1月13日 1日目 午後の様子

アトラクション: 観世流能楽師 勝海 登氏
『能舞「羽衣」- 天女の祈り -』

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昼休憩後のアトラクションとして、能楽師 観世流シテ方 (重要無形文化財総合指定保持者)の勝海登氏による「能」の演劇が行われました。

世界の誇る伝統的な日本の古典芸能である「能」。今回のコングレスにもある『美』のテーマにぴったりの「羽衣」を演舞していただきました。

日本の富士山を背景に、艶やかな天女の舞は、まさに「幽玄の美」。一つ一つの細やかな動きに一瞬とも目を離さずに皆さん見入っていました。終わりに小名木氏に「能」の由来・歴史について説明していただきました。日本のこのような伝統を本当に守りたいものですね。

来賓講演: 小名木 善行氏(国史研究家)
『古事記にみる日本の美』

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CHhomにても連続講座に登場している小名木氏が古事記をもとに、農業について話されました。

1つ1つの小さい伝承を調べてまとめたものが古事記で、そこには祖先から受け継いだ物語がいっぱい詰まっています。

古事記には、「神語(かむがたり)」の様々な物語が書かれており、その中で初代天皇である神武天皇が九州宮崎から大和の政(まつりごと)を目的に東に進む話があります。刃向う敵を倒しながら大群で進んでいくという間違った解釈をされていますが、古事記では福岡に2年、広島に7年、岡山に8年と長い年月をかけて進んでいることが書かれています。

なぜそんなに遅かったのか?各地で農業を指導する人として、現地の食糧生産をあげる活動をしていたそうです。土地をどうやって切り拓くのか、どうやって作物をつくるのか、どうやって作ったものを美味しく食べるのか。そのような活動で、現地の方に慕われる存在となり、民に幸せを分け与えていたのです。

「政(まつりごと)」という字の本来の意味は、正しいことをするために、手を加え、普及させて浸透させることだそうです。

為政者と民衆はお互いを尊重して、民衆は為政者に感謝していた歴史があります。古事記を通して、もっと日本人の素晴らしさを伝え、日本人の誇りを取り戻したい。そのような小名木氏の心からの思いが参加者に伝えられました。

事例発表: 東 昭史氏(フラワーエッセンス研究家)
『日本人と日本の花の美しさ ~日本のフラワーエッセンスによる癒し』

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日本の花のフラワーエッセンス(ファー・イースト・フラワーエッセンス)の研究者 東氏が、小名木氏著書の「古事記」には目からウロコなことがいっぱい書かれており、今回の発表では古事記に掲載されている植物についてお話することを決めたそうです。

まず、21種類のフラワーエッセンスの花の映像を見ながら、日本の根深い問題は日本の花のフラワーエッセンスが解決してくれると、自分に関係深い誕生月の花、心にとまった花のエッセンスを試してくだいと説明がありました。

聖書に登場する植物は実用的であるのに対し、古事記には美しく花を観賞して愛でる植物が多く登場することから、古くから日本人は植物とくに花の美意識を強く持っている。その古事記に登場するサクラといえば、コノハナノサクヤヒメです。サクラには、見るものに愛しい気持ちを起こさせる美しさ、その気持ちを声にして表現するという行動が語られています。日本の花のフラワーエッセンス オオシマザクラには古事記に書かれているように、私たちの心を開き、内に秘めた愛を表現する行動という作用があります。これには、古くから日本人が、自然界とつながって花のメッセージを受けていたことがうかがえました。

現代ではそのような植物とのつながりを忘れかけ病気になっている。その心をとりもどす日本の花のフラワーエッセンスをとりいれて健康で美しい心・魂をとりもどそうと、東氏が締めくくりました。

海外来賓講演: Dr. マリナ・シウムス・リンブ(ルーマニア)
(ホメオパス、ジェモセラピスト、植物セラピスト、医師)
『ルーマニアの自然から学ぶ癒しの美:ジェモセラピーやフレッシュポレンの使い方やマヤズムとの関係①』

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2017年10月のルーマニアでのカンファレンスにて、由井大会長のZENホメオパシーの学術発表が大反響となった当日、植物療法先進国でもあるルーマニア側からマリナ・シウマス・リンブ博士がジェモセラピー(植物の蕾や新芽など生命力溢れる部分を使った療法)について発表され、今回コングレスの特別講演が実現しました。

ルーマニアでは植物療法・ジェモセラピーなどが進んでおり、国民の健康をサポートする療法として広く定着しています。今回、マリナ博士がジェモセラピーの考え方をもとに開発したマヤズムフレッシュポレン(ミツバチの花粉を使った療法)について発表いただきました。

私たちの体は微生物叢(マイクロバイオーム)、つまり100兆以上もの微生物の集合体と表現され、その微生物叢が身体の生理機能をコントロールしている。ホメオパシーもやはり微生物叢を伴い自己治癒力・免疫力を触発する療法であり、マヤズム花粉療法やマヤズムジェモセラピーなどは抗生物質のように使え、微生物叢のバランスをとっていくものとなる。

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生花粉療法の中で疥癬マヤズムに関わる植物の中には、セイヨウネズやウォルナット、クランベリー、リンゴンベリー、カウベリー、ブルーベリー、ビルベリー、イチジク、ロックローズなどがあり、今回、原物質の特徴や作用する臓器、そのエッセンスに優勢なマヤズム、効果のある症状などを細かく説明していただきました。また疥癬マヤズムの乾癬性関節炎の症例を紹介していただきました。

発表後には、マリナ博士から由井大会長が人類のためにやってきた功績をたたえ、ホメオパシー・ジェモセラピー協会の名誉会員の称号を授与されました。

体験発表: 鬼頭 杏奈氏(CHhomファミリーホメオパス養成コース在校生)
『ZENホメオパシー体験発表』

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ファミリーホメオパスコース学生で、由井大会長のクライアントである鬼頭杏奈氏の発表。ホメオパシーを通しての気付き、実感したことについてシェアしていただきました。

「4歳からアトピーになり、ステロイドを20年以上続けるが効果が見られず、また子宮頚がんワクチンを打った頃から、自己免疫疾患の慢性甲状腺炎にもなってしまい、藁をもすがる思いで寅子先生に見てもらったという経緯がありました。

寅子先生は私の全てを丸ごと受け止めて下さり、自分を助けてくれる救世主のように感じられ、先生の言うことは全部信じて、言われた通りにしてみようと心に決めました。

レメディーを摂り、般若心経や祝詞を唱え、インチャ癒しを始めてみたら、1週間もしないうちに嘘の様に痛みが引いていき、医師には一生治らないと言われていた甲状腺も、腫れがほとんど無くなり、数値も正常になりました。

インチャ癒しを進める中で母と話し合う中で徐々にわだかまりもなくなって、母と寅子先生の講演会に出たり、母子で寅子先生の相談会にかかっています。

本当の愛や幸せは、自分がただ無条件に愛することで、例え思うような愛が返ってこなかったとしても、きっと心は、常に愛で、幸福で満たされるのではないかと感じられるようになりました。愛は、『ただ あること』に気づくこと、それに気づくことができたのもホメオパシーに出会えたことが大きいと思います。心身共にボロボロの私を受け止め、信仰心や、自分自身を生きることの大切さに気づかせて下さった寅子先生に感謝します。本当にありがとうございました。」

基調講演: 由井寅子大会長(日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)会長、日本豊受自然農(株)代表)
『美しい体、美しい心、美しい魂 ①』

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1日目のとりを務めるのは由井大会長。
「美しい体、美しい心、美しい魂」の演題で発表を行いました。

日本の美を象徴する女神「木花咲耶姫」、食べ物の神様「豊受大神」。豊受自然農の野菜たちは体の健康に良いだけでなく美容面の健康にも優れており、自然派化粧品へと活かされています。そして光と熱の神様、命の神「天照大神」はすべての命を育てます。

ステージに飾られている神様と美との関わりとその意味についてのお話、由井大会長の言う美は魂の美しさのことです。本日は由井大会長の魂、心、体を三位一体で治療していくZENホメオパシーによって治癒に導かれた2つのケースが紹介されました。

まずは脳症により植物状態、人工呼吸器をつけ、胃ろうを行っている3歳男児のケース。

親としてこの子を助けてあげられないという母の思いの背景にあるインナーチャイルドに気づかせ、そしてこの子がこの人生を望んでカルマを引き受けて生まれたということを母に伝える由井大会長。「あなたの代わりに伝えたからね」と言うと喋ることのできない男の子が涙を流して喜びを伝える、奇跡のような魂の交流の場面が紹介されました。またレメディーを入れることにより動くようになり、声を出すようになり回復していると感じるという2回目の相談会の報告もありました。

母はこの子から目を背けることを止め精一杯の愛を注ぎ、すると周りも変わって行ったということでした。そして、この子を見ているだけで当たり前のことに感謝があふれ、幸せであるということをこの息子から学んだという母の気づきが伝えられました。

2人目のケースは昨年のコングレスで紹介された交通事故による首から下の全身麻痺の女性のその後の紹介。

この方の美しい魂、ガッツのある魂は、母国語ではないにも関わらず般若心経と祝詞を日々欠かさず唱え、リハビリを行い、心のリハビリとしてインチャ癒し、そして今この状態を受け入れる、という由井大会長からの宿題を行っていく中でまた大きな変化があったようです。

前回のコングレスでは全身麻痺で首から下が全く動かすことができなかった状態から時間をかけて起き上がることができるようになったという素晴らしい改善がありましたが、今回はさらに起き上がることに要する時間が大幅に短縮し、以前は10分かかっていたものが今はわずか1分で起き上がれるようになったのでした。そして神様はこの方に素敵な彼氏をプレゼントしてくれたのでした。

「不便な状況でも一生懸命生きるあなたの魂は美しく尊い ゆえにあなたの笑顔はとても美しい あなたに幸あれ」

1日目総評: 由井寅子・松尾敬子両大会長

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松尾大会長と由井大会長の両大会長から総評を頂戴しました。

松尾大会長は、感動のあまり言葉を詰まらせながらも今日のケースを振り返りながら、やっぱりホメオパシーは素晴らしい!とあふれる思いを表していただきました。

由井大会長は、自己卑下する地球人について話す宇宙人の夢を見たというお話をされ、今日の様々なケースを見て、尊い魂を卑下することなく一生懸命生きてほしいというエールを送られました。

最後はホメオパスの歌で勇ましく終了。1日目のプログラムはどれもとても充実した素晴らしい内容となりました。

パーティー: 「JPHMA設立20周年記念パーティー」

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