日本ホメオパシー医学協会(略称JPHMA 会長 由井寅子)はインド政府AYUSH(伝統医学)省 ホメオパシーリサーチ中央評議会(CCRH)が編纂したインド180年におけるホメオパシーの有効性のリサーチを政府がまとめた文献『ホメオパシー科学‐穏やかな治療法‐(原題 ”Homoeopathy –Science of Gentle Healing”)』をインド政府と共同で日本語翻訳・出版した。日本においては、2016年11月11日(金)、12日(土)に東京都世田谷区の世田谷区民文化会館ホールで開催される第17回JPHMAコングレス(年次学術大会)での日本語版出版記念式典でお披露目され、約800名の同協会会員に無料配布される。また11月11日(金)より、全編178ページの日本語版での内容がJPHMAホームページPDFリンクで広く日本の皆様に公開される。
▼日本語版出版、公開の背景。
インドにおける出版記念式典は、2016年12月13日(日)に、インド南部でホメオパシー州を目指すケララ州のCCRH研究所で、インド政府よりJPHMAの関係者約50名が招待され開催されるCCRH‐JPHMA合同カンファレンスの中でとり行われる。
インドでは、モディ首相政権下で、伝統医学の地位向上が図られ、現代西洋医学を管轄する1部局でしかなかったAYUSH(インドの伝統医学アーユルヴェーダ、ヨガ&ナチュロパシー、ユナニ、シッダ、ホメオパシーの頭文字をとったもの)局が2014年11月9日に独立した省として昇格するという歴史的決断がなされて以来、AYUSHへの国民の関心と、多様な国家レベルでの推進による伝統医学の地位向上がはかられている。
ホメオパシーは、AYUSHの中でも中核的な役割を果たしており、AYUSH省の行ったインド9大都市圏での調査ではホメオパシーをインド全土の48%の人口が利用していることが明らかになった。また、既に歴史を経て有効な伝統医学として人々に浸透している一方で、療法にかかるコストが現代医学の1/5で済むため、インドにおいてはホメオパシーの普及が加速している。
昨年のJPHMAのコングレスに来日、来賓講演をされたインド政府CCRH長官のR. K.マンチャンダ博士は、講演の締めくくりに、2015年のインドのホメオパシー大会でモディ首相がホメオパシー療法家(ホメオパス)を前に披露された「全ての優れた医師達は、ホメオパシー医学の方を向いている。ホリスティックケアへの機運が盛り上がっている。そうすることで、ストレスのある社会でなく、ストレスの少ない社会になる。」とのスピーチが紹介された、
『ホメオパシー科学‐穏やかな治療法‐』日本語版には、「日本語の出版にあたって」という由井寅子JPHMA会長の、「人類が心も体も健康に生きるために必要なことは、いかにして自己治癒力を高め自己治癒力を高め自分自身を愛するかにかかっています、それを推進するホメオパシーが本書の出版を契機に日本でも広がっていくことを心から願っています。」という文章も掲載されている。
11月11日(金)午後から、12日(土)に東京都世田谷区の世田谷区民文化会館ホールで開催される第17回JPHMAコングレスは一般にも広く公開される学術大会として実施され、両日で60を超える学術症例ケース発表がなされる。