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■ロバート・デービッドソン学長独占インタビュー!
2001.10

■気の森 2001年 秋号 ホメオパス由井寅子先生のホメオパシー相談室
特別編: ロバート・デービィッドソン学長独占インタビュー

有能な治療家であり、英国ホメオパシー医学協会名誉会員 今回は特別 編として由井先生の恩師でもあるロバート・デビットソン氏のインタビューをお伝えします。 1978年にカレッジ・オブ・ホメオパシーを創設して以来、ホメオパシーの指導、普及に広くご活躍されている、第一人者のロバート氏が考える、ホメオパシーの療法、そしてホメオパスとは?

■ホメオパスの育成 −−ホメオパシーを学ぶきっかけは何だったのでしょうか?

A:ロバート学長
もともと私はエンジニアだったのですが、そこには私のやりたいことがなかったのです。それでホメオパシーと出会い、すぐに熱狂的な支持者になりました。私の最初の先生はトーマス・モーンという人物でした。 1970年当時は、ホメオパシーを学ぶ学校はどこにもなかったので、私たちは毎週土曜日の晩に彼からホメオパシーについて口伝で学んだのです。 今から100年程前には欧米にたくさんのホメオパスがいたのですが、製薬会社ができ、抗生物質が主流になるに従ってホメオパスの数は少なくなり、'70年代にはほとんどいなくなりました。また、2つの世界大戦によって資質ある情熱的なホメオパスの多くが亡くなり、さらに、1972年に起こった飛行機事故によって、ヨーロッパの優秀なホメオパスがほとんど亡くなってしまったのです。 −−その時、たまたま飛行機に乗らずに生き残ったのが、師匠のトーマス・モーンだったそうですね。 ロバート学長:そうです。当時は、ごくわずかな人たちがホメオパスとして活動していましたが、彼らは知識を分かち合おうとはせず、とてもビジネス的でした。そこで、私たちは1978年に最初の学校であるカレッジ・オブ・ホメオパシーを創設したのです。それ以来、全日制の学校をはじめ、全部で27校のホメオパシー学校を作り、更にホメオパシー協会を設立しました。 −−他国のホメオパシー協会との交流はあるのですか。 ロバート学長: これから英国が中心となって国際的に交流をしようという動きが出てきています。今は国単位 で法律も違い、英国は自由に活動していますが、まず一つの国でホメオパスが力量 をつけ、何としても生き残っていくことが大事だと思っています。 −−現在、英国だけでどのくらいのホメオパスがいるのですか。 ロバート学長:私たちの学校ができてからこの20年間で約5000人が卒業しています。そのうちの何人の卒業生がホメオパスとして活動しているかは分かりませんが、認定ホメオパスとなっているのは半数程度です。

■クラシカルよりプラクティカル −−ロバート学長は、プラクティカルホメオパシーの学校も設立されていますが、それは従来のクラシカルホメオパシーの限界を感じたからですか?

A:ロバート学長
そうです。クラシカルは、いうならば宗教です。なぜなら、クラシカルホメオパスは熱心に日曜日に教会に通 い、そこでいろいろな制約を受けている人が多いからです。最も重要なことは、そのホメオパスが有能な療法家であるかどうかです。 無能な療法家は、ドグマ的なもので自分の能力のなさをカモフラージュしようとします。クラシカルには、残念なことにそのような頑なで言行不一致な治療家が多く、方法論においても柔軟性をもちません。ホメオパシーを実践する上ではいくら病理的な勉強をしても、実際にクライアントに効果 がなければ無意味です。 要するに、クラシカルのアプローチは、もともと丈夫な人やちょっとした病気には効果 がありますが、シビアな病気には適さないと言えます。それに対して、プラクティカルは、タイプや症状、原因や時代背景が異なるクライアントのその時々の状況に応じて、さまざまなレメディーを使い分ける実践的なホメオパシーだということです。最も臨床を重視する何でもありのアプローチですから、プラクティカル・ホメオパスは弛みない勉強が必要となります。臨床の場で使用する際には、どんなレメディーでも、どんなポーテンシー(希釈率)でも、また、どんな投与量 であっても、選択基準はあくまで患者本位であり、たとえ同じレメディーでもその人の背景によって大きな違いをもたらすのです。 私の考えでは、ホメオパスは汎神論(宇宙の全てのものに神が宿るという考え)でなくてはならないと思います。唯一絶対神を背景にしてクライアントに接するのではなく、人一人のクライアントにあった神さまを見つけ出すがごとく、異なるタイプの患者さんにもっともふさわしい対処法を選ぶことが大切なのです。 このように、プラクティカル・ホメオパシーは、各患者さんに最適、且つ効果 的な臨床方法を準備していることが基本になっているのです。 −−英国のホメオパスで鍼灸など他の療法と併用している人はいますか? ロバート学長:私が知っているホメオパスの中にはいません。なぜなら、ホメオパシーだけで十分対応できるからその必要はないのです。時代の変化や患者のタイプに応じて、これまで蓄積されてきたツールボックスの中にあるホメオパシーのやり方を、徐々に増やしていけばよいだけです。 −−現在、ロバート氏が学長を務めているCPHにはどんな学生が来られているのですか? ロバート学長:クラシカル・ホメオパシーの学校で効果が得られなかった人たちがCPHにきて、そのアプローチと効果 の違いに驚いています。CPHでは、急性盲腸炎やガンなどの重篤な患者も対象として学んでいますから。学生はほとんどが女性です。子供がよくなったのをきっかけに学び始めたり、自分がよくなったので他の人をヘルプしたくて勉強にきている人が多いですね。年齢的には30〜40代の人で、大病を経験した人が多いです。 −−英国全体ではホメオパスの数は増えているのですか。 ロバート学長:この2〜3年間で、ロンドンだけでも4つの学校ができていますから、ずいぶん増えていると思います。 −−そうすると、ホメオパシーに関心を抱いている現代医学のドクターもいるのではないでしょうか? ロバート学長:英国でもドクターたちだけで共同体を作ろうという動きもありますが、それはできないでしょう。なぜなら、ドクターではないホメオパスがすでにたくさん活躍していますから。ホメオパシーは、決して今の医学と競争しているのではないのです。病気に対するアプローチが全く違い、ドクターは症状を薬で押さえ込んでいくのに対して、ホメオパシーは症状の原因を表に出していきます。ですから、ホメオパシーを代替療法としてひとくくりにすることはできません。現代医学とは全く異なる治療法なのです。ホメオパシーの場合は、病院とは違い、わずかなスペースと電話さえあれば治療ができますし、これまでに数多くの治療例を出し、その意味では国にも貢献しているのです。多くの場合、患者は病院で薬をもらってもよくならずに、病気が慢性化してからホメオパスのもとを訪ねてきます。ですから、ホメオパスは急性疾患より慢性病を治癒させることが多いのです。国は患者がすぐにホメオパスにかかると、検査代や薬代などによる税金が入らなくなるので、ホメオパシーを治療のトップにしようとは思っていないようです。 レメディーは、薬局やデパートで処方箋なし(ただし200C以下のもの)に買うことができます。なぜなら、ドラッグやメディスンとはまったく作用が異なる、副作用の心配がないものだからです。したがって、医者がホメオパシーを嫌うのは、それがあまりにも安全で、しかも安価だからといえるでしょう。 −−英国王室はホメオパシーを支援しているそうですね。 ロバート学長:はい。王室は長い間ホメオパシーをサポートしています。女王についている27名の医療専門家たちの中にホメオパスがいます。今の上の母君は100歳を過ぎても元気に歩いていますが、彼らは何代にもわたってホメオパシーを使用しているので、あのように強い根本体質になったのでしょう(笑)。

■日本、そして世界に定着させたい −−ところで、由井さんが学生としてはじめてCPHに来た時の印象は、どうでしたか?

A:ロバート学長
ある日、外国人がやってきて、たどたどしい英語で「クラシカルの学校にいったが、自分には合わないように感じた。だからCPHに入りたい」と言ってきました。ホメオパシーの勉強は英語が母国語でない人がやるのはとても難しいと感じていたのですが、そのとき、私は彼女の申し入れを断る理由が見つかりませんでした。 この外国人・トラコは、いつかどこかで必ずホメオパシーを学んでいくと直感したからです。驚くべきことにトラコは、最初の試験の解答用紙に英語の文章ではなく、絵で回答してきました。しかし、その絵は非常に説得力があったのです。 そのように、当初は語学の壁があったので、トラコが本当に理解しているかどうかわかるのに時間がかかりましたが、後に私の想像以上に大変ホメオパシーを理解していることが分かり、本当に良かったと思いました。 誰かが極東の地にホメオパシーの種を撒かなければいけないと思っていましたから、これで安心だと。 −−由井さんが日本でこのような幅広い活動をされることを予想していましたか? ロバート学長:このように小柄な女性が、正直ここまでやるとは思っていませんでした。しかし、環境汚染が進み、世界的に深刻な状態にあるので、ぜひ日本でもホメオパシーを確実に定着させ、後世に残してもらいたいと思います。ホメオパシーは、必ず世界中に広まります。その根っこを引き抜くことはできません。これまでにも一つか二つの国で廃止に追い込まれましたが、他の国々では絶えることはありませんでした。ホメオパシーは、歴史上常に権力に脅かされながらも、生き残ってきたのです。ですから、権力を使って「〜であるべきだ」という規律や規則をホメオパシーにもちこみ、牛耳ろうとする勢力には気をつけなければなりません。

■ホメオパシーの将来 −−ロバート学長は、講義の中で「今後人類は二極化する」とおっしゃっていました。近年は、現代医学のあり方に疑問を感じている人も増えているように尾観ますが、将来をどのように見通 されていますか?

A:ロバート学長
問題は、どれだけの人が痛みを感じているかです。ほとんどの人は、現代医学を信奉し、自らの痛みをマヒさせたがっています。自分の心の痛みや体の痛みを感じ、その原因を考えていく人は残念ながらきわめて少数でしょう。 また、昔はすぐれたリーダーがいて皆に利益がいきわたるように配分していましたが、今はほとんどのリーダーが自分の利益として独占している。それに対して、意義を唱える人も少ないのが現状です。上層部が「この薬がいい」というと、下々の者は疑わずにそれを摂り続ける。その利益は、結局自分たちのことしか考えないリーダーたちに還元されるだけのことです。 このように、自分の利益しか考えないリーダーがあちこちに増え、その結果 、ますます痛みを麻痺させてしまう人が増えているのです。 −−どうすれば痛みをマヒさせずにすむのでしょう。 ロバート学長:それには、いっぱいの愛と楽しみをもつことです。そうすると、感情が楽になります。幸せとは、生きることが楽になることです。本来、誰もが皆そうなるべきなのです。 しかし、痛みを麻痺させることに満足している人があまりにも多い。私も昔はすべての人にホメオパシーが必要だと信じて治療にあたってきましたが、やはり、本人自身が痛みを感じ、「薬で本当によくなるのか?」と疑問をもち、病気の原因について考えることが必要で、ホメオパシーは、そういう人たちをサポートするために用いるべきだとの考えにいたりました。 −−それでは、最後にホメオパスを志す人にメッセージをお願いします。 ロバート学長:ホメオパシーのいいところは、「こうであらねばならない」というのがないことです。自分自身が「何になりたいか」、が問われているのであって、そのなりたい自分になれるのがホメオパシーだということです。 私がなりたい人物のイメージは、「がまんをせず、好きなことをする」「いい人になろうと思わない」「人のための土台になろうと思わない」ことです。これまでの私の治療経験から見ると、そのようにできないタイプの人が、ガンなどの難病を患うケースが非常に多いのです。ですから、ホメオパシーを学ぶうえでも、常に自然体であれと申し上げたい。自由に、一人一人の個性に基づいたやり方をフルに発揮していっていただきたいと思います。注意すべき点は、ホメオパシーを宗教化、神聖化しないことです。ホメオパシーは、非常に有効なテクニックであることは確かですが、そのようなメソッドがない人にとっては、ホメオパシーのミラクルを見て崇めたりする場合があるので、それに気をつけること。そしてホメオパシーは、死にゆくものを何が何でも助けようというものではなく、時には死をも受け入れる療法です。常に存在する空気の様なもので、宗教の様に信じれば奇跡が起きるというものではないということです。


※ ロバート・デビットソン プロフィール 1946年生まれ。1978年にヨーロッパ初のカレッジ・オブ・ホメオパシーを創設し、初代学長を務める。1988念までに400名以上の学生を輩出した。その間(1981年〜)には、カレッジ・オブ・ホメオパシー・サウスウェールズ校を創設するとともに、英国ホメオパス協会を共同設立し、会長を務める。1985年に同協会から名誉会員の称号を得る。また、1987年にカレッジ・オブ・プラクティカル・ホメオパシー(CPH)・ミッドランド校を、1992年にはロンドン校、1993年にはアイスランド校を続けて設立。2000年にはホメオパス育成への貢献に対し、英国ホメオパシー医学協会より名誉会員の称号を受ける。由井寅子さんの恩師であり、現在も同志として交流を続けている。

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