えたJPHMAは、大きく躍動します。JPHMAが主に行っている活動をご紹介致します。


・ホメオパス認定試験の実施、教育機関の認定

JPHMAは1998年の発足以降、英国ホメオパシー医学協会(HMA)と提携し、HMA認定ホメオパスとして、活動をするため、HMA認定試験を行ってまいりました。これは、「英国政府が認定する国家職業基準を遵守する協会が認めるホ メオパスである」ということでした。ホメオパス職業保険が日本になかったため、 英国政府が認定する国家職業基準を遵守する協会の認定が必要でありました。 しかし、海外の協会では保険の適応にはなりません。

日本において、ホメオパスとして活動をするには、日本の協会に所属して、保険に入る必要があります。英国でもホメオパスとして活動するためには、英国協会の認定をうけ、保険に入り活動することが通常であります。保険があればクライアントはホメオパスに信頼を置きますし、ホメオパスにとっては、大きな後ろだてを得ることになるのです。

そして、設立後8年目となる2005年に日本ではじめてホメオパス職業保険の適応がJPHMAに認められました。それにより、JPHMAがプロフェッショナルホメオパスを認定する期間として、活動をすることができるようになり、2006年より、JPHMA自身が、認定ホメオパスの試験の実施を行うことができるようになったのです。

ホメオパスがその国で職業として確立しているかどうかの判断基準は、ホメオパス職業保険が成立しているかどうかによります。JPHMAという団体があることにより、ホメオパスとしての専門性、国民への情報と利益の提供を継続して行う事ができるという判断のもとで、職業としての保険が適応されました。

日本でホメオパスとして、活動するためには、ホメオパス賠償責任保険の加入が必須となりますので、まずは、JPHMA認定ホメオパスとして、認定資格を取得していただき、その後は、更に希望者の方には、JPHMAと協力体制にある、英国ホメオパシー医学協会(HMA)や英国ホメオパシー連合(ARH)の協会の認定試験の実施もJPHMAを通してオプショナルとして日本語での試験を行うことができるシステムとなっております。また、ホメオパス養成専門校の認定をおこない、正しい専門教育を行う機関を認定・ 審査しています。現在にJPHMAが認定するホメオパス養成教育機関としては、ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシーがあげられます。






・認定ホメオパスのレベル向上

個々のホメオパスによりレベルが異なるということのないように、どのホメオパス、どのセンターでも、同等の質のホメオパシー療法を国民に提供することができるように、会員全員が知識を深め、経験を積んでいくためのものであり、ホメオパシーという職業の専門性を高めていくことを目的としています。
卒業して、認定試験に合格したからといって、ホメオパシーの学びが終了したわけではありません。
様々な原因により、抑圧され、ドンドン複雑化する人間、動物、植物というあらゆる生命の自己治癒力を如何に引き出し、本来の治癒に導いていくか、クライアントの状況がますます複雑となる現代は、ホメオパスたちも日々進化していくホメオパシー療法を学ぶ体制を作って置かなければなりません。

つまりホメオパスが職業として認められ、クライアントを治癒に導き、日本国民が自分の力に気づき、健康を取戻すためには、ホメオパシーの普及することとともに、ホメオパス自身が知識と技術を磨き、常にレベルの向上に努めて行く必要があります。
そのために、JPHMAは、継続的な学習をしっかりと受けて、日々進歩するホメオパシー療法を学んでいき、常に質の高いホメオパシー療法を提供できる体制をとる目的で、更新制度を設けています。
更新制はJPHMAが推進する教育に参加して、ホメオパシーの最新講義・最新アプローチを修得していく事です。
そして、自分の不足している知識、技術を省みて、その取得に努めることであります。
その方法としては、更新制度を3年の期間ごとに設け、ポイント制にして、必要なポイント数の講義を受講しているか、それを確認していきます。
それにより、認定証書も更新を行い常に、センターに掲げるようにしています。



ホメオパス認定証


アニマルホメオパス認定証



・学術大会の開催 JPHMAコングレス

全国ホメオパス学術大会は、2000年から開催され、2007年となる今年で8回目を 迎えます。毎年、全国のホメオパスからの応募にJPHMA理事会にて審査した上で 発表が行われ、ホメオパスたちの日々の経験と学びを聞くことが出来ます。JPHMAでは、ホメオパシーにはいろいろな手法があり、クライアントによって、 その手法は選ばれるものであるという理論により、それぞれのホメオパスの手法による治癒に導いたケースが発表されます。
そして過去のコングレスでは、海外からの最前線で活躍をしているホメオパスをゲストとして招聘して行われており、由井会長をはじめてとするホメオパスたちの処方は、非常に高い評価を受けております。
特に由井会長における、予防接種の害、医原病をテーマにした、BCGのケース、難治のケースを治癒に導いた、由井会長のアプローチと実績に驚くべき手法であ り、新しい学びを得たものであったと絶賛でありました。
JPHMAコングレスに出席されたARHの会長カリン・モント氏はARHジャーナルにて、由井会長の功績を讃え、JPHMAの活動と日本におけるホメオパシー教育について、非常に高く評価する記事を掲載されました。





・協会機関誌・ホメオパシックジャーナルの発行

年4回のJPHMA会報誌・ホメオパシックジャーナルを発行しています。JPHMAホメオパシックジャーナルは、全国のホメオパスから寄せられたのケースの紹介、世界中のジャーナルからより選った海外情報・ケースの記事を掲載、著名な海外ホメオパスへのJPHMAの単独インタビューの掲載、日本、世界のホメオパシーの現状の報告、JPHMAの推進するホメオパシー講演会の掲載、等の内容を盛り込んだホメオパシーの専門雑誌です。特に、会長挨拶として、由井会長から毎回記事を掲載をしている、由井会長からのメッセージは、その時代に応じたホメオパシーのエッセンスが含まれて、日々医原病のケースや難しいケースを対応しなければ ならないホメオパスたちの、指針ともなり、また心の支えともなるものとして、ホメオパシーの神髄に触れる内容で奥が深いものです。

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・海外の協会との提携・交流・協力

現在JPHMAは英国ホメオパシー医学協会と正式に提携を結んでおり、また、2004年よりARH英国ホメオパス連合と協力関係にあります。そして、JPHMA認定会員に対して、両協会の認定試験の日本語での受験を実施しています。よって、JPHMA認定以外にもHMA、ARHの認定を受けることが可能です。そして、両協会とホメオパシーの情報の交流も行っています。また、海外で大きな災害等が起こった場合など、その地域のホメオパシー協会と連絡をとり、現地のホメオパスの活動をサポートするなどの支援活動も積極的に行っています。

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・日本ホメオパシーセンター認定


認定ホメオパスたちがホメオパシー健康相談を行うセンターを認定しております。 JPHMAの認定センターは、JPHMAの推進するホメオパス強化学習を受講し、一定のホメオパスのレベルを維持しているセンターであることを認めています。
また、JPHMA認定センターとして統一した倫理をもった、質の高いホメオパシー療法を提供できるセンターを認定しています。 それにより、全国のどのセンターでも同じように質の高い、ホメオパシー療法を受けることができるようなシステムをとっています。
そして、全国のセンターの中でもホメオパシーを専門に学ぶ学生たちが、生きた学習を行い、ホメオオパスとなるための現場での実例教育を身につけることができるように、その様な教育システムを行うことができる本部センターを認定し、その中に学生センターを開設しております。


・日本ホメオパシー医学協会認定学生センターの設置


JPHMAが認定している日本ホメオパシーセンターの本部では、ホメオパス養成専門校の学生の教育・ホメオパスの教育センターとしての役目を果たしております。
JPHMA学生センターでは、学生がホメオパスの指導の下、実際のケーステイクを行うシステムをとっています。
ケース見学、ケース演習、ホメオパスのケース見学をおこない、実践を生かしたホメオパスの教育を重視しております。