米国の代替医療支出でホメオパシーが1割に
米国立健康研究所(National Institue of Health:NIH)の7月30日
発表の報告書によると保健医療費(米国)支出の中で、補完代替医療 ・統合医療 (Comlemantary and Alternative Medicine=CAM)の支出が年間339億ドル
(約3.8兆円)にのぼり、そのうちホメオパシーが
1割弱の
31億ドル(約3千億円)を占めるという調査結果を発表しました。
調査レポートによると、アメリカの昨年の総保健医療費は約2.2兆ドル(約
210兆円)のうち、CAMが1.5%を占め、保健医療費個人負担額では11.5%を占
めています。。ホメオパシーはレメディー等の購入が29億ドル、ホメオパスな
どのセラピスト経由でクライアントが支払った金額が2億ドルと推計されてお
り、アメリカでもセルフケアでのホメオパシーの利用が進んでいることが明らか
になりました。また、調査結果から、アメリカ成人のうち、ホメオパシーのセラピス
トにかかっている人数(健康相談等)を86万人と推計しています。 この調査
の概要は8月19日付の健康産業新聞(健康産業新聞8/19 1307号でも紹介されています。
報告書では米国成人の38%が現代西洋医学以外の体系であるCAMを保健医療に
活用しており、アメリカでも代替医療が浸透してきていることをこの調査結果は
示しています。そしてその中でも、ホメオパシーの普及が 欧州、中南米、イン
ド、オセアニアなどに比べ遅れていた米国でも、
ホメオパシーの利用が近年急速に進んできていることがわかります。もともと
19世紀には、アメリカではホメオパシー医学がほとんど全ての医科大学で教えられるほど盛んでありましたが、
20世紀初め政府の政策により、対症療法を
中心とした現代医学がその中心を占めるようになり、20世紀に入りホメオパシーが大きく衰退した歴史があります。
→調査レポート
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