由井寅子大会長からのメッセージ

ホメオパシーはメタサイエンス
~大事なものは目には見えない by 星の王子さま~

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9月29日(土)、30日(日)に、東京ベルサール神田をメイン会場に、国内5会場と英国を中継で結び、第13回日本ホメオパシー医学協会コングレス(年次学術大会)を、会員以外にも広く一般に公開する形で開催します。

今年のコングレスのテーマは「ホメオパシーはメタサイエンス」です。「メタサイエンス」という言葉を初めて聞く方も多いと思いますが、従来の科学(サイエンス)の枠組みを超えた(メタ)新しい科学を意味する言葉です。

本来、科学とは観察された現象や事実からそれを合理的に説明できる理論を構築し、応用する学問です。しかし実際のところは、科学理論に合わない現象や事実は、無視されたり、有り得ないと一蹴されて終わることが傾向としてあります。もし科学理論に合わない現象や事実が観察されたら、それは当然、従来の理論が不完全であることを意味し、現象を説明するより包括的な理論の構築が必要であることを意味します。事実よりも理論が正しいということはありません。従来の理論を超えて行くことに科学の進歩と意義があるのですが、残念ながら、今の科学は超えられない壁にぶち当たっているように思います。

それはとりわけ、私たちの感覚から確実に存在するものでありながら、目に見えない、観測(検出)できないという理由だけで、存在しないものとしているところに原因があると考えています。しかし、目に見えないもの(命、愛、意識、思考、感情など)の中にこそ、大事な真実が隠されており、それを科学が扱わないのであれば、その科学はいつまでも不完全なままであろうし、人類を真に幸福へとは導かないと考えます。

サン・テグジュペリのSF小説「星の王子さま」の中に「大事なものは目には見えない」という名言があります。「大事なもの」を無視するのが科学なら、それを扱う科学がメタサイエンスであり、真の科学となり得るものです。メタサイエンスの真髄がこの言葉の中にあり、今大会テーマの副題としました。

ホメオパシーで用いるレメディーは、希釈と震盪(しんとう)を繰り返してつくられますが、原物質が1分子も存在しなくなるほどに希釈するため、原物質を含まないものが作用力をもつわけがないという理由で、医学界や科学界から無視されています。しかし実際は、原物質を含まないレメディーですが、人体に個々特有な作用を及ぼします(二重盲検法でも証明されています)。このことからレメディーには、原物質の情報が何らかの形で保存されていると考えられます。

そもそも、222年前にドイツ人医師サミュエル・ハーネマンによりその原理が発見されたホメオパシーは、200年の長きにわたって、何十億人の検証に耐え病気治療に使われてき、数え切れない人がその驚くべき治癒効果の恩恵に与ってきた歴史があります。そして今や世界で10億人以上が親しむ漢方に次ぐ利用者をもつ療法になっています。

科学が果たす役割は、ホメオパシーの臨床事実を事実として受け止め、この事実を説明する科学理論を構築し、人類の幸福に貢献することにあります。

一方で、昨年の東日本大震災以降、国内外で山積するさまざまな難問を解決し、日本を復興させていくために、時代が求めるメタサイエンスの素晴らしい研究成果が次々と世に出る時代となりました。今大会では、新しい科学の扉を開く先生方、飯島秀行さん、宮嶋望さん、高橋正好さん、川田薫さんをお迎えして、その最先端の学術成果を発表いただきますとともに、言霊研究家の大下伸悦さんを座長にメタサイエンスとホメオパシーをテーマにパネルディスカッションも行います。命を科学的に扱うメタサイエンティストである先生方が、独自の理論とともに「大事なこと」をお話してくれることと思います。そしてホメオパシーの有効性に関する仕組みをその枠組みの中からの説明を試みてくれる先生もいるようで楽しみにしています。

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私自身は大会長として、「目に見えないもの(自己治癒力を触発するレメディーと自然治癒力)に助けられて」というテーマで、人、動物、植物にホメオパシーを活用し改善したケース・症例集を発表する予定です。また、日本ホメオパシー医学協会認定の約600名のホメオパスとホメオパシー利用者の代表、そしてホメオパシーの本場ドイツからはホメオパスのロジーナ・ゾンネンシュミットさんが、ドイツにおける現状や笑いの大切さを発表します。

私はホメオパスこそメタサイエンティストであらねばならないと考えます。というのも、私たちホメオパスが、患者と向き合う時に扱わなければならないテーマの多くが従来の科学では扱いきれない目に見えない分野であるからです。例えば、「自然治癒力」「意識」「心」「トラウマ」「インナーチャイルド」「感情」「生命」「魂」「神」「信仰心」「自分自身を生きる」「気」「チャクラ」「霊性」「幸せ」「愛」などです。そして「自然型農業や酪農」や「笑いやユーモアの療法」を行うにも今の科学を超えたメタサイエンスとしての理解が必要だと思うのです。そういう意味で今大会はホメオパスやホメオパシーを学ぶ学生にとって、「大事なこと」を合理的に説明する理論について学び、実践する契機となる貴重な大会でもあると考えます。

日本復興への答えはまさに「自然であれ!」だと私は考えます。ホメオパシー、メタサイエンスを通じて、日本を、いや、世界を復興しようというお神輿を我こそは一緒に担ぎたいという方は、ぜひ、今回のコングレスにお集まりください。

今大会に参加いただくことにより、旧来の科学のマインドコントロールから1人でも多くの方が解放され、参加された皆様が、真の気づきをお持ち帰りいただくこと、さらに、これを機会に、日本復興に向けた新しい時代がスタートすることを心から願っております。東京会場では交流のために懇親会、パーティーも開催いたします。広く国内外から、今大会の趣旨にご賛同いただける皆さまからのメッセージも募集します。ぜひこれを機会に多くの方と交流いたしましょう。 皆様とメイン会場のベルサール神田、そして同時テレビ中継でつながるCHhom札幌校、名古屋校、大阪校、福岡校、沖縄校にてお会いできることを楽しみにしております。

2012年7月吉日
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)第13回コングレス
大会長 JPHMA会長 由井寅子

thanks主催:一般財団法人 日本ホメオパシー財団 日本ホメオパシー医学協会

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