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■なぜ効く?ホメオパシーの不思議!
1997・12

ホメ オパシー(同種療法)は、どんな種類の病気でも、病気の原因になったものと似たもので治せると考える治療法である。そして実際効くらしい。ホメオパシーの科学的根拠を探ってみよう。
協力:アール・アカデミー・オブ・ホメオパシー・リミティッド 日本支社(現ホメオパシージャパン?)

とても正統とはいい難い治療法が、思いがけない効き目を現すことがある。現代医学では解明されていないその療法の効果 が病気を治したのか、あるいは、患者自身がその効果を信じ、医師との信頼関係がさらに相乗効果 を生んだことによる偽薬効果にすぎないのか、疑問はつきない。 そうした中でもホメオパシーは、複雑きわまりない療法の筆頭にあげられるだろう。

ホメオパシーを実践しているホメオパス(ホメオパシー医)たちによると、ホメオパシーは患者の症状だけを治すものではないというのだ。正しい治療法を選択するために、ホメオパスは、患者の訴える身体症状のほかに、患者の心理的特性や現在の精神状態までも考慮しなければならないという。

ホメオパシーは、18世紀のドイツの医師サミュエル・ハーネマンが考え出した治療法である。彼は、患者にとって最も適切な薬とは、健康な人にほんの少し投与した場合に、その患者と同じ症状が現れるものだと考えた。ハーネマンは治療に当たり、次の3原則を指針にした。それは、
(1)病気は、多量に用いるとその病気と同じ症状を引き起こす物質をごく微量 用いることで治すこと ができる。
(2)その物質を極端に薄めることによって、有害な副作用を取り除くことができる。
(3)薬の処方は、患者の気質も含めて、その人の全人格を調べたうえで行わなければならない。

というものだった。この治療法はその後アメリカにも渡り、現在、この考え方を受け継いだホメオパシー治療が、ヨーロッパを中心に多くのクリニックで行われている。特にイギリスでは、ホメオパスは国家資格になっており、ホメオパス養成の教育機関や、レメディを販売する薬局もある。また社会保健(NHS)の適用も認められており、代替医療として一定の評価を確立しているといえる。ホメオパシー治療に用いられるレメディは、ハーブなどの植物はもちろん、動物や鉱物、金属など実にさまざまなものから作られており、その種類は3000種類にも及ぶ。 中にはゴキブリ、エイズウイルス、ガン細胞、月の光といった、常識では考えにくいものもある。

具体的なホメオパシー治療の手順は、次のようなものである。 まず、患者が訴えている症状と同じ状態をもたらす物質を、ごく微量 水に薄め、それを飲んだり、もしくは口の中に垂らしたりする。最近では、直径5ミリほどの砂糖玉 に希釈したレメディを染み込ませたものを1回1粒、患者は数日から数週間の間服用する。そしてレメディの効果 を見極めるため、最低1ヶ月間のインターバルをあける。 その間、患者の様子はホメオパスによって注意深くモニターされ、完治していない場合には再度レメディが処方される。 現代医学では、まず各種の検査によって患者の病状を把握するが、ホメオパシーでは治療開始にあたって、患者にさまざまな検査を受けさせることはしない。ホメオパスは観察して得られる情報と患者の訴えを総合し、自分の患者の病像を描き出す。 1日のうちのいつ頃、どのような症状が現れるのか、何が症状を悪化させ、あるいは改善させるのか、患者はどのような生活習慣を持っているのかといったことを探り、そのような細かな情報をすべて組み合わせて患者像を描き出すことから、正しい治療法が決定されるのだ。 「ホメオパシーの父」たちの1人タイラー・ケントは次のように語っている。

「ホメオパシーは紛れもない科学だ。これは自然の法則に基づくものであり、真の医師なら自然の法則にしたがって治療を処方するべきである」。 ホメオパシーは、病気を治療するのではなく、その人固有の症状とレメディの特徴とをマッチングさせて、治療していく同種療法である。

◆毒をもって毒を制す
ホメオパシー治療は「同種の法則」を応用して、似たもので似たものを治療する。この考え方は別 に目新しいものではなく、古くは古代ギリシアの医学の父、ヒポクラテスの書いたものや、イギリスの医師トーマス・シデナムが1676年に書いた『医学的観察』の中にも記されている。ところでホメオパシーは、どこが異端なのだろうか? 一般的な医学で用いる薬の中にも、健康な人に投与すると、その薬を使って治そうとする病気と全く同じ症状を引き起こすものがたくさんある。更に言えば、ホメオパシー療法と正統医学のワクチン療法は、病気の原因となるものを投与するという意味で似ているように思える。ワクチンは無害化したウィルスを投与することによって、体の防衛機構を刺激して、そのウィルスの攻撃があったときに対処できるようにするためのものだ。それに対してホメオパシーの目的は免疫化ではなく、治癒にある。ワクチンはすでに病気になった患者には効果 がないが、ホメオパシーは、すでに病気になった患者の治癒を目的としている。患者が示すのとまったく同じ症状を起こし、それによって治癒反応を誘発するような治療なのだ。

ホメオパシーを今日の通常医学と区別する最大の特徴は、ホメオパシーでは薬を非常に薄めて投与することだ。薬は最低でも1000倍、ときには10の400乗倍(100倍に薄めることを200回繰り返す)という極端な倍率で薄められる。ホメオパシーに疑問を持つ人なら、調整された薬にはもとの治療物質など痕跡程度にも含まれていないのではないかといぶかれるほどである。 しかしホメオパシ‐の考え方によれば、正統医学で言う「少量 」は、ホメオパシーの基準で見れば「大量」なのだ。 調整されたレメディに治療物質が含まれていないことはホメオパスたちも認めている。治療物質はアルコール漬けにしてチンキとして、もしくはすり潰して粉末にして水で希釈される。希釈倍率は100倍を1単位 として、何段階にも薄め、そのたびに手のひらで100回叩くことによって神秘的な効力を高めていく。 ホメオパシーでは、100倍希釈1回を1Cと呼び、たとえば6回なら6C(10の12乗倍)と呼ぶ。ときにはアボガドロ数を超える限界希釈倍率である10の24乗倍(12C)以上の倍率で希釈されたものを用いることもある。アボガドロ数を超える希釈を行った場合には、レメディにはもともとの分子は含まれていないはずなのだ。さらに驚くことに、薄めれば薄めるほどポテンシーと呼ばれる効力が高まり、最大10の200万乗倍という希釈倍率のレメディを使用することさえあるという。 ホメオパシーは、「毒をもって毒を制す」と言うよりも「毒の鋳型をもって毒を制す」といったほうが正解かも知れない。

◆科学的根拠を求めて
ホメオパスが自分たちの治療法について科学的な根拠や説明を得たいと考えているのはもちろんだ。そのためフランス、ドイツ、スイス、インド、イギリス、アメリカなどで、主として植物、動物、微生物について多くの研究が行われてきた。しかし、イギリスに本部を置く「科学・医療ネットワーク」の依頼でジーン・コラーストローム博士が行った非公式報告でも、「これまでに発表されたホメオパシーの研究報告のうち、厳しい統計的分析に耐えるもの、あるいは必要な再現性の基準を満たすものはほとんどない」という結論を下さざるを得なかった。

1941年から1954年にかけて、グラスゴー大学のウィリアム・ポイド博士は、成長に関係する科学反応速度を測定し、塩化水銀がその速度にどのような影響を及ぼすかを調べた。その結果 、通常、塩化水銀は成長を刺激することを示したのだ。彼の研究は4つの統計学者のチームによって、それぞれ個別 に分析され、その結果が確認されている。しかし残念ながら、この注目すべき結果 をその後再現することは出来なかった。他の科学者が追試しても、同じ結果 が得られることはなかったのだ。そのため、この実験結果は公式には認められていない。 1980年には科学・医療ネットワークも、その数年前に2人のオランダの科学者アモンスとマナベルトが行った研究を再現しようと試みた。このオランダの研究者たちは研究室内で、マウスの組織培養によって作ったリンパ芽球と呼ばれる細胞の成長に、著しく希釈した塩化水銀がどのような影響を及ぼすかを調べ、やはり塩化水銀が細胞の成長を促進することを認めた。しかし、ネットワークのチームが2回にわたって行った実験では、それを認めることはできなかった。リンパ芽細胞には成長の促進も、抑制も見られなかったのだ。コラーストーム博士は次のように述べている。

「前例にたがわず、我々の実験でもまた、ホメオパシーの実験には再現性がないことが明らかになった。このようなことが起こるのは、実験がいいかげんなせいか、または実験の細部がきちんと文献に示されていないためだと思う人もいるだろう。しかし実際は、そのようなケースはそれほど多くはないようだといっておきたい。……私としては気の進まないことだが、科学の領域の辺縁部で研究を行う場合、再現できないものがあったとしても、『事実』として受け入れなければならないのかもしれない。それは人間の不注意や願望に基づく思考の甘さのせいでも、細胞や生物の側のあまのじゃくのせいでもないらしい。ホメオパシーがなぜ効くのかについては、恐らく『実験効果 』か、我々の知識を超えたそのほかの要因があるのだろう、ということくらいしか考えられない。」 しかし、物理学者出身の作家フリッチョフ・カプラは、「ホメオパシーには科学的な説明は不可能」と言っており、逆に、患者と医者との間の「共鳴」もしくは「同調」と理解してはいけないのだろうかと問いかけている。つまり「比較的弱いが十分に調整された刺激、この場合は医療行為によって、患者自身の持つ病気治癒の仕組みの中から強い反応が引き出されるのではないか」ということだ。他の楽器の音と完全に調和しているとき、ピアノの弦が共鳴して大きな音を発するのと同じことだ。しかしカプラは「もっとも、治療を介してのみ接する患者とホメオパスとの間に、決定的な共鳴などあるものか、と考えたくなるのも人情だが」ともつけ加えている。 それでも、効くホメオパシーを、薬物療法の1つの形というよりも、心理療法または信仰治療として考えるむきもあるかもしれない。しかし、それでは研究文献や、もう少し非公式の臨床症例研究に見られる、また別 の一面を無視することになる。

1980年にスコットランドのグラスゴーで、慢性関節リウマチに対するホメオパシーの効果 について、ある重要な臨床試験が行われた。その結果、普通の医学の薬物療法と併用して、個々に処方されたレメディの投与を受けた患者は、正統医学の薬物療法と偽薬(薬としての活性を持たない物質を、薬と思わせて患者に飲ませるもの)の投与を受けた患者に比べて、いちじるしく症状が改善したのだ。その差は治療にあたった医師の違いによるものではなく、薬によるものと考えられた。 さらに、ホメオパシー研究の結果を再現するという点で、1つの大きな成果 が1981年に得られた。王立ロンドン・ホメオパシー病院のレイナー・ジョーンズとマイケル・ジェンキンスが、極度に希釈したある種の物質が、種子から芽を出したばかりの小麦の成長に影響を及ぼすことを示す実験の再現に成功したのだ。 1830年代にヨーロッパ全土を襲ったこれら大流行のときにホメオパシー治療が行われて、世の中に広く認められたという事実も、当然考慮に入れるべきだろう。そのほかにも、王立ロンドン・ホメオパシー病院は、ホメオパシーのほうが正統医学よりも優れていることを示すような、長い年月にわたってじっくり吟味された数々の証言も得ている。また、一概には否定できない証言も少なくない。たとえば、子供の高熱を心配していた母親に、「ホメオパシーの薬を飲んでまもなく熱が下がったのは、薬が効いたのではなく子供が優しい医師を見て安心したからだ」と言ってみるとよい。そんなことはないという反論が猛烈な勢いで帰ってくるだろう。つまり、ホメオパシーの治療法は現代の科学では説明が不可能なのだ。そして重要なのは、その治療法を用いて病気がよくなったと主張する医師、あるいは患者がいるということなのだ。

もう1つの非正統医療であるバッチ・フラワー・レメディについても同じことがいえる。この治療では、野生の草や木の花を、日なたに置いた水の中に何時間もいれておいて、その水を治療薬にする。正統医学の考え方からすれば、そのような治療薬を偽薬ではなく正当な薬として用いるなどありえない。その花から水の中に出ていった物質があったとしても、ごく微量 にすぎないだろう。しかし、花の持つある種の「エネルギー」が太陽光線によって水に転写 され、そのエネルギーが病人に有益な効果をもたらすのだと信じる人もいるのだ。 しかし、これらの「くすり」やレメディの作用、あるいは、それらが普通 の薬を補強して働く仕組みはまだわかっていない。レメディは極端に薄められて使用されるため、それらが直接的な化学作用によって効力を現すとは考えられない。説明しようにも、効果 があったような気がするだけ、あるいは効果は実際にあったが、それは治療に対する患者の信頼が生んだ心理的な作用だという程度のことしかいえない。もしかしたら、病気が治ったのは何か我々の知らない未知のパワーの作用、あるいは超常的な現象が起こったためなのかもしれない。

◆Fact File
日本におけるホメオパシー/イギリスでは、ザ・カレッジ・オブ・プラクティカル・ホメオパシーをはじめ、ホメオパシーを教えるカレッジが30校以上もあり、ホメオパシー治療は社会保険適用の対象になっているなど、社会にしっかり根づいている。それに対して日本ではホメオパシー医療や教育は全くされていない。しかし、この状況はすでに変わりつつある。なぜなら日本で初めてのホメオパシーの学校がロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー(RAH)によってこの4月(1997年)から始まっているからだ。

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