由井寅子会長緊急インタビュー「薬は不要ですか?」

インタビュアー:JPHMA事務局

質問:ズバリ聞きます。薬は不要ですか?

由井:まさか!薬は必要なものです。

質問:要らない薬もありますよね?

由井:どんな薬も厳しい臨床試験をクリアし効果が認められたものですから、そういう意味で不要な薬というものは基本的にないと信じています。

質問:そうなんですか?由井会長の口からそんな答えが返ってくるとは意外です。

由井:私を誤解されている人が多いようですが、私は基本的に薬は必要だと考えています。インスリンが作れない体ならインスリンを注射しなければなりませんよね? 痛くて辛いということであれば痛み止めをとらなければなりませんよね。もちろんホメオパシーを知っている人はレメディーを第一にとるでしょうけど、それでも痛みが緩和しなかったらやっぱり痛み止めをとるしかないですよね。

質問:それはそうかもしれませんが、解熱剤は必要ないですよね? 熱はありがたい!症状はありがたい!と言っていますよね? 解熱剤で熱を下げるから脳症になってしまうのだと由井会長の本にも書いていましたが……。

由井:私が言いたいのはどんな薬も必要なものだということ、効果があるからですね。ただし使い方には気をつけなければなりませんよ、ということなんです。
たとえば、熱はありがたいものです。固まった粘液を溶かして老廃物や毒素を排泄したり、ウイルスを不活性化させるために必要なありがたいものです。だから熱を無条件に解熱剤で止めてしまうことには反対しています。しかしたとえば、高熱が2週間も続いているという状況があったとします。もしそれでも本人のバイタルフォースが強くて元気があるのであれば問題ないでしょう。しかし衰弱が激しいとか気力がなくなっている状況ではやっぱり解熱剤は必要なんですね。一時的に症状を緩和する必要があるのです。
それは解熱剤に限らずどんな薬にも言えることです。症状の緩和というものは患者が衰弱していたり、病状が進行して命の危険がある場合にはどうしても必要なものなのです。そういう意味でどんな薬も不要なものはなく、必要なものだと私は一貫して言っているのです。しかしなぜか世間では私が薬を完全否定しているかのような噂が流されて私自身戸惑っています。それこそ私に言わせたら何かの陰謀ではないかと(笑)。。。私は薬を否定しているどころか薬を肯定しているのです。だからあるとき製薬会社関連の人が恐い顔をして私を訪ねてきたことがあったのですが、話をすると帰るときにはにこにこしていました。
私が言ったことはあなたはいい仕事をしている。なぜなら本当に薬というものは命を救う大切なもので、その大切な薬の開発や製造、販売というのも尊い仕事だということを言ったのですね。薬の開発には膨大なお金がかかるのを知っていますし、大変な苦労があるのだろうと想像しています。そういう意味でも製薬会社にはありがたいなと思っています。これは本当の気持ちなのです。

質問:私も誤解していたかもしれません。大変失礼しました。でもさすがにワクチンは不要ですよね?

由井:んー……、正直に言うと日本国に限定して言えばワクチンは不要かなと思っていました。ただ、『予防接種トンデモ論』には確か書いたと思ったのですが、私が講演会とかで質問されたときに言っているのは、発展途上国で極端に栄養状態と衛生状態が悪い国ではワクチンは必要なものであると……。それは本当にそう思っています。

【(写真)『予防接種トンデモ論』(由井寅子著/ホメオパシー出版) 予防接種と免疫の関係を明らかにするなど英語、ドイツ語にも訳され話題を呼んでいる】

質問:それはどういうことですか?

由井:感染症の死亡率というのは、ワクチンが開発される以前にほとんどの感染症がその100年前に比べ95%以上低下していたのです。じゃあワクチンが開発されるまでの100年の間に何が変わったのかというと、栄養状態と衛生状態の改善、そして労働条件や労働環境の改善です。つまりワクチンがなくても感染症は克服することができたと思っています。それは感染症にかからなくなるということではなく、感染症で死ぬ人がいなくなるということです。よく天然痘はワクチンによって撲滅されたと言われていますが、事実は天然痘が自然になくなる勢いの中でワクチンが実施され、ワクチンによって逆に自然消滅する期間が延びてしまったというのが本当のところです。
話が逸れてしまいましたが、貧困が減ったことによる栄養状態と上下水道の普及による衛生状態が良好になることで感染症での死亡率が劇的に減少したということは、裏を返せば、栄養状態と衛生状態が劣悪な国では、感染症が命取りになる可能性があるということになります。そして実際その通りの状況があります。そういう場合は、さきほど命にかかわる場合は薬が必要と言いましたが、それと同じようにワクチンが必要になるということです。

質問:ワクチンは免疫を低下させるのでワクチンを打ってしまったらますます死亡率が高くなってしまうのではないのですか?

由井:ワクチンは確かに免疫を低下させます。しかし命の危険がある場合は免疫低下させてしまうとしても命の危険を回避する方が優先されなければなりません。感染症で命を落とすというのは急性症状の激しさゆえです。ワクチンの有効性については『予防接種トンデモ論』にも書いた通り、病原体もしくはその一部を抗原として使い、病原体への抗体をつくることにあります。病原体の抗体を長期間血液中に留めておくためには、病原体あるいはその一部を長期間血液中に留めておく必要があります。異物を長期間体内に留めていくには免疫を低下させる必要があります。免疫を低下させ抗体を形成しやすくするものがアジュバント(免疫増強剤)と呼ばれているものです。それで私は、ワクチンは感染症を慢性病にしているだけ……、確かに抗体があるので爆発的な病原体の増殖が抑えられるので急性症状を発症することはないでしょう。しかし、健康を犠牲にして達成する予防はナンセンスではないかと『予防接種トンデモ論』に書いたわけです。これはその通りなので覆すつもりはありません。しかし、ワクチン接種によって感染症の慢性状態を作り出すことで激しい急性症状を回避することができるというのもまたその通りなので、そこに薬と同じ死を回避してくれるものとしてのワクチンの価値があるのです。
感染症で多くの子どもたちが命を落としている国や地域がまだ世界にはある以上、ワクチンによって多くの命が救われるというのもまた事実なのです。それがゆえに私はワクチンにも全面的に反対しているわけではないのです。

質問:よくわかりました。しかし栄養状態と衛生状態のよい日本ではやっぱりワクチンは不要ですよね?

由井:以前は私もそのように思っていました。ところが今の日本を考えたとき一概にそうとは言えない状況があるのかなと思うようになってきました。というのは、極端に免疫が低下している人々が増えてきているように思うからです。つまり感染症の急性症状に耐えられない人々が増えてきているということです。
たとえば、そういった免疫が極端に下がってしまっている人が私のクライアントさんにも何人かいました。そういう人は強い好転反応(強い排泄症状)が出ると体力を消耗しきってしまうのです。このように、好転反応として急性の症状が出た際に薬による緩和が必要な方もいました。もちろんハーネマンはレメディーと薬の両方を使うことを禁止していましたが、それはレメディーによって触発された自己治癒力を薬で抑圧するということを何度も繰り返すことで、著しく体力を消耗し免疫が低下してしまうからです。ですから、もしそもそも最初の好転反応に耐える体力がないと思われる場合は、好転反応に対して薬による一時期の緩和が必要であって、その後体力の回復を待って、穏やかに治癒していけるように、レメディーやポーテンシー、アプローチ法を検討したり、場合によっては自然農法による野菜を食べるなどの食事療法を先にやってもらう必要があるのです。ポーテンシーに関して言えば、LMポーテンシー(5万倍希釈によるアルコールポーテンシー)をおすすめします。LMポーテンシーは、ハーネマンが最後にたどり着いた穏やかに作用するポーテンシーです。アプローチ法に関して言えば、私のZENメソッドをおすすめします。ZENメソッドは体と心と魂を一体として癒すアプローチです。好転反応が強く出るのは毒素の排泄に伴い解毒処理や排泄処理がうまくまわっていないことが考えられますので、心に働きかけるメインレメディーとともに体に働きかける臓器サポートレメディーやマザーチンクチャーをとられることをおすすめします。急性の症状に耐えられないというのも、毒素の排出に伴い臓器に負荷がかかるからであり、そういう意味でも臓器サポートレメディーやマザーチンクチャーは重要になります。

【(写真)『ハーブ・マザーチンクチャー』(由井寅子著/ホメオパシー出版) 家族の健康を守るハーブ・マザーチンクチャーのガイドブック。ZENメソッドを使った症例が多数紹介されている】

質問:しかしワクチンを接種すると免疫が低下しますから、そんなことをしていたらどんどん負のスパイラルに入ってしまいどんどん免疫が低下してしまうと思いますが…。

由井:そうですね。ホメオパシーを知っていれば急性症状を乗り越えることもできるでしょうし、ホメオパシー的予防も可能ですから。しかし多くの日本国民はまだホメオパシーの素晴らしさをわかっていない。これはとても残念に思います。

質問:ホメオパシー的予防をしたらそういう極端に免疫の低下した人もワクチンをしなくてよくなりますね。

由井:ところがそう単純ではないのです。

質問:えっ?どういうことですか?

由井:あまり言いたくはないのですが、ホメオパシー的予防はワクチンに比べて劣る部分があるのです。

質問:なんだか今日の由井会長は弱気ですね。そういうキャラでしたっけ?

由井:キャラクターの問題ではありません。私は事実に基づいて真面目な話をしているのです。人の命にかかわる問題だから、ホメオパシーの限界もきちんと伝えたいしワクチンの大切さも伝えたいのです。

質問:大変失礼しました。申しわけございません。ところでさきほどのホメオパシー的予防はワクチンに比べて劣るということですが、具体的に教えてもらえますか?

由井:キューバのブラチョ博士の研究なのですが、レプトスピラという菌を注射でネズミの体内に注入するのですが、以下の3つのパターンで実験しています。
A
:ワクチン接種もホメオパシー的予防もしていないネズミ
B
:ワクチン接種したネズミ
C
:ホメオパシー的予防をしたネズミ
です。
その結果は、
A
:死亡率100%
B
:生存率100% 抗体形成100%
C
:生存率80% 抗体形成0%
です。
非常に興味深い実験結果だと思います。

質問:本当ですね。ワクチンの威力はすごいですね。

由井:確かにワクチンの威力はすごいのですが、この実験は病原体を直接体内に注射しているということがあります。これは自然には起こりえないことです。もし本当にこのような状況が起こりえるのであれば、それはワクチンを接種するしかないとなります。しかし実際はこのような状況は自然には生じません。
とはいえ、さきほど言ったように極端に免疫が低下している場合、まさに病原体を直接体内に注射している状況に置き換えることができると考えるわけです。
そうするとレプトスピラ症のように危険な感染症が広がっているときには、そういう免疫が極端に低下している人にとって、ワクチン接種というのは第一の選択肢になると言えるわけです。

【(写真)ブラチョ博士(キューバ国立フィンレイ研究所所属) 昨年12月に明治神宮会館で開催されたJPHMAコングレスでホメオパシー的予防ついて発表した】

由井:予防接種とホメオパシー的予防の最大の違いは、ブラチョ博士の実験結果からわかるように、抗体形成の有無です。抗体が形成されるということは異物が存在し続けるということです。異物を排泄できない状態は免疫が低下している状態です。一方、ホメオパシー的予防では抗体形成がありません。つまり免疫低下を伴わないで予防を達成しています。むしろ、免疫を活性化させることで達成される予防効果です。ちなみに今私が言っている抗体というのはIgG抗体のことです。IgA抗体については免疫低下を伴わないので誤解なきようお願いします。
私は本来的な予防のやり方は免疫を活性化させる方向で行われるべきであると考えていましたが、上記の実験結果からも明白なように、一概にそうとは言えないと考えるようになりました。その人の免疫の状態と生活環境を考慮して、予防接種がよいのか、あるいはホメオパシー的予防がよいのかを個々のケースで見極めていく必要があると考えています。もちろん、予防接種には広く知られているように神経に達する重篤な副反応や死のリスクもあります。このようなリスクがある人というのも免疫が低下している人になります。またブラチョ博士の実験結果ですが、急性の感染症を生き抜いたそれぞれのネズミが中長期的にどのようになるかの研究も必要となるでしょう。このように予防接種のリスクも見極めていく必要があると思います。しかしいずれにせよ現代医学とホメオパシー医学の両方が必要であるように、また薬とレメディーの両方が必要であるように、ワクチンとホメオパシー的予防の両方が必要なのです。

質問:もし由井会長のお子さんが極端に免疫が低下している場合、予防接種を選択しますか?

由井:意地悪な質問ですね。私はホメオパスですから、まずホメオパシーで排出をどんどん行い、免疫強化を図ります。また特定の感染症と関連するレメディー、すなわち感染症と関係する素因と関係のあるレメディーでかかる素因の解放を行います。そしてホメオパシー的予防を実践します。やるだけのことをやって、それでも危険な感染症が広がっていて感染すると命を落とすリスクが高いと考えられる状況においては、もちろん予防接種も受けさせると思います。とはいえ、そのような状況になるのは極端な免疫低下に原因があるわけですから、なるべくそのような状況にならないように、日頃から、汗をかき、排便、排尿をしっかり出し、かぜもひききりかかりきることをおすすめします。体内掃除をすることがとても大切です。

質問:そういえば、由井会長の教え子のアニマルホメオパス(獣医師)の先生も次のようなお話をされていました。パルボウイルス感染症というのは子犬で発症すると100%死んでしまいますが、ワクチンで100%予防できるので延命効果は期待できる。子犬が死んでしまうのが怖いという飼い主さんには、このような有効なワクチンはすすめることがありますと。

由井:はい。その通りです。ただし、予防接種による弊害はもちろんありますから、こういった予防接種と健康の関係についてホメオパスも、また予防接種を受ける側も正確な情報に基づくバランスをもった総合的な理解が大切になると考えています。ちなみに「発症すると100%死亡する」と聞くと恐ろしく感じますが、発症率が低い場合そんなに怖がることはないのですね。実際、レプトスピラに感染しても、特に症状の現れないまま経過し、自然治癒する不顕性型が多く見られます。

質問:なるほど、CHhomの学生さんやJPHMAの認定ホメオパスの皆さんは、そういったことも含めて由井会長から学んでいるので、薬やワクチンを頭ごなしに否定することがないのですね。
じゃあもしかして抗生物質も必要ということになりますか?

由井:もちろんです。抗生物質は腸内細菌を殺しますが、腸内細菌は免疫の80%を担っていると言われるほど重要なものです。これを抗生物質で殺してしまうのは大きな問題です。また抗生物質は細菌だけを選択的に殺してしまうので、真菌やウイルスの勢力が大きくなります。とくに真菌の勢力が強くなり、いろいろな問題を引き起こします。さらに抗生物質のあるものはミトコンドリアを傷つけてしまいます。というのもミトコンドリアはもともと細菌だったものが私たちの細胞に入り込み共生して、エネルギー生産の役目を担うことになった細胞小器官だからです。抗生物質が腸とミトコンドリアという免疫に重要な働きをもつふたつをダブルで傷つけてしまうのです。

質問:やっぱり抗生物質は不要では?

由井:しかしやはり細菌性の重症感染症で症状が激しくて命の危険がある場合は、抗生物質が必要となります。というのも抗生物質は確かにいろいろと体にダメージを与えますが、病原性細菌を確実に殺してくれるものだからです。
私のケースで、結核をもつ両親から生まれたクライアントさんにレメディーをとってもらったところ、好転反応として、両親と同じような結核様の咳と四六時中痰が出て、一日にティッシュ箱の半分を使わなければならないようになってしまったことがあります。体は好転反応として、咳や痰から老廃物を出すことが多いですが、この人の場合それが極端だったわけです。このケースでは、結局病院に行って、抗生物質をとってもらうことでその急性症状を落ち着かせることができました。

質問:わかりました。ステロイドは要らないですよね?

由井:ステロイドはとても大切な薬です。症状や痛みが酷くて絶望になり生きる気力もなくなってしまうような場合は、やはり症状を緩和させる薬は必要です。激しい症状を一時的にせよ和らげることで、対抗する体力を蓄積する時間を得ることができます。ですから薬はうまく使えば治癒にいたる強力な武器になると考えています。薬を使うことに対して頑なに拒否するのではなく、自己治癒力を使って回復させるための時間稼ぎとして使う方法もあるのだということを覚えておいてほしいのです。
私のケースで、レメディーをとってもらったところ、喘息が激しく出て、病院に行って吸入器でステロイドを入れて落ち着いたケースがあります。その後、しばらくして再びホメオパシーの健康相談に来られましたが、ホメオパシーで好転反応が出てもある程度自分で家庭用のレメディーキットで対処できるようになりました。
それにホメオパシーを利用している人なら知っているように、ホメオパシーでは薬の解毒をすることも可能です。ワクチンの解毒も可能です。だからいたずらに薬やワクチンを恐れ拒絶する必要はないということです。薬とレメディーを賢く利用していけばよいのです。

質問:それでも、妊娠、出産期などは自然な出産が望まれますので、このときばかりは薬はNGですよね。

由井:一概にそうとは言えません。体力と免疫が低下している現代人にとって、自然な出産は理想論でしかないことも多々あります。ですから何がなんでも自然分娩にこだわるという姿勢だと、時に大変危険になることもあるのです。まず、妊娠する前に体内毒素を排泄し浄化する必要がありますし、食を見直しお産に耐えられる体力づくりが大切になります。また、お母さん業というのは心の忍耐も必要ですので、もっと楽に生きられ、子どもに愛情を注げるようになるために、お母さんになる方がインナーチャイルドを癒すことの大切さも教えているのです。

質問:でもやっぱり薬には問題も多いと思いますが…。

由井:私に薬の悪口を言ってもらいたいのかもしれませんが、長年ホメオパシーで多くの患者と接してきて言えることは、薬そのものは悪いものではないということです。薬は緊急の場合、症状が激しい場合、とりわけ命の危険を伴う場合にはなくてはならないものです。一方で薬の問題というのは、薬そのものの問題というよりも、その使われ方にあると考えています。つまり必要以上に安易に使われていることに問題がある。緊急性がなく、命の危険を伴わない場合、免疫を活性化させる方向で治療できないか考えることが大事でしょう。
包丁はダイコンを切ったり料理に使うものですが、包丁で人を殺すこともできます。どんな道具もそれ自体意味と役割をもって作られたものであり、正しく使うことが大切です。薬も同じです。薬自体は役割をもってつくられた意味あるものなのです。それを正しく使うことが医師本来の役目だと私は考えます。
薬を正しく使っている医師として、たとえばJPHMA提携クリニックの一つである池尻クリニック院長の高野弘之先生のようなお医者さんがいます。高野先生は現代医学の知識に加え、CHhomで学び、ホメオパシーのこともしっかりと理解しています。ホメオパシーの知識があることで、自己治癒力への深い理解と洞察があり、それによって薬やワクチンを正しく使うということを可能にしているのです。このような医師の存在は、患者にとってもそして私たちホメオパスにとっても本当にありがたいものだと思います。

そしてまたありがたいことに、こういったホメオパシーに理解のあるお医者さんが着実に増えてきています。同時に、ホメオパシーに理解のあるお医者さんとホメオパスがタッグを組んでガンなどの難病患者の治療にあたることで、よい結果につがなるケースも増えてきています。ホメオパスがクライアントにクリニックを紹介し、検査・診断してもらう。そして必要な時は、薬を処方してしてもらったり、ワクチンを接種してもらう。このような形になれば、ホメオパシーがもっともっと国民の健康生活の向上に貢献できるのではないかと思っています。

質問:なるほど、由井会長が現代医学の検査、診断、手術、投薬、ワクチンなど様々な治療の重要性や医療関係者との連携を模索していることの真意がよくわかりました。ただ、ホメオパシーに理解のある医師も増えてきたとは言っても、圧倒的に少ない状況には変わりがないと思いますが…。

由井:確かにその通りです。ですから、抗生物質やステロイドなどの薬、そして予防接種をどうするかは、一人ひとりが考え、どうするかを自分で選択していかなければなりません。もしできるだけ薬やワクチンを使いたくないということであれば、日頃から心と体を大切にし、体が疲れているときは骨休めをし、横になり、自家採種や無農薬の野菜を食べ、老廃物をためないことです。

そして心が疲れているときも同じです。ストレスをためないためにも、感情がわきあがるときに、過去にその感情を抑圧した出来事を見つけインナーチャイルドを癒していくことも大切でしょう。

【(写真)『インナーチャイルド癒しの実践DVD』(由井寅子/ホメオパシー出版) 感情は症状と同じく排泄症状と看破し、感情の抑圧によって形成されるインナーチャイルドを癒すことの重要性を説く】

結局、薬やワクチンをできるだけ使いたくないということであれば、老廃物や感情を抑圧せず、老廃物や感情が生じる大元の考え方を見つめ、こだわりを解放することで、免疫を高めていくしかないと思います。そのためにホメオパシーやインナーチャイルド癒しは大きな助けになると考えています。

質問:今回はありがとうございました。

由井:こちらこそインタビューしてくださりありがとうございます。この記事が製薬会社の人々の私への誤解をとくきっかけとなりましたら幸いです。そしてともに人類の幸福のために協力していくことにつながることを願っています。

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