11月12日 2日目 午後の様子

実践発表:
柿野由貴氏(日本豊受自然農 農業部兼農産加工部)
「自然型農業で日本を元氣に!日本の伝統健康食・大豆加工食品立ち上げなど、豊受自然農が目指す6次産業化」

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静岡県・函南で農作業と食品加工の両方に携わる"豊受の農業ガール"こと柿野由貴氏が、豊受自然農の実践する安心安全な野菜づくり、食品づくりについて動画を交えて発表しました。

柿野氏は「イモつるのピクルス」づくりを例に挙げ、作物の茎や葉も無駄にせず、素材の栄養価や薬効を考えぬいた食品づくりをしている豊受自然農の取り組みを説明。

新製品の「豆乳ヨーグルト」開発では、発酵がなかなかうまくいかず苦労したといい、試行錯誤を重ねる日々の奮闘ぶりもうかがえました。

柿野氏は「この会社は大手企業のような育成マニュアルなどはないけれど、一人ひとりに率直に指導してくれる。おかげで函南農場で働くようになってからは、一人の人間として認められていると実感できる」と新卒女子らしい感想を述べ、「自家採取した種から野菜を育て、加工して商品として販売する六次産業。その全てに関わるという貴重な体験ができること、さらに野菜づくりと食品づくり両方に関われることが嬉しい。今後も会社とともに成長できるよう努力したい」と若々しい抱負を語りました。

JPHMA認定ホメオパスによる治癒症例発表:
麻野輝恵氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター大阪本部)
「皮膚疾患をきっかけに慢性の頭痛が改善したケース」

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クライアントは46歳女性。化学繊維の靴下着用をきっかけに手足に発疹が出現、激しい痒みに悩まされていたのが、3回の相談会の末、約7カ月後には症状が改善。皮膚はすっかりきれいになり、また長年悩んでいた頭痛が消失して、便秘も解消し、常用していた睡眠薬も不要となったケースでした。

麻野ホメオパスは、クライアントが2年前から食事を無農薬・添加物フリーに改善していたこと、また発症直前に断食を実行していたことに着目。食生活の改善で排出臓器のはたらきがよくなり、体内の老廃物の排泄が一気に皮膚に現れ出たものと見て、皮膚症状をサポートするレメディーと合わせて医原病に合うトートパシーのレメディーを活用しました。

多量に使用してきた薬剤のレメディーによって一時は激しい好転反応を経過したものの、医原病を押し出すことで根本からの改善に結びつき、慢性症状の治癒に至りました。

「食べたものが自らの身体をつくり病気をつくる。食を根本から見直すことで慢性病も改善されていった」と麻野ホメオパス。

ZENメソッドによって、より早期の治癒が可能となったと述べました。相談会前と後の患部写真が比較表示され、その一目瞭然の改善ぶりが注目を集めました。

基調講演:
由井寅子大会長(日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)会長、
農業生産法人 日本豊受自然農代表)
「すごいぞ ホメオパシー -ガス壊疽、全身麻痺を乗り越えて-」

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参加者全員が注目する中行われた、由井大会長の2日目の発表。会場は参加者の熱気にあふれました。演題は「凄いぞホメオパシー ガス壊疽、全身麻痺を乗り越えて Great Homoeopathy!」

まだまだホメオパシーには知られざる無限の可能性があることを感じられるような、それと共に人間に備わる自己治癒力があり、その底力をレメディーが引き出してくれることを証明してくれる本当に圧巻の内容でした。

心、体、魂を一体に治す由井会長のZENホメオパシーは、レメディー以外にクライアントに魂と心の教育を行います。クライアント自身が自分の生き方と考え方を見つめ直し、苦難を乗り越える力と信仰心を養い、霊的向上を目指す取り組みを自らが行う中で奇跡のような治癒が起こるのです。

ZENホメオパシーの治癒事例として、まずはガス壊疽のケースを紹介。

難病・奇病であるガス壊疽により、クライアントは死が差し迫った緊急性の高い状況に追い込まれます。由井会長の指示によって投与されたホメオパシーのレメディーが適切に作用することによって、壊疽は進行を止め、速やかに、穏やかに治癒して行きました。レメディーによって驚異的に回復したこの状況は理解できないと、担当医からは学会に発表したいと持ちかけられたとのことでした。

後日、由井会長との相談会によって、このクライアントは長年父からの虐待を受けていたという背景があることが分かりました。

ガス壊疽を起こした原因はこの家庭環境が背景にあるという分析のもと、由井会長のZENホメオパシーによって、選択された2度目のレメディーを摂ると、今度は過去にクライアントの親から虐待されて、折れて歪んでいた骨が音を立てて動き、ずれてくっついていた骨が元の正常の位置に戻って治って行ったという衝撃的なケースでした。

最後に全身麻痺のケースが紹介されました。

クライアントは7年前、交通事故に遭って以来、事故によって体の機能を失い、首から下が一切動かない状態になってしまった方です。由井会長の相談会を受け「この自由が効かない体を受け入れこの状態でも満足する心を養えるかどうか」という霊性的なサジェストと「あなたには苦難を乗り越えられる素晴らしい魂があるんだよ」という励ましの言葉には皆で涙しながら前を向く力が感じられました。

このクライアントさんは外国人なのですが、慣れない日本語ながら般若心経を唱え続けて行ったある日、7年間介助がなくては天井を見つめているしかなかったその体に大きな変化があったとのこと。自分で寝返りし、ぎこちなくだけれども上肢を起こせるようになったという考えられない事が起きたそうです。クライアントさんの歌声とともにその様子が流れると会場中から惜しみない拍手が贈られました。

由井大会長の2日間の発表のテーマ、自然に生きれば幸せになる、ということ。そのために私たちが本来持っている信仰心を大事にして、生かされているという理を持って生きることが大切なのだということを改めて私たちに教えてくださいました。2日間、本当に素晴らしい発表をありがとうございました。

体験談:
由井会長健康相談クライアント
「事故で失われた体の自由をホメオパシーリハビリで取り戻して」

由井会長の発表後、症例で紹介された全身麻痺のクライアントさんが車椅子で会場に来てくれました。今、長年付き添ってくれた母と離れ一人暮らしを始め、仕事も決まり自活できるようになったという嬉しい報告をいただきました。

般若心経や祝詞は毎日の日課として感情を見つめ、またホメオパシーによって今は自分が置かれた状況を受け入れるために必要なツールになっているとのこと。私は回復する力があるのだと力強くお話していただきました。

最後には由井会長と抱き合い、大会長の発表とともに感動的に幕が閉じました。

海外来賓特別講演:
Dr. ロジーナ・ゾンネンシュミット氏(ドイツ国家認定医学治療家SMHP)
「加齢でも元気でいる緊急トリートメントとは」

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ロジーナ氏のクライアントはシニアの方が多いとのこと。加齢で年をとったから、病気になるのではなく、人生の目的、何故生きているのかにフォーカスがあたっていないので、病気になることも多いとのです。

人生における最も長い時間、高齢時に元気でいるためには、自分自身の心の和解や自分を表現する方法、関節を動かす運動やホルモン系のホメオパシーレメディーを用いた活性化、ティシュソルトの使用等、ホリスティックな治療を行っていくことが大切です。

今回、実際にロジーナ氏の提唱する関節を動かす運動を会場の皆様が全員立ってトライアルし、体験し爽快さを味わいました。

脳と関節はつながっており、関節をよく動かすと、認知症にはならない。そして、記憶力が乏しい人は関節を動かす運動を行うことは困難であるとのこと。体を動かすだけなく楽しむことが大切であることが解説されました。

また、ホルモンが正常に働くことが重要であり、リズムを考慮したホルモン系のホメオパシーレメディーをとることが必要であることが示されました。

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ホルモン系のホメオパシーレメディーを用いた活性化は、長年の実践経験を経て、自然のヒエラルキーに従ったコンビネーションレメディーを開発し、定められた摂り方の順番をくり返しとることによって、心と体の生命力に効果的な影響を及ぼすことができる可能性が大きいとのことです。

これからますます、加齢の問題と老後に元気に暮らしたいと誰しもが望むところです。このようなときに今回提案されたホメオパシーも含めたホリスティックな手法を行い、元気でいることができる解決法が示されたことは老後の人生に希望の光をもたらすものです。

パネルティスカッション

本大会の「自然に生きれば、幸せになる。」をテーマに、女優の杉田かおるさん、ドイツ来賓のロジーナさん、由井寅子大会長によるパネルディスカッションが行われました。

由井寅子大会長からの挨拶、高野理事閉会宣言

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由井大会長より
「皆さんが健康でありますように、皆さんが幸せでありますように。コングレスに来ていただいてありがとうございました。皆さん、来年もまた、会いましょう。」という言葉で締めくくられました。

そして、会場の皆さんとともに、今大会の盛会を祝い、最後は「ホメオパスの唄」を皆で歌いプログラムが締めくくられました。

最後に高野理事より、閉会宣言がありました。

「2日間に渡ってありがとうございました。今年も素晴らしい大会でした。多くの学び、気づきのある大会でした。ホメオパシーが日本に世界に広がっていくように。また来年もお会いましょう。」

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