講演者プロフィール

大下伸悦「大事なものは目に見えない」

私が親になるとき、母は私の第一子の誕生を親戚中に触れ回り、隣近所に自慢しまくって「いそいそ」と祝福にやってきた。初めて乗る地下鉄の各駅の名前を全部諳(そら)んじてみせた。それほどうれしかったのだ。

母が死んで8年になる。外孫の顔を見る母の誇らしげな顔を、私は今でも忘れることがない。そんな母を悲しませるわけにはいかない。と、私は「親としてのスタート」の日に固く誓ったのだった。

だから一生懸命、子供たちに関わってきた。はっきり言うと、命がけで守り抜いてきた。

子供たちが社会人となって、安堵したばかりであったある日…。ハワイ留学の長かった長男は、職場に於いてあまりにも卑屈で理不尽な人々と遭遇し、許容しては傷つき、思い詰めて「お父さん…、死にたい」と言ってきた。あのときはベッドの中で夜通し泣くしかなかった。長男の「自他同然」に生きる生き方は、周囲に悪しざまに利用され押しつぶされそうになっていたのだった。いまはハワイに似た沖縄の地でのびのびと生きている。

もし、あのとき安易に病院に行っていたら、我が家も彼も人生が暗転していただろう。

「精神科は今日もやりたい放題、精神科は99%が誤診」という内海聡医師の告発本を読んで、あのときの長男のことを思う。同医師は「精神医学は詐欺」と告発する。「悩み」とは「正常な精神状態」である。生きることとは、とりもなおさず「精神の営み」である。ところが、「正常に悩む」ものが病院に行くと「精神病」に化けてしまう。精神科医は「各人各様に病名を創作」する、との調査データがあるという。

すると、直ちに「病という名の薬物中毒」に化けてしまう。そして、すぐに睡眠障害という病名が追加されて薬物中毒が重くなる。

薬物中毒による禁断症状(幻聴、暴行、自殺・他殺行動、睡眠障害、一日中壁を蹴る、叫ぶ、うめく、人格破壊、やがて無気力、寝たきり、そして自滅死)。医療を受けなければこんなことにはならないのだ。

私と長男の場合は運が良かった。予防接種でも同じようなことが引き起こされているという。それによって破壊された子供には、「発達障害」という名前が付けられる。壊されたというのに発達障害に転化される。ご丁寧に親までが「うつ病」という薬物中毒にさせられたりする。

まだ「誰も創作していない病気をでっちあげると儲かる」という製薬会社のマネージャーの話が載っている。精神医学会と製薬会社が躍起になって「病気でないものを病気にでっちあげよう」としているというのだからあきれる。

このようなからくりに嵌(はま)って破壊された子供を、「医師」が元の正常な心身に戻したという話は聞かない。どんどんおかしくなるから「どんどんおかしな病名」がつくられていく。いわゆる固定客になる。

言い換えれば「病気になってくれない自然児は業界から疎まれる」ということになる。

「不自然な、病んだ身体を自然な身体へといざなうものは、憎まれる」ということになるではないか。ふざけた輩たちである。彼らは、巻き上げた金をばら撒いて、「悪事法」なるものを編み出し、利権を守っているというのだからあきれる。(同書をぜひ読んでいただきたい。三五館)

いまの時代は「知らないと餌食になる」というふざけた時代である。が、巻き込まれた親のことを思うと切ない。私は、「私と家族の場合は幸運だった」で済ますわけにはいかない。放射能騒ぎは事故でもあった。しかし、上記の話は悪意が前提になっている。

私は、上記のような状況を知って暗澹たる思いでいた。しかし、やはり私には幸運がついてまわるようだ。

友人からのつながりで「ホメオパシー」に出合ったのである。それは朗報であり、衝撃であった。

人為的に破壊されて不自然な状態にある児童が、「ある処方による砂糖玉」の摂取によって自然児に還っていく、その過程を映像で確認していくのである。しかも一人二人ではない。

これは「狂気の医療界」を仕組む輩から見れば、余計な存在だということになる。すると、手先機関であるテレビ・新聞が徹底して潰しにかかるのだが、実は自分たちが邪悪さをあぶりだされているのだということに気が付いていない。

日本にはこういう本物は根付かないはずだった。しかし、一人の偉大な女性の愛によって「ホメオパシー」は日本全体にしっかりと根付いてしまった。それは、自分一人ではなく、たくさんの指導者を育てる自他同然の境地を歩むがゆえである。その人の名前を由井寅子さんという。

大きなシンポジューム会場で、私は彼女の愛の世界に触れ、感動のあまり泣きながら立ち上がって手をたたいていた。叩かれても叩かれても彼女は「児童や病む人の悲しみや絶望」を喜びに変え続けてきた。彼女の大きな愛もまた「悲しみから生まれた」のだと思う。愛、そしてホメオパシー、大事なものは目には見えない。

わたしは、ホメオパシーと出合い、またひとつ、「日本は安心してよい」を見つけた。

さて、異邦人の手先機関たる新聞テレビの方針に従わざるを得ないと錯覚する記者や医師たちは、したがって仕方なく従うわけだが、ホメオパシー等の知識はしっかり持っていたほうがいい。家族を護れない親でどうする。

「このホメオパシーは、欧州ではほとんどの国で採りいれられている」という知識はあった。が、インドでは「ホメオパシーは三つの医療制度のうちのひとつで選択制となっている」ということははじめて知った。

日本では?「病気になってくれなければイヤイヤ老人」と、「病気を治してはイヤイヤ老人」が、家長を気取ってシモベ等に餌をばらまいている。可哀そうではないか。だから、彼らを優しく包み込んであげるようにしましょう。

さて、「不自然な身体を自然な身体に戻せる」、このことを知ればもう病気との付き合いは終わったようなものである。知った時、ひとは「不動心」を手にするのである。不動心とは「調和の位置での創造意識」のことである。

ところで、食の世界もまた同様に「病気になってくれなければイヤイヤ船団」が勢いに乗っている。その筆頭は「許さんと」にゴロがよく似た「モンサント」である。

私の子育て時代は、幸運にも「虫の遺伝子を組み込んだ悪魔のトウモロコシ(キングコーン)」食品には縁がなかった。コーンシロップは、清涼飲料水、スナック菓子、薬品には全部入っているという。ガムシロップにも入っている。ラーメンうどん、パンにも、養殖魚のエサにも入っているという。これらは知人の船瀬俊介氏の話である。

既にアメリカの農地の3分の1が悪魔の遺伝子組み換えキングコーン畑になったという。コーンの種は「ネオニコチノイド」という猛毒で洗浄されている。ミツバチがどんどんいなくなる。

遺伝子組み換え大豆とキングコーンが世界の食品の90%を占めるに至ったと、船瀬俊介氏が言っている。(もちろん形を変えて混入)

私の子育てでは、「遺伝子組み換えの羽なしチキンフード(ひよこの時から羽がない、ヌードチキンという)には縁がなかった。

あなたは「鶏のウンチ」を餌にして育った牛豚を食べて平気なのか。これはアメリカだけではあるまい。鶏のウンチに成長促進剤と抗生物質まみれ」の餌ではないのか。「悪魔の遺伝子組み換えキングコーン」と抗生物質で育った牛豚の肉を食べさせて平気なのか。

病気で死んだ牛の死肉なら、それはそれは安くで提供できるでしょう。食べて平気なのか。

私たちの身体は水でできています。水のことを学び、自然水が無理なら、いい水に戻して摂りましょう。出自のしっかりした野菜を育てよう。そういう農家とつながりましょう。命綱は「お米」です。自然界にない農薬を不自然といいます。不自然なもので育ったコメは「不自然」ですから、自然に戻して摂りましょう。

私たちは日本国のオーナーです。自然のままの種を育てて継承しましょう。自然農を育て広めるのはオーナー一人一人の使命です。

身体も精神も「不自然から自然」へと回帰させましょう。

私たちの身体も地球も、太陽系も銀河系も相似象していて、「真と善と美と愛」から成り立っています。自分の吐く静かな精気で邪気をも癒しましょう。

主催:一般財団法人 日本ホメオパシー財団 日本ホメオパシー医学協会

・TEL: 03-5779-7411 ・FAX: 03-5779-7412 ・MAIL: congress@homoeopathy.ac

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