由井会長が名誉会員でもあるHMA(英国ホメオパシー医学協会)のホメオパシーインターナショナル2011冬号が発行されました。
今号では、JPHMAの東日本大震災支援活動について特集が組まれています。
タイトルは、「Surviving the Japan Earthquake with Homeopathy(ホメオパシーで日本の地震を乗り切る)」、記事はホメオパシーWEBサイトHWCを運営するルイーズ・マクリーン(LCCH MHMA.)が担当しています。
海外のホメオパスの方々にとって、この度の未曾有の東日本大震災への関心は高く、地震と津波、そして原子力発電所からの放射能漏れの問題に関して、地球規模での問題としてわが身のように感じている方も多いと思われます。
その大震災における由井会長とJPHMAの活動は、海外から大変注目を浴びており、これまでも海外の多くの雑誌(一般誌も含む)に掲載されています。
日本では、残念なことにホメオパシーバッシングに関することはすぐに取り上げられますが、JPHMAの震災時の活動などは、あまりニュースとしてとりあげられることはありません。海外の取り上げ方は日本と比べて対照的だと思います。
今後もJPHMAでは日本の現状、またホメオパシーの活動について知っていただくべく、国内外にむけて情報発信を続けてまいります。
なお、今回の冬号では、JPHMA由井寅子会長が表紙を大々的に飾りました。日本のホメオパスが表紙を飾ることは初めてではないでしょうか。これもJPHMAの活動が海外に高く評価されていることの現れだといえるでしょう。
HMAジャーナル 2011年冬号
Surviving the Japan Earthquake with Homeopathy
ホメオパシーで日本の地震を乗り切る
By Louise Mclean, LCCH MHMA.
ルイーズ・マクリーン LCCH MHMA
2011年3月、日本の東北の人々は、史上最悪の地震に見舞われ、それは、福島の原発に深刻な損害を引き起こし、放射線レベルを急増させた。
福島の原発は、1971年ゼネラルエレクトリック社によって日本にもたらされ、マークⅠという小型原発である。おおよそ40年経った今では日本中に54基が使われている。この3月の地震と津波は、まず福島第一原発の原子炉冷却系を停止させ、その後、少なくとも他の4つの原発に影響を与え、燃料棒の部分的溶解により放射能漏れに至った。
2011年3月11日、東京から東北方面にあたる、本州の三陸沖、約24kmの深さでマグニチュード9.0の海底地震が起こり、同日、午後3時15分、宮城県北部ではマグニチュード7.4が測定された。茨木県南部でもマグニチュード6.0の余震があった。
その津波は36メートルの高さで、多くの海岸沿いの町が流された。その後も何日間か余震が続いた。当初、この430,000名のホームレス、200万世帯の停電、140万世帯の断水となった。
2011年10月29日にロンドン北西部にある日本ホメオパシー医学協会 (JPHMA)で、会長である由井寅子博士によってセミナーが開催された。JPHMAは日本最大のホメオパシー団体である。由井会長は、被災地の人々にホメオパシーレメディーや食料援助を施したJPHMAの救援チームについて3時間講演した。
セミナーは、福島の打撃と破壊を示すビデオ映像から始まった。非常に多くの人々が病に倒れ、震源地に近い宮城では、10,000人以上の人々が死んだと言われた。津波、地震、放射能、そして後の降雪の複合的影響から亡くなった人もいる。
由井会長は、この災害後、東京では凄い事になったと話した。3月11日、10万人の通勤者が交通手段を得る事ができず、歩ける者のみが家に帰る事ができた。人々は、数か月の間、マスクを着用した。
JPHMAのホメオパスチームは、ホメオパシージャパン(株)とホメオパシー研究所(株)から寄付されたホメオパシーレメディー、ティンクチャー、砂糖玉、おにぎり、野菜ジュース、乾燥野菜を携えて、被災地を訪問した。その後、数か月の間に5百万円以上の寄付があった。
ホメオパシーレメディーは信じられないくらい効果があるので、被災地の人々はその援助に対して非常に感謝し、ホメオパシーが彼らの命を救った事を感謝する映像ビデオが流された。
震災直後は、Aconite, Arsenicum, Arnicaのコンビネーションレメディー‘AAA’が無料で配布された。放射能中毒の症状の幾つかは、花粉症のようにアレルギー反応がある。被災地の人々は目の痒み、喉の炎症、下痢に苛まれたので、Arsenicumは大変有効だった。身体から放射能を取り除くのにPhosphorusもとても必要とされた。
他のコンビネーションレメディー‘RA’は、Cadmium Sulph., Sol, Plutonium nitricum, Kali iodatum, Radium brom., Uranium nitricum, Caesium hydroxide, Thyroidinum, and Parathyreoid glandからできている。
ホメオパシージャパン(株)はまた、これらコンビネーションレメディーを含むホメオパシーのファーストエイドキットを作り、広く流通している。由井会長は、おおよそ福島では12,000人がホメオパシーのレメディーを継続して使用していると推定している。ちなみに、日本では、推定15万人がホメオパシーを利用している状況である。
その後、由井会長は、福島の土壌を取り込んだ、独自の特定コンビネーションレメディーを作り上げた。‘RA+F+X-Ray’は、福島第一原発から2km離れた福島の土壌と、Plutonium, Cobalt, Uranium nitricumとX-Rayを含有している。これらのホメオパシーレメディーは、深刻な放射線中毒や放射線熱傷の症状に対し、非常に効果的である事が分った。
‘RA+F+X-Ray’は、プルービングで873の症状が見られたが、頭痛、頭が引っ張られる感覚、こめかみの圧迫など頭に関する問題が多かった。睡眠パターン障害、熱、全身の衰弱や腫脹もあった。もちろん、これらは、まさに災害後に苦しむ人々の症状である。
息を喘いで地に横たわって苦しんでいる犬のビデオも流された。水にCarbo Veg.を溶かして与えたところ、犬は直ぐに立ち上がり、回復した。文字通り数秒以内に‐飼い主にとってはまさに驚きの出来事だった
世界中で2,000の核実験が行われ、放射能は気流に乗って世界中の大気圏に広がり、汚染している、と由井会長は語った。実際、福島の災害恐怖により、ドイツは、2022年までに原子力を全て止める事に投票した。
地震後、放射能が漏れて土壌に放出され、食糧が危険となった。由井会長は、福島の土壌を浄化し、栄養を与えるコンビネーションレメディーの入ったアクティブ・プラントを使って阿部農園で行った活動についてのビデオを私達に見せてくれた。
その土地の放射線は、5mSv/hだったが、アクティブ・プラントのお陰で、その土壌で育った桃の放射能レベルは、許容範囲内だった。私達は、由井会長が、さも美味しそうにその桃にかじりつくDVDを観た。福島産の果物や野菜が売れる事を奨励する為にこの映像を作ったと彼女は語った。
由井会長は、自然農業を推進しており、静岡の彼女の農場で育ったスイカ、オクラ、キュウリ、ニンジン、サツマイモの素晴らしい写真を見せてくれた。素晴らしい土壌のお陰で、最高に美味しい高品質の作物の豊作を満喫している。
由井会長は、静岡の自然農園での取り組みから、ホメオパシー農法を使った自然農業学校を設立したいと考えていると語った。彼女は、外側からは普通に見えても中身は腐っている、と電子レンジで食品や野菜にどのような被害を及ぼすかを語った。放射線を受けた食品を食べると、癌を引き起こす可能性のある血糖値問題、血中の酸性度、ME、免疫系問題の原因となる。
由井会長によれば、日本の伝統食、味噌は、人体の放射物を除去するのに大変良く、強制的に照射されたネズミを2つのグループに分けて行った実験が引用された‐味噌が与えられたグループは生き残り、もうひとつのグループは死んだ。
60年前、日本人は麻を栽培していたが、第二次世界大戦後、アメリカ人がその栽培を止めさせた。麻は、多様な実用的用途がある作物であるばかりでなく、土壌から放射物を解毒し除去する能力をも持つ。ひまわりもまた、たった20日の間に、土壌から放射線を除去し、土地を浄化する能力を持つ。
従って、この災害によって引き起こされた被害を是正するのに役立つさまざまな解決法がある。実際、広島の原爆後、日本は、回復するのに70~100年かかるだろうと言われていたが、6か月後にもう雑草が生え始めた。
由井会長は、セミナーの最後に、処方前と処方後の子供の症例ビデオをたくさん見せてくれた。彼女は自閉症やてんかんを含む、様々な重い病気に苦しむ子供達の治療に成功していた。
これは日本の震災の間に、由井会長と彼女のチームによって行われた勇敢な活動を示す素晴らしいセミナーだった。私たちは、日本ホメオパシー医学協会の不屈の精神と勇気で、ホメオパシーが日本で更に広がり続ける事を祈っている!