米丸 輝久(よねまる てるひさ)

日本豊受自然農㈱ 洞爺農場 百姓

◆10/12(月・祝) 発表予定

「安全安心な農業の復興ために、自然な「種」を残していきたい!」

2007年より北海道の洞爺湖を見渡せる大自然に囲まれた農場で原野を開拓しながら、無農薬、無肥料でのハーブの栽培を始める。種まきから製品であるハーブ健康酒の製造までを自社で一貫して行い、使用する水は、山の湧水を直接引き込んでいる。最近では、種芋の植え付けから収穫までまったく自然な状態で育てるジャガイモ、日本の伝統食を支える大豆の栽培にも力を入れている自家採種にも取り組んでおり、育てている作物は、自家採種したものを年々繋いでいっている。

北海道:安全安心な農業の復興ために、自然な「種」を残していきたい!

今、雄性不稔のF1の種や遺伝子組換えの種から作られた作物が多く日本にはあります。それを食べる子どもたちは本当に力強い体をつくれるのだろうかと考えてしまいます。先日、野口種苗研究所の野口勲社長の講演を、カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)東京校で聞かせていただきました。どうすれば私たちの食べ物は自然に戻れるのだろうかと悩んでしまいました。

私は日本豊受自然農の会社ができる前から由井先生に農民になるために雇われました。私はその時から種をとらなければならないと直感的に感じ、種を採り続けてきました。自家採種は誰にでもできるサバイバルするための第一歩だと思います。種採りは、まずは始めて、そして続けてみることが大事だと思います。種採りは忍耐と緻密さが必要です。

野生の植物が自らの力でたくましく生き延びているように野菜だって自然のなかでたくましく生きる力を備えています。決して一代限りものじゃありません。人間と共に歩んできた野菜が生き延びて行く為には少し人間の手をかりますが、種取りを続けていくと段々とその土地に合ったものに変わっていきます冬は極寒となる北海道であっても、冬が来る前に種採りし保管しておいて、また暖かくなってから蒔くことで、繋いでいくことが可能です。

人間に都合よく改良されてしまった種ではなく、自らで生き延びる力を失っていない種を自家採種で繋いでいきたいと思います。

現在洞爺農場では、この素晴らしい洞爺の自然環境を最大限生かせる分野として、特にハーブに力を入れています。今年、ハーブに精通する由井寅子ホメオパシー博士と一緒に、洞爺で自家採種で栽培のハーブの中でも健康への選りすぐりのハーブ10種類をブレンドしたヴァイタル・ハーブティー洞爺ブレンドを今回のコングレスに合わせ開発しました。自分で言うのも何ですが味も香りも良く、更に健康にもよいという素晴らしい仕上がりとなりました。ぜひお試しください。

また、今回のコングレスでは、寄付をいただいた方には、洞爺農場の自家採種の野菜とハーブの種をお配りするように準備しました。十月に入ってTPP大筋合意という農家にとってはは大変ショッキングなニューズが入ってきました。食は健康の基、農業は国の礎です。そしてその農業を支えるのは、化学農薬、化学肥料を使わないことで土を大切にして、そして命の源である自家採種の自然な種を守り継ぐことだと思います。今、GM、遺伝子組換えの種など、私達の食の安全を大きく揺るがす問題や、さらにこれら利権の影響で、この命の源となる種を自家採種する農業まで禁止してしまおうというたくらみもあり、世界各地で大きな問題となっています。まずは、一人でも多くの方に家庭菜園でもよいので、自然な種を守り継ぐ農民の一人となって、未来への食の安全を守る活動に参加してほしいと考えています。

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