意図的? それとも調査不足? 「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」ネットメディア”wired. jp”が事実に基づかない記事を配信

目次

2013年4月20日に「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」と”wired. jp” が、事実に基づかないイタリアで報道されたホメオパシー叩きのキャンペーン記事を真偽も確かめずにそのまま配信した。

それを楽天infoseekなどインターネットニュースメディアが右から左へ報道した。

実は「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」と題されたこの記事は、イタリアでホメオパシーバッシングを意図して書かれた偽情報(キャンペーン)記事だった。これにより、また多くの方が事実でない情報を事実と信じ込みました。 典型的な報道被害にあたる事例です。

世界で10億人以上が愛用するホメオパシー、自己治癒力を触発することによって、健康になっていく、副作用もない安全な療法、そして人間にだけでなく、動植物にも大きな成果をあげているホメオパシー。海外の誹謗・中傷記事が、内容・事実の検証もなしに再び流されたことは大変残念なことです。

そこで、JPHMAでは嘘が真実とならないように、事実を「ホメオパシー新聞」に公開して、何が正しいのか事例1つ1つをケーススタディーとして解説、紹介していくことで、事実は何かを、しっかりと国民に理解してほしいと思います。

合わせて、間違った内容をまるで事実であるかのように報道した、wired. jp(日本版)の運営会社には、事実についての説明と、結果的に誤った情報を掲載したことへの謝罪と事実訂正を求める文書を日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)から提出しました。
その内容も含めて紹介します。

wired.jp運営
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-11-8 大菅ビルディング 3階
代表 北田 淳様

2013年4月20日配信「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」について

日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)と申します。
私たちはホメオパシーについて、事実に基づく正確な情報が広がるよう活動しています。

貴社が、日本語に訳し2013年4月20日配信した「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」という記事を拝見しました。
この記事はもともと人々がホメオパシーに対してネガティブなイメージを抱かせるためにイタリアで行ったキャンペーン記事ですが、それをそのまま日本語に訳し掲載したことに大変憤りを感じています。この記事を読んで多くの人がホメオパシーを大きく誤解してしまうことが懸念されます。そうなると、本来ホメオパシー療法の恩恵に与ることができたであろう多くの人々が、その機会を逸してしまうことになります。現代医療でも治療法のない発達障害にもホメオパシーは有効です。とりわけワクチンの害をホメオパシーのレメディーでとっていくことで大きく改善していきます。このような素晴らしいホメオパシーをこのような捏造記事で誤解させるのは本当に残念でなりません。加えて、事実でない情報をそのまま配信し、それを多くの方が右から左へ信じて再配信するという報道被害が広がる典型的のケースとなりました。

つきましては、事実を再確認いただき、謝罪文、及び訂正記事の掲載を要求します。なお、貴社の記事をそのまま多くのニュースサイトやブログが転載、配信したため、日本でも多くの方々がホメオパシーを誤解することになりました。

つきましてはドイツ人医師 ハーネマン博士が確立し、世界で10億人以上が愛用しているホメオパシーについての名誉を回復し、ホメオパシー療法に対する正しい情報を国民に公開するために、貴社wired.jpが配信した内容のどこが事実と異なっているかについては、JPHMA「ホメオパシー新聞」を通じて公開していき、間違った認識や「偽情報」の訂正活動を行っていきます。

今回報道された記事が間違いであったことを読者に伝える記事とホメオパシーに関する正しい記事(訂正記事)の掲載を強くお願いします。

そして今後は正確な情報を発信していただくよう、強くお願いします。

お返事お待ちしております。

日本ホメオパシー医学協会 理事一同

貴社が掲載された記事の問題点、間違いを説明していきます。

<タイトル・リード部>

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー

「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」
創設者ザムエル・ハーネマンが誕生した4月10日に、国際ホメオパシー医学の日が祝われた。しかし、この療法の効果に関する科学的証拠はまだ存在しない。


JPHMAコメント

まず、「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」というタイトルと「しかし、この療法の効果に関する科学的証拠はまだ存在しない。」というリード自体が事実無根の誹謗中傷であり、情報操作を目的としていることは明白です。なぜなら、少し調べるだけで、ランセット、BMJ、ピディアトリクス、小児感染症ジャーナル、チェストやその他多くの高く評価されている医学誌や科学雑誌に公表されているクオリテイの高いホメオパシーの研究を見つけることができるからです。確かにこれらの雑誌の一部はホメオパシーについての研究の否定的結果を公表してはいるものの、肯定的な研究結果のほうが否定的なそれを遥かに上回ります。ホメオパシーが有効であるとする科学的証拠は、数えきれないほどあります。ホメオパシーの記事を書く以上、記者の責任としてホメオパ
シーについて調べることは当然ですが、ほんの少し調査すればそのような文献はいくらでも見つかるのであり、この事実を記者が知らないということは考えられないからです。ましてイタリアの記者であればなおさらです。

つまり、今回の記事のように、事実をねじ曲げてホメオパシーの効果を立証する研究は存在しないとマスメディアが触れまわるのには、あからさまな嘘をついてまでホメオパシーのネガティブキャンペーンをしなければならない理由があるからです。

以下2月にホメオパシー新聞でも紹介したカナダの新聞に公表された記事の内容を参考に読んでみてください。

2013年2月15日(金)版 「JPHMAホメオパシー新聞」より

カナダでは、マスコム・主要紙(National Post)でも、ホメオパシーの有効性が堂々と報道されています。
「伝統医療にせよ、代替医療にせよ、他のどんな医療よりも、ホメオパシーの費用対効果が高いということを示す大規模研究を、スイス政府が委託し、2011年にその結果が発表された。うなぎ昇りの医療費に苦しむ各国の政府も、この事実に耳を貸すべきだろう。」(カナダ・ナショナルポスト紙)


JPHMAコメント

今回の貴社wired.jp記事では、タイトル、リード部でホメオパシーについて、事実でない「嘘」の情報で印象づけた後には、前半部はホメオパシーがイタリアで普及しているという事実を述べています。

さすがに、人口の2割が現在も愛用しており、その効果を多くのイタリア市民が実感している中で、すぐばれる嘘はつけないため、ホメオパシーが普及しているという事実を前半は語っています。しかしそうなると記事の論点から、イタリア国民の2割は、単なる砂糖玉を有り難がってなめている騙されやすい愚かな人々となってしまいます。もし本当に単なる砂糖玉だったら200年もの長きに渡って騙され続けるでしょうか?それも原物質が存在しないと知っていながらです。

また今回のように度重なるホメオパシーのネガティブキャンペーンにもかかわらず、どうして人々はホメオパシーを使うことをやめないのでしょうか?
そういう厳しい悪条件の中でもイタリア国民の2割がホメオパシーを愛用しているという事実が、ホメオパシーには単なる砂糖玉以上の効果があることの反映と考えるのが自然でしょう。

いくらそれはプラセボ効果だよと言ったところで、ホメオパシーの効果を実際に体験した者にとってそれがプラセボ効果でないことは自分の経験に基づく真実であり、それを覆すことはできないのです。とりわけ、赤ん坊、子供、動物に対して使ってみたことのある人はわかると思いますが、その効果は一目瞭然であり、疑う余地のないものだからです。
だからマスメディアによるしつこいネガティブキャンペーンにもかかわらず、ホメオパシー愛用者が減っていかないのです。それどころかこのような記事が出るたびにマスメディアに対する不信感が募り、今では「またやっているわ、懲りないわね」と冷ややかな態度でマスメディアを見ている人が多いのです。これは単なる推測ではなく、イギリスの現地調査から明らかになったイギリス国民の生の声なのです。おそらくヨーロッパは同じような状況であろうと推測します。

後半で引用された御用学者エルンストが、ホメオパシー叩きを意図して『代替医療のトリック』(日本語版題名)という本を書きましたが、その本の中で1つの章を割いて、ホメオパシーを偽情報で誹謗中傷しています。その際にも、同様に、最初にホメオパシーが国際社会でいかに浸透しているかという説明(事実)から入っています。ホメオパシーが市民権を得ている欧州でいきなり、すぐばれる嘘を書くわけにはいかないからです。

しかしながら、この本が日本で翻訳・紹介された際には、バッシングする側の誤算がありました。既にホメオパシーが広く親しまれている欧州と違い、日本はまだ人口の0.3%しかホメオパシーを利用していなかったことです。日本で2010年に行われたホメオパシー叩きの手法は欧州とは違っていました。

日本のバッシングは、ホメオパシー利用者を一般大衆から区別された、特別な「カルト」や「新興宗教」「信者」など異質な集団と印象づけ差別しようとしました。こうした意図的なキャンぺーンが朝日新聞などによって6ケ月に渡って続けられました。誤算というのは『代替医療のトリック』の最初の部分を読んだ日本人が、「え!?なぜこんなに世界で広く医療関係者の間でも、また多くの人々が利用しているのか」に驚いたのです。漢方につぐ、利用人口の多い療法を日本のマスコミではカルトとたたき、欧米では多くの統合医療に関わる医師が使っているホメオパシーのレメディーを医療現場から追放するという世界の潮流に逆行したバッシングが行われたのです。

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」

1,100万人のイタリア人が、折にふれホメオパシー薬を服用している。
(ヨーロッパ政治経済社会研究所〈EURISPES〉のデータ。イタリア・ ホメオパシー・補完医療学会〈SIOMI〉によれば600万人とも)。しかし、その効用は現在でも公式には証明されていない。


4月10日に国際ホメオパ シー医学デーを祝った人はたくさんいたはずだ。この日はホメオパシー医学の創始者、ザムエル・ハーネマンの誕生日だ。彼は1806年に、ホメオパシーの基礎となる「類似」の法則を表明した。 (“similiasimilibuscurantur”、つまり「類似したものは類似したものを治す」というもの)この法則によると、ある病気はこれを健康な個人に引き起こすのと同じ物質を、無限に薄くして用いることで治療できるはずだという。 国際ホメオパシー医学デーは、国際ホメオパシー医学連盟(Liga MedicorumInternationalis)が制定、今回で10年目を迎えた。この日から、毎年4月10日から16日までの1週間行われている世界ホメオパシー認識週間(World Homeopathy Awareness Week)の幕が開く。

今日ホメオパシー医学は、世界で最も普及した代替、非伝統的、補完医療(呼び方はさまざまだ)となっている。特にちょっとした病気や、伝統的医療 の二次的治療アプローチに利用されている。

JPHMAコメント

ちなみに本文で紹介されている「世界ホメオパシー認識週間(World Homeopathy Awareness Week=WHAW)」は、ハーネマン生誕250周年を記念してつくられたもので、世界ホメオパシー認識機関(World Homeopathy Awareness Organization)の 初代会長 ガブリエル氏が提唱し2005年にスタートしました。

JPHMAは設立当初からWHAWの活動に参加し、海外にも日本の活動を積極的に紹介してきました。
2013年のWHAWのテーマは「災害とトラウマへのホメオパシー」。

311東日本大震災で多くの犠牲者を出し、また震災時に海外のホメオパシー関係者からたくさんの応援メッセージを受けた日本のホメオパシー団体の代表として、今回の週間に先立ち由井会長が、ホメオパシーでの災害対策への日本の経験を世界各国に向けて情報及びメッセージとして発信しました。

さらに3月9日には、原発事故という放射能災害に見舞われた福島県福島市で、「災害を乗り越えた福島だからこそ知り得たもの ―大いなるものに生かされて― 」をテーマに災害、トラウマ対策を兼ねてイベントを実施し、福島の方々のインタビューも海外に届けられました。

その講演の模様や参加者の感想は以下のリンクです。

なお、ホメオパシーについて事実を記したと書きましたが、上記で紹介した前半部分でも、「その効用は現在でも公式には証明されていない。(wired.jp)」、「治療できるはずだという。(wired.jp)」、「特にちょっとした病気や、伝統的医療 の二次的治療アプローチに利用されている。(wired.jp)」といった心理的な印象操作の手法に基づく表現が散りばめられていますが、これは同時に、この文章の後のホメオパシーを叩く予備的心理的効果を狙った表現でもあります。

ちなみに、「伝統的医療の二次的治療アプローチ(wired.jp)」と訳していますが、”conventional medicine”という英文で「伝統医療」と訳すよりも「現代西洋医学」と置き換え、「現代西洋医学の二次的(=補完)治療アプローチ」と表現した方がわかりやすいかもしれません。

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」
しかし、科学的手法によって得られる科学的証拠は存在していない。

JPHMAコメント

前半でホメオパシーが普及していることを解説しながらも、「しかし、科学的手法によって得られる科学的証拠は存在していない。(wired.jp)」という一文によって、何かホメオパシー全体を否定するようなレトリックとなっています。

ホメオパシーの有効性に関するメカニズムについては確かに科学的には完全に解明されていないかもしれません。
しかしホメオパシーの有効性については上述したとおり疑う余地のないものです。
科学の常識と合わないからと言ってその現象を否定してしまったらそれは科学という名の狂信集団となってしまうで
しょう。観察された現象や事実よりも理論が正しいということはあり得ないからです。

最初にホメオパシーの有効性に関するメカニズムについては科学的には完全に解明されていないかもしれないと書きましたが、科学的に説明することは可能ですし、ノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ博士の実験によって(そして、彼の他の同僚たちによる数多くの実験によっても)、原物質の電磁信号は水の中に残存し、ホメオパシーのレメディーとなっても驚異的な生物学的作用を発揮することが解明されています。

また、上述した通りホメオパシーの有効性について様々な次元での科学的証拠が存在します。「ホメオパシーが有効であるという証拠はない」とホメオパシーバッシングで繰り返される嘘の報道については、過去何度も「ホメオパシー新聞」で取り上げてきました。

特に2010年8月、事実を捻じ曲げて日本学術会議の金澤会長(当時)が「ホメオパシーは非科学的、荒唐無稽」と発表した内容について、JPHMA「ホメオパシー新聞その7」の中で詳しく解説していますので、以下のリンクの内容をよく読んでいただければと思います。

▼「ホメオパシー新聞その7」(日本学術会議のホメオパシー談話解説)

加えて、ホメオパシー出版staffブログでは、連載で「ホメオパシーの有効性に関する科学的根拠」について、13回にわたり紹介していますが、その1つ1つがホメオパシーの有効性を大なり小なり証明するものです。今回のレターの最後にその13の記事のリンク先を参考紹介します。
なお、これらはホメオパシー療法の有効性を示すエビデンス全体のほんのごく一部であり、数えきれないほどの実践とエビデンスがあることを合わせて紹介しておきます。

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」

疑いの余地なく効力を証明したり、さらに言えば、ホメオパシー薬の投与と観察される効果の間に直接の因果関係があることを明確に証言することはできていない。

JPHMAコメント

「疑いの余地なく効力を証明」とか「直接の因果関係があることを明確に証言」という表現を用いてホメオパシーを否定していますが、なにをもって疑いの余地なくとか、直接の因果関係と言っているのでしょうか? 大手製薬会社がやっているような莫大なお金を使って大規模な臨床試験をし、統計的処理によって有意があると判断されることでしょうか? 仮にそうだとしてもキューバやインドでは国をあげて感染症に対してホメオパシーを使い著しい効果を出しています。それでも直接的に因果関係を明確に証明することができていないなどと言うのであれば、現代医療をはじめいろいろな有効な治療法においても同様で、直接的な因果関係を証明することなどできないでしょう。生命や病気というものは単純なものではなく、本当の治療効果というものは単純なものではないはずです。ホルモンが出ない人にホルモン剤を使うことは確かに明確に有効と言えるでしょう。しかし本当の治療とはそういうものでは
なく、薬なしでも自分の力でホルモンを出せるようになることのはずです。ところがホメオパシーで自分でホルモンを出せるようになったとしても、ホメオパシー療法とその成果の因果関係を科学的証明することなど不可能ですし、ホメオパシー療法で健康になったと100%断言できるものではありません。

一方病気の原因を生化学的なメカニズムにもとめ、物質的に解決しようとする方法は、効果を科学的に証明したり測定することはできるかもしれませんが、根本的な治療とはなりえず、あくまで一時しのぎの対症療法であるのです。そういう意味で生命全体に対してアプローチする療法が根本的な治療法であるにもかかわらず、その療法の効果を直接的に今の科学で証明したり測定することはできないのです。

一方で二重盲検なども含めて、ホメオパシーが有効という研究や事例は数多く存在します。また、そのメカニズムについても、ノーベル賞受賞者クラスの世界の研究者がその解明につながる研究や肯定的な発言をしています。
その一部を紹介します。

▼JPHMAホメオパシー新聞 2012年4月22日(日)

▼ホメオパシー出版staffより

JPHMAコメント

自己治癒力が触発され、自ら、自分の力で健康になっていくホメオパシーが広がると、過度な薬漬けや病院漬けが是正されます。

ホメオパシーを現代西洋医学、アーユルヴェーダ医学とならび、国の第一医学として政府が推奨しているインドでは、ホメオパシーが行うことの方が効果的で、医療費が1/5に下がるという結果がでています。このような事情からも近年更に積極的にホメオパシーが政府により推奨されています。

しかし、これは裏を返せば、マスメディアの最大のスポンサーの1つである国際的な医療、製薬コングロマリットにとっては、ホメオパシーが日本市場の医療費という既得権益を脅かす大きな脅威と映っているのかもしれません。国際的なメディアのスポンサーの主要な1つがビッグファーマなどと呼ばれる医薬コングロマリットですので、その利益に反するようなことはなかなか正確に報道されないということを私たちは賢く知っていなければなりません。メディアの宣伝キャンペーンに振り回され、報道された情報を鵜呑みにするだけではなく、情報の真偽を見極める賢さを持ちあわせなければなりません。
ホメオパシーの研究に対しても様々なプレッシャーがかけられている事例についても説明します。フランスのベンベニスト博士に対する誹謗・中傷事件を紹介します。

日本の原子力村の構造を見ればよくわかると思いますが、学術の「村」の論理を乗り越えるような研究、それもホメオパシーの理論を証明するような研究に対しては、目をつぶりたくなるような卑怯なやり方で、研究の妨害や研究成果に対する誹謗・中傷の宣伝が行われてきたことをこの事例は教えてくれます。

▼ホメオパシー出版staffブログより

上記の出来事はベンベニスト博士本人が著書『水の記憶事件』(ホメオパシー出版)に詳細にわたって説明しています。どのようにして、世紀の発見を、インチキ科学に歪めて貶めたか、もっとも安全な療法ホメオパシーを、危険とすり替えて報道した日本のホメオパシーバッシングを彷彿させるストーリーなので、ぜひ読んでほしいと思います。

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」

「実際、研究の大部分は最近「Reumathology」に掲載されたこの論文のように、観察されたポジティヴな効果は、大部分が医療行為の全体のプロセスやプラシーボ効果に起因しており、ホメオパシーの法則によるものではないと主張している。」

JPHMAコメント

ある1つのネガティブの論文を用いて、あたかもそれが大部分であるかというような表現で持って、ホメオパシーの有効性を否定するという手法は何度も使われています。
実際、本記事でも後にでてくるエルンスト氏が『代替医療のトリック』の中でホメオパシーがプラシーボ以下とする論拠には権威あるとされる学術誌ランセット誌に掲載された意図的な論文を使いました。その論文は有効性が1年程まえにスイス政府により否定されました。

▼ホメオパシー出版staff ブログから関連記事を紹介

ホメオパシー出版staffブログより
2005年のThe Lancet(ザ・ランセット)のホメオパシーの有効性を否定する論文はいかにして捏造されたか?

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」

これに対してさまざまな経験に基づいた研究や、ホメオパシーを信じる患者や医師の直接の証言は存在する。
しかし、これらを科学的証拠と見なすことはできない。ホメオパシー医学のコミュニティによると、科学的方法の基準(例えば再現性)に基づいて臨床研究を進めていくのが非常に困難なのは、処置を極限まで各個人に適合させるからだという。

JPHMAコメント

ここでも、印象操作の手法が使われています。「ホメオパシーを信じる患者や医師(wired.jp)」、「ホメオパシー医学のコミュニティ(wired.jp)」という表現も、ホメオパシーを信じている非科学的な集団、グループがあるようにイメージづける印象操作を狙った表現です。「科学的方法の基準(例えば再現性)に基づいて臨床研究を進めていくのが非常に困難なのは、処置を極限まで各個人に適合させるからだという。(wired.jp)」とは、あたかもホメオパシー界が言いわけでもしているかのような表現をしています。しかし事実は再現性のある実験や統計学的な観点からも、ホメオパシーの有効性が証明されている事例や研究も数多くあります。

また確かにホメオパシーは生命全体を見て個別にレメディーを処方する療法ですので、この症状だからこのレメディーと一意に決定できるものではなく、
それゆえにホメオパシーの有効性を現代医薬で行われているような試験で単純に計ることはできないのです。ホメオパシーの有効性は本来レメディーそのものに
あるのではなく、同種であることの中にあるものだからです。

そのようなホメオパシーにとって不利な条件の中でもきちんと有効性が示されているのですから、レメディーが単なる砂糖玉以上のものであることは明白であると思います。この記事の記者は、「これらを科学的証拠と見なすことはできない。(wired.jp)」と断定しましが、ごくわずかな患者や医師の直接の証言しかないのであれば、確かに科学的証拠と見なすことはできないかもしれません。

しかし、ホメオパシーの有効性を科学的に証明した論文はたくさんあるのですから、それに言及しないとしたら、まるでその証言しか証拠として存在しないかのように人々は誤解してしまうでしょう。それに、1100万人の人が日常的にホメオパシーを愛用しているなら、もしその人たちにアンケートをとったらほとんどの人がホメオパシーの有効性について証言するでしょう。なぜそういえるかという、愛用しているということは有効性を実感しているから愛用するからです。
最初に書いた通り、原物質が入っていないものを1100万人も効果がないのに使うでしょうか?
それに何を根拠に科学的証拠と見なすことはできないと断定したのでしょうか。判断基準、理由も示さずに非科学的と断定するやり方は、ホメオパシー批判の場合は常套手段ですが、それこそ予断をもった非科学的な態度ではないでしょうか。

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」

11年に『Nature』誌上でこの治療の効果を否定した医師がいる。
彼は、生涯の大部分をホメオパシーの研究に捧げてきた。
名前はエツァート・ エルンストといい、非伝統的医療、とりわけホメオパシーの専門家で、確信に満ちた擁護者だった。
しかし、彼は考えを変えた。このときエルンストは、「ホメオパシーは実際のところ無駄です」と述べた。
「反対のことを証明できたらうれしかったでしょう。なによりわたしはホメオパシー医学者だったのですから。有効成分がなくても効果を与えることができると証明してノーベル賞を受賞できたら素晴らしかったでしょう。 しかし、証拠は明らかに否定的です」。
昨年12月に、エクセター大学の代替医療の元教員が、2人の同僚と一緒に、「International Journal of Clinical Practice」で、ホメオパシー治療によって生じうる否定的結果についての体系的な検証を発表した。
そして「主にアレルギー反応や中毒のような、深刻な否定的結果も起こりうる」と結論づけた。

JPHMAコメント

5年前、公共放送BBCまで動員したホメオパシー叩きのキャンペーンが英国で行われました。その際に、ホメオパシーに関する嘘の情報を英国民が信じてしまわないようにホメオパシー関する事実を発信する必要があると考えた英国のホメオパシー関係者が、H:M21というチームを組織し、マスメディアによるプロパガンダに対抗して発信し続けました。

そして2010年に日本でホメオパシー叩きのキャンペーンが展開された時に、そのH:M21の役員ジャクリーン・ムルハレン氏から、日本学術会議の偽情報に基づく報告に対抗するためにと寄せられた資料があります。ここで紹介したいと思います。

その資料では、今回の記事でも取り上げられたEdzard ErnstがSimon Singh氏と共著で出版した“Trick or Treatment(邦題『代替医療のトリック』)”というホメオパシーを叩く意図で書かれた本のデタラメさを徹底的に解説しています。

ホメオパシーとともに、鍼灸、カイロプラクティック、ハーブ療法などの代替医療を叩く意図で編纂された形態をとっていますが、この本でのメインの攻撃対象はホメオパシーであることは明白です。
2009年に英国国会の科学技術委員会でたった1人の国会議員(次期選挙で落選)が「ホメオパシーは非科学的」とした証拠資料を委員会に提出しました。
その証拠資料の1つが、Ernst氏の「Trick or Treatment(邦題『代替医療のトリック』)」だったのです。

しかし、この事実が何故か歪められ、あたかも、英国国会が「ホメオパシーが非科学的」と認めたという偽情報を世界のメディアに大きく取り上げられ日本でも報道されたのです。
その証拠としてあげられた「Trick orTreatment(邦題『代替医療のトリック』)」という本そのものが、いかに科学的証拠に基づかないデタラメなレポートであるかをH:M21が仔細に解説したWilliam Alderson氏のレポートを国会委員会に提出し、H:M21のホームページ上で公開したのです。

さらに、この本と同じ証拠を持ってホメオパシーを非科学と決めつけ、誹謗・中傷報道を続けた、朝日新聞、そして日本学術会議の金澤会長談話自体も論拠なきものとわかります。

さらにドイツのホメオパシージャーナルによるEdzard Ernstへのインタビューが公開されています。「彼は、生涯の大部分をホメオパシーの研究に捧げてきた。(Wired.jp)」と紹介されていますが、これも真っ赤な嘘です。以下のリンクを読むと明解です。ホメオパシーを貶めるために必要な、Ernstという役者のそのようなプロフィールが必要で脚色されたプロフィールだったのです。

「エクスターでのEdzard Ernst教授へのインタビュー(PDF)」を参照してください。
※リンクが切れています

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」
ホメオパシー調合剤の安全性については、WHO(世界保健機関)も2010年に懸念を表明して、このアプローチの効果や臨床使用には立ち入ることはせずに、こうした製品の調合を地域や国で規制したり標準化するための根拠となる技術文書を公開した。現在、WHOはホメオパシー製品を伝統的医療の医薬品の代わりに使用することを推奨していない。

JPHMAコメント

WHOにも様々な方々がいます。誰が推奨していないのでしょうか。そしてなぜ、WHOが懸念を表明したのは2010年なのでしょうか。

インターネット英文ニュースメディアのNatural Newsが2010年6月10日号に
「暴かれたWHOスキャンダル -アドヴァイザーたちがH1N1製造会社からキャッシュバックを受け取っていた
(WHO scandal exposed: Advisors received kickbacks from H1N1 vaccine manufacturers)」と報じています。
その詳細が書かれていますので英語が読める方は是非内容を確認してほしいと思います。

実は、2009年に新型インフルエンザ・パンデミック騒ぎがあり、当時安全性の確認されていない新型インフルエンザ・ワクチンの接種計画に最も障害となったのがホメオパシー利用者でした。
インフルエンザ・パンデミックについては、日本ではほとんど報道されませんでしたが、2008年秋、新型インフルエンザの流行が騒がれた当時、なぜか新型鳥インフルエンザに対応する米国製ワクチンが日本を含む10数ケ国の米国系製薬会社の研究所に大量に備蓄されていました。その、アメリカ系製薬企業研究所のワクチンをたまたま欧州の子会社がフェレット(いたち)で安全性試験をしたら数千匹のフェレットが全頭死んだという事故が起こりました。
調べたら、なんと鳥インフルエンザを予防するために打たれるはずのワクチンの中に鳥インフルエンザウィルスそのものが入っていたという笑えない事故?が起きました。この事故の事実はしばらく隠蔽されていましたが、カナダの新聞社がかぎつけリークしました。そして世界にこの事実が明らかになったため、当時この大量に準備された鳥インフルエンザ用のワクチンはさすがに安全性に問題があるため使われませんでした。
そのタイミングで、さんざん鳥インフルと騒がれていた流行が急に豚インフルエンザとなり、唐突にメキシコから流行が始まりパンデミック宣言がWHOにより行われました。覚えておられる方もおられるでしょう。

そして、新型インフルエンザによるパンデミックの恐怖を煽った予防接種キャンペーン(インフルエンザはほとんどワクチンでは予防することができないことは既に世界的には常識です)が行われました。しかし、海外でも、特にホメオパシーなど自然療法に取り組んでいる市民が、これがワクチンメーカーのキャンペーンであり新型の予防接種は安全性試験もなされておらず安全のリスクが高いという情報を拡散しました結果、多くの国で計画通り接種が進まず世界的に大量のワクチンが余りワクチン会社は当初の予定ほどは大儲けができず、日本でも公費を投入して購入された大量のワクチンが余り期限切れとなり廃却されました。

日本ではほとんど注目されませんでしたが、2010年にEU議会ではこの件が取り上げられ大きな問題となりました。そこでは、インフルエンザ・パンデミック騒ぎが製薬会社のワクチンのマーケティングとして、WHOのアドヴァイザーと共謀して行われたという疑惑が追及されました。

これら製薬会社からお金をもらったWHOのアドヴァイザーたちが徹底的にホメオパシーのバッシングに加担したのです。 こういった背景があって、WHOがホメオパシーを推奨しなくなった方向転換があったのかもしれません。

現在中国で流行していると発表されている鳥インフルエンザの流行の問題、子宮けい癌などのワクチンの被害や安全性の問題、日本のマスコミがほとんど報道しない遺伝子組換食品の安全性などの問題もそうですが、私たちの健康に対する重要な事柄については、正しい情報が伝えられ国民が正しい判断と行動の選択ができることが大事で本来メディアにはその役割を果たす責任があると思うのです。

新型インフルエンザ、そしてそのワクチンの説明については由井寅子(JPHMA会長)が『それでもあなたは新型インフルエンザワクチンを打ちますか』ホメオパシー出版)に詳しく書いていますので、ぜひ合わせて読んでみることをお勧めします。

wired. jp2013年4月20日「200年経ってもまだ科学的証拠のないホメオパシー」

多くのホメオパシー医師は、補完医療の一般的な考え方に基づいて、特に伝統的医療(※)の補完としてホメオパシーや非伝統的医療を利用することを主張している。
例えば糖尿病のような、重い病気が関係する場合のためだ。従って、インスリンを糖尿病患者から取り上げるホメオパシー医師はいないだろう。


このような補完医療の視点では、ホメオパシー製品は免疫システムの反応を刺激したり、がん患者の場合には、抗がん治療の副作用を減少させる目的で処方されている。

(※ここも伝統的医療の補完と訳すと意味が通じないので、現代医学(西洋近代医学)の意味で使われていると推測します。)

JPHMAコメント

ここでもなぜか、大変印象操作を狙った書き方がされています。

まず不思議なことに、なぜ、「多くの。(Wired.jp)」という形容詞までつけて、補完や代替として使われている部分ばかりがホメオパシーに対して強調されるのでしょうか。

ホメオパシーはインドで第1医学の1つとされ、ホメオパシー療法のみで健康ケアをしている人もインドだけで1億人以上いると言われています。すなわち、ホメオパシー療法単体でも十分に1つの医学、医療体系としても通用するものであるのにあたかも補完的な使い方しかできないというような表現をしています。もちろん現代医学と併用する場合も多いです。

また、糖尿病や癌については近代西洋医学とは別のアプローチ法があります。例えば、糖尿病に対してもインスリン療法しか無いようによく宣伝されていますが、食事療法、運動療法、ハーブ、ホメオパシーなど様々なアプローチ法、療法があります。一方で、インスリン療法の特徴は、一度始めてしまうと、完治せずに半病人として一生、インスリンを打ち続けないといけない。すなわち病院と製薬会社が最も儲かる顧客に患者が仕立てあげられる治療法でもあります。裏を返せば財政への医療費負担負荷が高い治療法です。

一方、抗癌剤治療は最近日本でも徐々に明らかになってきましたが、宣伝されているような著しい治療効果が抗癌剤にはなく、逆に強い副作用により患者のQOLを著しく下げるため、欧米では抗癌剤離れも進んでいます。一時的な癌の委縮効果はありますが、抗癌剤がほとんど効かないということは、世界の医療関係者の中では半ば常識となっています。
そして抗癌剤ビジネスも、特に海外の製薬会社にお金がはいる最もおいしいビジネスです。これらの事情について、日本人はもっと賢く知っていなければなりません。

例えば「慢性病」は、西洋近代医学すなわち現代医療のアプローチでは限界があることは、多くの医師の間では常識となっています。かと言って急性疾患以外の慢性病になる以前の段階では現代医学は治療手段をもちません。なぜなら検査結果に異常がでない限り治療法をもたない医学だからです。しかし、生物というのは物質的に異常が現れる前に、すでに病気は発生しています。そういう本当の意味での病気の初期段階に治療するのが一番よいのです。
ホメオパシーは本来そのような初期の病気治療に対して目覚ましい効果があるのです。一方でホメオパシーは現代医学で根本治療できない慢性病も根本治療できるケースがたくさんあります。ホメオパシーの創始者ハーネマンが『慢性病論』という著書を残しています。ホメオパシーには慢性病にも通用する大きな可能性があります。
そして、由井寅子(JPHMA会長)の確立した「ホメオパシーZen(禅)メソッド(3次元処方)」は、特に慢性病、難病を治癒に導くメソッドとして国際的も注目されています。本当は、バッシングでなく前向きな議論が必要な分野なのです。

さらにホメオパシーがなぜここまで徹底的バッシングされるかは、歴史に学ぶ必要があります。書籍としてはホメオパシー出版刊の『世界の一流有名人がホメオパシーを選ぶ理由』に詳しく書いてあります。
またアメリカでホメオパシーに対する弾圧が繰り返された詳細を説明した以下のブログの内容も参考になるのであわせて紹介いたします。

▼ホメオパシー出版staffブログより

最後に

「wired. jp」が意図してやったのか、意図的でなかったのかわかりませんが、結果的には、繰り返し事実と異なる情報、すなわち嘘、偽情報を流されることで、多くの方が嘘を本当だと信じこまされます。

また近年グローバルなメディアも含めて「情報操作、印象操作」(大衆洗脳)の技術や研究が大変進み世論の操作が容易に行われるようになったのも事実です。

現代日本社会では、教育により、メディアにより、知らず知らずのうちに、多くの方々が数々の嘘を信じ込まされています。この情報呪縛を解くためには、自分が信じてきた信念や価値観を一度疑ってみることから始める必要があります。ホメオパシーについて日本で広がってきた偽情報について、JPHMAでは1つ1つ丁寧に解説し、その誤解を解く活動を「ホメオパシー新聞」を通じて担っていきたいと考えています。

一度今回お送りした内容を真摯に読んでいただき、国民に正しい情報が伝わるように、今回報道された記事が間違いであったことを読者に伝える記事とホメオパシーに関する正しい記事(訂正記事)の掲載を強くお願いします。

そして今後は正確な情報を発信していただくよう、強くお願いします。お返事お待ちしております。

日本ホメオパシー医学協会 理事一同

【参考情報】ホメオパシー出版staffブログより

「ホメオパシーの有効性に対する科学的根拠」

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